6.11 配置ルール

6.11.1 発行者

マッチングルールで一致するオブジェクトが検出されず、作成ルールでイベントが最低限の要件を満たすことが確認された場合、配置ルールによって作成するオブジェクトと配置場所を指定します。発行者チャネルの場合、オブジェクトは識別ボールトに配置され、名前を指定するCN(UID)が与えられて、コンテナ内に配置されます。配置ルールは場所を特定するため、オブジェクトの識別名も指定します。たとえば、識別ボールトでは、すべてのオブジェクトがData\Users\jdoeコンテナに配置されます。

6.11.2 購読者

購読者チャネルでは、配置ルールが発行者ルールと同様に機能します。接続システム内の配置は、単純な場合も複雑な場合もあります。単純な配置ルールでは、すべてのオブジェクトが同じ場所に配置されます。

接続システムでの配置には、接続システムの動作に関する詳しい知識が要求されます。単純な配置の例として、デフォルト構成のLotus Notesは、すべてのオブジェクトがCN=jdoe/O=novellコンテナに配置されます。

比較的複雑な例として、オブジェクトを配置する場所を決定するためにHRロケーションコードの属性を使用する場合があります。配置場所と属性値とのリレーションシップを確立するために、マッピングテーブルを利用することができます。