5.2 環境設定パラメータの理解

このセクションでは、インストールしたIdentity Managerを設定するために指定する必要があるパラメータを定義します。インストールプログラムを使用してインストール直後にコンポーネントを設定したり、configure.shスクリプトを実行してコンポーネントを後で設定することができます。

メモ:

  • 標準設定モードで設定されたIdentity ApplicationsおよびIdentity Reportingは、別のコンピュータにインストールされたデータベースサーバに接続できません。

  • インストールプロセスでは、Identity Managerコンポーネントの監査を有効にすることはできません。インストールの完了後、各コンポーネントの監査を設定する必要があります。詳細については、『NetIQ Identity Manager - Configuring Auditing in Identity Manager』を参照してください。

  • アイデンティティボールトはOESとともに自動的にインストールされます。OESプラットフォームでIdentity Managerエンジンを設定するには、カスタム環境設定を選択してからAdd to an Existing Vault (既存のボールトに追加)を選択する必要があります。

  • Identity Applications、Identity Reporting、およびデータベースが、FQDNまたはIPアドレスで均一に設定されていることを確認します。つまり、これらのコンポーネントをFQDNとIPアドレスの組み合わせで設定しないでください。

  • コンテナの場合、IPアドレスの代わりにFQDN値を指定することをお勧めします。

表 5-1は、標準モードでIdentity Managerコンポーネントを設定するために必要なパラメータを示しています。

表 5-1 典型的な構成

パラメータ

サイレントプロパティファイルのパラメータ

典型的な構成

Identity Managerエンジン

 

 

共通パスワード

IS_COMMON_PASSWORD

共通パスワードを設定するかどうかを指定します。

Identity Vault Administrator name (アイデンティティボールト管理者名)

ID_VAULT_ADMIN_LDAP

少なくともサーバの追加先のコンテキストに対してフル権限を持つ、ツリー内の管理者オブジェクトの相対識別名(RDN)を指定します。

識別情報アプリケーション

 

共通パスワード

IS_COMMON_PASSWORD

共通パスワードを設定するかどうかを指定します。パスワードが設定時における直感的でないパスワードの使用セクションに記載された考慮事項を満たしていることを確認してください。

Identity Vault Administrator name (アイデンティティボールト管理者名)

ID_VAULT_ADMIN_LDAP

少なくともサーバの追加先のコンテキストに対してフル権限を持つ、ツリー内の管理者オブジェクトの相対識別名(RDN)を指定します。

ホスト名(小文字のFQDN)

 

サーバの完全修飾識別名またはデフォルトIPアドレスを指定します。

アプリケーションサーバDNS/IPアドレス

TOMCAT_SERVLET_HOSTNAME

TomcatサーバのIPアドレスを指定します。

Identityアプリケーション管理者名

UA_ADMIN

識別情報アプリケーションの管理者アカウントの名前を指定します。

Identity Reporting

 

共通パスワード

IS_COMMON_PASSWORD

共通パスワードを設定するかどうかを指定します。パスワードが設定時における直感的でないパスワードの使用セクションに記載された考慮事項を満たしていることを確認してください。

Identity Vault Hostname/IP Address (アイデンティティボールトホスト名/IPアドレス)

ID_VAULT_HOST

アイデンティティボールトがインストールされるサーバのIPアドレスを指定します。

Identity Vault Administrator name (アイデンティティボールト管理者名)

ID_VAULT_ADMIN_LDAP

少なくともサーバの追加先のコンテキストに対してフル権限を持つ、ツリー内の管理者オブジェクトの相対識別名(RDN)を指定します。

識別ボールト管理者パスワード

ID_VAULT_PASSWORD

管理者オブジェクトのパスワードを指定します。たとえば、passwordです。

ホスト名(小文字のFQDN)

 

サーバの完全修飾識別名またはデフォルトIPアドレスを指定します。

Connect to an external One SSO server (外部のOne SSO Serverに接続)

 

別のOne SSO Serverに接続するかどうかを指定します。

アプリケーションサーバDNS/IPアドレス

TOMCAT_SERVLET_HOSTNAME

TomcatサーバのIPアドレスを指定します。

One SSO Server DNS/IPアドレス

SSO_SERVER_HOST

シングルサインオンサービスがインストールされるサーバのIPアドレスを指定します。

Identity Reporting One SSO Service password (Identity ReportingのOne SSO Serviceパスワード)

RPT_SSO_SERVICE_PWD

Identity Reportingの認証サービスのパスワードを指定します。

Identity Reporting管理者名

RPT_ADMIN

Identity Reportingの管理者名を指定します。デフォルト値は、cn=uaadmin,ou=sa,o=dataです。

Identity Reportingデータベースアカウントパスワード

RPT_DATABASE_SHARE_PASSWORD

Identity Reportingのデータベースアカウントパスワードを指定します。

表 5-2は、カスタムモードでIdentity Managerコンポーネントを設定するために必要なパラメータを示しています。

表 5-2 カスタム環境設定

パラメータ

サイレントプロパティファイルのパラメータ

カスタム環境設定

Identity Managerエンジン

 

 

Create a new Identity Vault (アイデンティティボールトの新規作成)

TREE_CONFIG

インストールするアイデンティティボールトを指定します。

Add to an Identity Vault existing on local machine (ローカルマシンに存在するアイデンティティボールトに追加)

Identity Managerエンジンをインストールする同じサーバ上の既存のアイデンティティボールトに接続するかどうかを指定します。

Add to an Identity Vault existing on remote machine (リモートマシンに存在するアイデンティティボールトに追加)

Identity Managerエンジンとは異なるサーバにインストールされたアイデンティティボールトに接続するかどうかを指定します。

Identity Vault Tree Name (アイデンティティボールトツリー名)

ID_VAULT_TREENAME

アイデンティティボールトの新しいツリーを指定します。ツリー名は次の要件を満たしている必要があります。

  • ネットワーク内では、重複するツリー名を使用することはできません。

  • ツリー名の長さは2~32文字にする必要があります。

  • ツリー名で使用できる文字は、文字(A~Z)、数字(0~9)、ハイフン(-)、およびアンダースコア(_)のみです。

メモ:OESにIdentity Managerをインストールする場合、既存のツリー名を指定します。

Identity Vault Administrator name (アイデンティティボールト管理者名)

ID_VAULT_ADMIN_LDAP

少なくともサーバの追加先のコンテキストに対してフル権限を持つ、ツリー内の管理者オブジェクトの相対識別名(RDN)を指定します。

識別ボールト管理者パスワード

ID_VAULT_PASSWORD

管理者オブジェクトのパスワードを指定します。たとえば、passwordです。

NDS varフォルダの場所

ID_VAULT_VARDIR

このサーバ上のこのアイデンティティボールトインスタンスのパスを指定します。デフォルトのパスは/var/opt/novell/eDirectoryです。

NDSデータの場所

ID_VAULT_DIB

ディレクトリ情報データベース(DIB)ファイルのインストール先であるローカルシステムのパスを指定します。DIBファイルはアイデンティティボールトデータベースファイルです。デフォルトの場所は/var/opt/novell/eDirectory/data/dibです。

NCPポート

ID_VAULT_NCP_PORT

識別ボールトがIdentity Managerコンポーネントとの通信に使用するNCP (NetWare Core Protocol)ポートを指定します。デフォルトの設定は524です。

LDAP非SSLポート

ID_VAULT_LDAP_PORT

識別ボールトが平文のLDAP要求をリスンするポートを指定します。デフォルトの設定は389です。

LDAP SSLポート

ID_VAULT_LDAPS_PORT

識別ボールトがSSL (Secure Sockets Layer)プロトコルを使用したLDAP要求をリスンするポートを指定します。デフォルトの設定は636です。

アイデンティティボールトコンテキストDN

ID_VAULT_SERVER_CONTEXT

既存のアイデンティティボールトサーバのコンテキストDNを指定します。デフォルト値はservers.systemです。

アイデンティティボールトHTTPポート

ID_VAULT_HTTP_PORT

HTTPスタックが平文で動作するポートを指定します。デフォルトの設定は8028です。

アイデンティティボールトHTTPSポート

ID_VAULT_HTTPS_PORT

HTTPスタックがTLS/SSLプロトコルを使用して動作するポートを指定します。デフォルトの設定は8030です。

パスを含むNDS設定ファイル

ID_VAULT_CONF

アイデンティティボールトの設定ファイルの場所を指定します。デフォルト値は/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confです。

アイデンティティボールトドライバセット名

ID_VAULT_DRIVER_SET

新しいIdentity Managerドライバセットオブジェクトの名前を指定します。

RSA Key Size

ID_VAULT_RSA_KEYSIZE

RSA証明書のキーサイズを指定します。使用可能な値は2048、4096、および8192ビットです。デフォルトの設定は4096です。

EC Curve

ID_VAULT_EC_CURVE

EC証明書の楕円曲線(EC)制限を指定します。使用可能な値はP256、P384、およびP521です。デフォルト値はP384です。

証明書の有効期間

ID_VAULT_CA_LIFE

新しいツリーの作成オプションを選択した場合にのみ適用されます。

証明書の有効期間を年単位で指定します。

アイデンティティボールトドライバセット展開コンテキスト

ID_VAULT_DEPLOY_CTX

ドライバセットオブジェクトの作成先コンテナのLDAP DNを指定します。

カスタムドライバセットのldifファイルパス

 

サンプルdriverset.ldifファイルのカスタムパスを指定します。

ドライバセットは、複数のIdentity Managerドライバを格納するコンテナです。1つのサーバで一度にアクティブにできるドライバセットは1つだけです。NetIQでは、ドライバセットの作成または設定を支援するために、Identity Managerインストールキットにsample-driverset.ldifファイルを提供しています。このファイルを使用する方法については、ドライバセットの作成と設定を参照してください。

iManager Web管理

HTTP Port Number for Tomcat (TomcatのHTTPポート番号)

IMAN_TOMCAT_HTTP_PORT

TomcatアプリケーションサーバのHTTPポートを指定します。デフォルトは8080です。

SSL Port Number for Tomcat (TomcatのSSLポート番号)

IMAN_TOMCAT_SSL_PORT

TomcatアプリケーションサーバのHTTPSポートを指定しますデフォルトは8443です。

Public Key Algorithm that you want TLS certificate to use (TLS証明書で使用する公開鍵アルゴリズム)

IMAN_CERT_ALGO

公開鍵アルゴリズムとしてRSAまたはECDSAのどちらを使用するかを指定します。デフォルトでは、公開鍵アルゴリズムはRSAに設定されます。

RSAを選択した場合、証明書は2048ビットRSA鍵ペアを使用します。ECDSAを選択した場合、証明書は曲線secp256r1によるECDSA鍵ペアを使用します。

Cipher Suite for TLS communication (TLS通信のサイファスイート)

IMAN_CIPHER_SUITE_RSA

RSAを選択する場合、以下のサイファレベルが使用可能です。

  • なし: どんなタイプのサイファレベルも使用可能。

  • : 56ビットまたは64ビットのサイファが使用可能。

  • : 128ビットのサイファが使用可能。

  • : 128ビットより大きいサイファが使用可能。

管理者ユーザコンテキスト

IMAN_USER_CONTEXT

iManagerへのログインに使用する必要があるユーザ名を指定します。

管理者ユーザツリー

IMAN_DIR_TREE

アイデンティティボールトツリーが存在するサーバのIPアドレスを指定します。

識別情報アプリケーション

共通パスワード

IS_COMMON_PASSWORD

共通パスワードを設定するかどうかを指定します。パスワードが設定時における直感的でないパスワードの使用セクションに記載された考慮事項を満たしていることを確認してください。

ホスト名(小文字のFQDN)

UA_SERVER_HOST

サーバの完全修飾識別名またはデフォルトIPアドレスを指定します。

メモ:FQDNが小文字で指定されていることを確認します。コンピュータをホストしているサーバが小文字のFQDNを使用するように設定されている必要もあります。

Identity Vault Hostname/IP Address (アイデンティティボールトホスト名/IPアドレス)

ID_VAULT_HOST

アイデンティティボールトがインストールされるサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

Identity Vault Administrator name (アイデンティティボールト管理者名)

ID_VAULT_ADMIN_LDAP

少なくともサーバの追加先のコンテキストに対してフル権限を持つ、ツリー内の管理者オブジェクトの相対識別名(RDN)を指定します。

識別ボールト管理者パスワード

ID_VAULT_PASSWORD

管理者オブジェクトのパスワードを指定します。たとえば、passwordです。

アプリケーションサーバDNS/IPアドレス

TOMCAT_SERVLET_HOSTNAME

TomcatサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

OSPカスタムログイン画面名

OSP_CUSTOM_NAME

OSPログイン画面に表示される名前を指定します。

SSPR設定パスワード

CONFIGURATION_PWD

共通パスワードがいいえに設定されている場合にのみ適用されます。

Identity Applicationsによって使用されるパスワード管理用パスワードを指定します。

OAuth keystore password (OAuthキーストアのパスワード)

OSP_KEYSTORE_PWD

共通パスワードがいいえに設定されている場合にのみ適用されます。

OAuthサーバで新しいキーストアをロードするために作成するパスワードを指定します。

ユーザ検索コンテナDN

USER_CONTAINER

アイデンティティボールト内にあるすべてのユーザオブジェクトのデフォルトコンテナを指定します。

管理者検索コンテナDN

ADMIN_CONTAINER

認証サービス(OSP)が認証する必要がある管理者ユーザオブジェクトが含まれる識別ボールト内のコンテナの識別名を指定します。たとえば、「o=data」と指定します。

アプリケーションサーバHTTPSポート

TOMCAT_HTTPS_PORT

Tomcatサーバがクライアントコンピュータとの通信に使用するHTTPSポートを指定します。デフォルトの設定は8543です。

One SSO Server SSLポート

SSO_SERVER_SSL_PORT

シングルサインオンサービスで使用するポートを指定します。デフォルトの設定は8543です。

Identity Application One SSO Service password (Identity ApplicationsのOne SSO Serviceパスワード)

SSO_SERVICE_PWD

共通パスワードがいいえに設定されている場合にのみ適用されます。

Identity Applicationsで使用するシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

Identityアプリケーション管理者名

UA_ADMIN

識別情報アプリケーションの管理者アカウントの名前を指定します。

データベースプラットフォーム

UA_DB_PLATFORM_OPTION

Identity Applicationsに必要なデータベースを指定します。

Configure PostgreSQL on current server (現在のサーバ上にPostgreSQLを設定)

INSTALL_PG_DB

同じサーバ上にPostgreSQLデータベースを設定するかどうかを指定します。

Identityアプリケーションデータベースポート

UA_DB_PORT

Identity Applicationsのデータベースポートを指定します。

Identityアプリケーションデータベース名

UA_DATABASE_NAME

データベースの名前を指定します。デフォルト値はidmuserappdbです。

Identity Applications database and Workflow Engine user name (Identity Applicationsデータベースおよびワークフローエンジンユーザ名)

UA_WFE_DATABASE_USER

Identity Applicationsデータベースの管理者のユーザ名を指定します。

Identity ApplicationsおよびワークフローエンジンデータベースJDBCドライバjarファイル

UA_WFE_DB_JDBC_DRIVER_JAR

データベースプラットフォームのJARファイルを指定します。

Identity Applications and Workflow Engine database administrator password for user postgres (postgresユーザ用のIdentity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベース管理者パスワード)

UA_WFE_DATABASE_ADMIN_PWD

postgresユーザ用のIdentity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベース管理者パスワードを指定します。

Create schema (スキーマの作成)

UA_WFE_DB_CREATE_OPTION

インストールプロセスの一環としてIdentity Applicationsおよびワークフローエンジンのデータベーススキーマをいつ作成するかを示します。使用可能なオプションは、NowStartup、およびFileです。

Create a new database or upgrade/migrate from an existing database (新しいデータベースを作成するか、既存のデータベースからアップグレード/移行する)

UA_DB_NEW_OR_EXIST

新しいデータベースを作成するか、または既存のデータベースからアップグレードするかを指定します。

Create a new database or upgrade/migrate from an existing database (新しいデータベースを作成するか、既存のデータベースからアップグレード/移行する)

WFE_DB_NEW_OR_EXIST

新しいデータベースのテーブルを作成するか、ワークフローエンジンの既存のデータベースから更新/移行するかを指定します。サポートされている値は[new (新規)]と[exist (既存)]です。

Use custom container as root container (カスタムコンテナをルートコンテナとして使用する)

ENABLE_CUSTOM_CONTAINER_CREATION

カスタムコンテナをルートコンテナとして使用するかどうかを指定します。デフォルトでは、インストーラはo=dataを作成し、それをユーザコンテナとして選択して、パスワードポリシーと必要なトラスティ権を割り当てます。

カスタムコンテナを作成するには、はいを選択します。

カスタムコンテナのLDIFファイルパス

 

カスタムコンテナをはいとして設定する場合にのみ適用されます。

カスタムコンテナのLDIFファイルのパスを指定します。

ルートコンテナ

ROOT_CONTAINER

ルートコンテナを指定します。デフォルト値はo=dataです。

グループ検索のルートコンテナDN

GROUP_ROOT_CONTAINER

グループ検索のルートコンテナDNを指定します。

Create the User Application and Roles and Resources Services drivers for Identity Applications (Identity Applications用のユーザアプリケーションドライバと役割およびリソースサービスドライバを作成する)

UA_CREATE_DRIVERS

UAドライバおよびRRSDドライバをインストールするかどうかを指定します。Nを選択した場合、既存のユーザアプリケーションドライバの名前を指定する必要があります。

既存のユーザアプリケーションドライバの名前

UA_DRIVER_NAME

UAドライバおよびRRSDドライバの作成の値をいいえに設定した場合にのみ適用されます。

既存のユーザアプリケーションドライバDNの詳細を指定します。

User Application Workflow Engine ID (ユーザアプリケーションワークフローエンジンID)

UA_WORKFLOW_ENGINE_ID

Identity ApplicationsワークフローエンジンIDを示します。

Identity Applications and Workflow Engine database platform (Identity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベースプラットフォーム)

UA_WFE_DB_PLATFORM_OPTION

Identity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベースプラットフォームを示します。サポートされている値は、[Postgres]、[Oracle]、および[MsSQL]です。

Identity Applications and Workflow Engine database port (Identity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベースポート)

UA_WFE_DB_PORT

Identity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベースポートを示します。

ワークフローエンジンデータベース名

WFE_DATABASE_NAME

ワークフローエンジンデータベース名を示します。.デフォルトのデータベース名はigaworkflowdbです。

Identity Applications and Workflow Engine database password (Identity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベースパスワード)

UA_WFE_DATABASE_PWD

Identity Applicationsおよびワークフローエンジンデータベースパスワードを示します。

Identity Applications Custom Certificate (Identity Applicationsカスタム証明書)

CUSTOM_UA_CERTIFICATE

Identity Applicationsのカスタム証明書を使用するかどうかを示します。

Identity Applications tomcat keystore file with Subject Alternate Name (サブジェクトの代替名を持つIdentity Applications Tomcatキーストアファイル)

UA_COMM_TOMCAT_KEYSTORE_FILE

サブジェクトの代替名を持つIdentity Applications Tomcatキーストアファイルを指定します。

Identity Applications tomcat keystore password (Identity Applications Tomcatキーストアパスワード)

UA_COMM_TOMCAT_KEYSTORE_PWD

Identity Applications Tomcatキーストアパスワードを指定します。

NGINX port (NGINXポート)

NGINX_HTTPS_PORT

NGINXポートを指定します。

Identity Reporting

 

 

共通パスワード

IS_COMMON_PASSWORD

共通パスワードを設定するかどうかを指定します。パスワードが設定時における直感的でないパスワードの使用セクションに記載された考慮事項を満たしていることを確認してください。

ホスト名(小文字のFQDN)

 

サーバの完全修飾識別名またはデフォルトIPアドレスを指定します。

メモ:FQDNが小文字で指定されていることを確認します。コンピュータをホストしているサーバが小文字のFQDNを使用するように設定されている必要もあります。

Identity Vault Hostname/IP Address (アイデンティティボールトホスト名/IPアドレス)

ID_VAULT_HOST

アイデンティティボールトがインストールされるサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

Identity Vault Administrator name (アイデンティティボールト管理者名)

ID_VAULT_ADMIN_LDAP

少なくともサーバの追加先のコンテキストに対してフル権限を持つ、ツリー内の管理者オブジェクトの相対識別名(RDN)を指定します。

アイデンティティボールト管理者パスワード

ID_VAULT_PASSWORD

管理者オブジェクトのパスワードを指定します。たとえば、passwordです。

Connect to an external One SSO server (外部のOne SSO Serverに接続)

 

外部SSOサーバに接続するかどうかを指定します

アプリケーションサーバDNS/IPアドレス

TOMCAT_SERVLET_HOSTNAME

TomcatサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

OSPカスタムログイン画面名

OSP_CUSTOM_NAME

OSPログイン画面に表示される名前を指定します。

ユーザ検索コンテナDN

USER_CONTAINER

アイデンティティボールト内にあるすべてのユーザオブジェクトのデフォルトコンテナを指定します。

管理者検索コンテナDN

ADMIN_CONTAINER

認証サービス(OSP)が認証する必要がある管理者ユーザオブジェクトが含まれる識別ボールト内のコンテナの識別名を指定します。たとえば、o=dataです。

アプリケーションサーバHTTPSポート

TOMCAT_HTTPS_PORT

Tomcatサーバがクライアントコンピュータとの通信に使用するHTTPSポートを指定します。デフォルトの設定は8543です。

One SSO Server DNS/IPアドレス

SSO_SERVER_HOST

シングルサインオンサービスがインストールされるサーバのIPアドレスを指定します。

One SSO Server SSLポート

SSO_SERVER_PORT

シングルサインオンサービスで使用するポートを指定します。デフォルトは8543です。

OSP Tomcat keystore file with subject alternate name (サブジェクトの代替名を持つOSP Tomcatキーストアファイル)

OSP_COMM_TOMCAT_KEYSTORE_FILE

Tomcatキーストアファイルの場所を指定します。

メモ:カスタム証明書はPKCSタイプでのみサポートされます。

OAuth Keystore Password (OAuthキーストアのパスワード)

OSP_KEYSTORE_PWD

OAuthキーストアのパスワードを指定します。

Application Server Keystore Password (アプリケーションサーバキーストアパスワード)

TOMCAT_SSL_KEYSTORE_PASS

アプリケーションサーバのキーストアパスワードを指定します。

Identity Applications Tomcat keystore file with subject alternate name (サブジェクトの代替名を持つIdentity Applications Tomcatキーストアファイル)

UA_COMM_TOMCAT_KEYSTORE_FILE

Tomcatキーストアファイルの場所を指定します。

メモ:カスタム証明書はPKCSタイプでのみサポートされます。

Identity Reporting One SSO Service password (Identity ReportingのOne SSO Serviceパスワード)

RPT_SSO_SERVICE_PWD

Identity Reportingの認証サービスのパスワードを指定します。

Select the database platform for Identity Reporting (Identity Reportingのデータベースプラットフォームを選択)

RPT_DATABASE_PLATFORM_OPTION

Identity Reportingで使用するデータベースを指定します。

Configure PostgreSQL on current server (現在のサーバ上にPostgreSQLを設定)

INSTALL_PG_DB_FOR_REPORTING

同じサーバ上にPostgreSQLデータベースを設定するかどうかを指定します。

Identity Reportingデータベースアカウントパスワード

RPT_DATABASE_SHARE_PASSWORD

Identity Reportingのデータベースアカウントパスワードを指定します。

Create a new database or upgrade/migrate from an existing database (新しいデータベースを作成するか、既存のデータベースからアップグレード/移行する)

RPT_DATABASE_NEW_OR_EXIST

新しいデータベースを作成するか、または既存のデータベースからアップグレードするかを指定します。

Identity Reporting管理者名

RPT_ADMIN

Identity Reportingの管理者名を指定します。デフォルト値は、cn=uaadmin,ou=sa,o=dataです。

Identity Reporting管理者パスワード

RPT_ADMIN_PWD

Identity Reportingの管理者パスワードを指定します。

Identity Reportingデータベース名

RPT_DATABASE_NAME

Identity Reportingのデータベース名を指定します。デフォルト値はidmrptdbです。

Identity Reportingデータベースユーザ

RPT_DATABASE_USER

Identity Reportingがデータベースのデータにアクセスし、変更することを許可する管理アカウントを指定します。デフォルト値はrptadminです。

Identity Reportingデータベースホスト

データベースを作成するサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。

Identity Reportingデータベースポート

RPT_DATABASE_PORT

データベースに接続するポートを指定します。デフォルトポートは5432です。

Identity Application database JDBC jar file (Identity ApplicationsデータベースのJDBC jarファイル)

RPT_DATABASE_JDBC_DRIVER_JAR

データベースプラットフォームのJARファイルを指定します。

Identity Reporting Tomcat keystore file with subject alternate name (サブジェクトの代替名を持つIdentity Reporting Tomcatキーストアファイル)

RPT_COMM_TOMCAT_KEYSTORE_FILE

Tomcatキーストアファイルの場所を指定します。

メモ:カスタム証明書はPKCSタイプでのみサポートされます。

Create schema (スキーマの作成)

RPT_DATABASE_CREATE_OPTION

インストールプロセスの一環としていつデータベーススキーマを作成するかを指定します。使用可能なオプションは、NowStartup、およびFileです。

データベーススキーマ作成オプションのStartupまたはFileを選択する場合、[Identity Data Collection Services (アイデンティティデータ収集サービス)]ページにデータソースを手動で追加する必要があります。詳細については、[Identity Data Collection Services (アイデンティティデータ収集サービス)]ページへのデータソースの手動追加を参照してください。

データベースが別のサーバ上で実行されている場合は、そのデータベースに接続する必要があります。リモートインストールされたPostgreSQLデータベースの場合、そのデータベースが実行中であることを確認します。リモートPostgreSQLデータベースに接続するには、リモートPostgreSQLデータベースへの接続を参照してください。Oracleデータベースに接続する場合は、Oracleデータベースインスタンスが作成されていることを確認します。詳細については、Oracleのマニュアルを参照してください。

データベーススキーマ作成オプションのStartupまたはFileを選択する場合、手動でテーブルを作成して、設定後にデータベースに接続する必要があります。詳細については、データベーススキーマの手動生成を参照してください。

デフォルトの電子メールアドレス

RPT_DEFAULT_EMAIL_ADDRESS

電子メールサーバとの通信に認証を使用するかどうかを指定します。

SMTPサーバ

RPT_SMTP_SERVER

Identity Reportingが通知に使用するSMTP電子メールホストのIPアドレスまたはDNS名を指定します。

SMTPサーバポート

RPT_SMTP_SERVER_PORT

SMTPサーバのポート番号を指定します。デフォルトポートは465です。

Create the MSGW and DCS drivers for Identity Reporting (Identity ReportingのMSGWおよびDCSドライバの作成)

RPT_CREATE_DRIVERS

MSGWおよびDCSドライバを作成するかどうかを指定します。

NGINX HTTPSポート

NGINX_HTTPS_PORT

NGINXのポートを指定します。

5.2.1 ドライバセットの作成と設定

Identity ManagerインストールキットのIDM/LDIF/ディレクトリのsample-driverset.ldifファイルを使用して、ドライバセットを作成することができます。ファイルの内容は次のとおりです。

dn: cn=driverset1,o=system
changetype: add
DirXML-LogLimit: 0
DirXML-ConfigValues:: PD94bWwgdmVyc2lvbj0iMS4wIiBlbmNvZGluZz0iVVRGLTgiPz48Y29u
 ZmlndXJhdGlvbi12YWx1ZXM+Cgk8ZGVmaW5pdGlvbnMvPgo8L2NvbmZpZ3VyYXRpb24tdmFsdWVzPg==
objectClass: DirXML-DriverSet
objectClass: Top
objectClass: Partition
objectClass: nsimPasswordPolicyAux
dn: cn=DirXML-PasswordPolicy,cn=Password Policies,cn=Security
changetype: add
nsimPwdRuleEnforcement: FALSE
nspmSpecialAsLastCharacter: TRUE
nspmSpecialAsFirstCharacter: TRUE
nspmSpecialCharactersAllowed: TRUE
nspmNumericAsLastCharacter: TRUE
nspmNumericAsFirstCharacter: TRUE
nspmNumericCharactersAllowed: TRUE
description: This Password Policy is used by IDM Engine
nspmMaximumLength: 64
nspmConfigurationOptions: 596
passwordUniqueRequired: FALSE
passwordMinimumLength: 1
passwordAllowChange: TRUE
objectClass: nspmPasswordPolicy
objectClass: Top
cn: DirXML-PasswordPolicy
nsimAssignments: cn=driverset1,o=system

新規インストールでのドライバセットの作成

テキストエディタで、sample-driverset.ldifファイルを開き、以下の変更を行います。カスタムLDIFファイルパスを提供している場合は、カスタムパスを指定します。

  1. ドライバセットDNが新しいドライバセットを指すようにします。たとえば、dn: cn=driverset1,o=systemdn:cn=Driverset47,ou=drivers,o=acmeに変更します。

  2. nsimAssignments属性値を新しいドライバセットのDNに変更します。たとえば、nsimAssignments: cn=driverset1,o=systemnsimAssignments: cn=Driverset47,ou=drivers,o=acmeに変更します。

メモ:コンテンツをそのままコピーすると、ファイルにいくつかの非表示の特殊文字が挿入される場合があります。これらの属性をアイデンティティボールトに追加する際にldif_record() = 17のエラーメッセージが表示される場合は、2つのDN間にスペースを挿入してください。

既存のサーバ上のドライバセットの設定

Identity ManagerがeDirectoryツリーのサーバにすでにインストールされている場合、DirXML-PasswordPolicyオブジェクトがツリーに存在します。次のオプションから選択できます。

  • 既存のパスワードポリシーを使用する

    変更前:

    dn: cn=DirXML-PasswordPolicy,cn=Password Policies,cn=Security
    changetype: modify
    add: nsimAssignments
    nsimAssignments: cn=driverset1,o=system
  • 別のパスワードポリシーを使用する

    使用対象:

    dn: cn=DirXML-PasswordPolicy,cn=Password Policies,cn=Security 
    changetype: add

テキストエディタで、sample-driverset.ldifファイルを開き、以下の変更を行います。

  1. ドライバセットDNが新しいドライバセットを指すようにします。

  2. nsimAssignments属性値を新しいドライバセットのDNに変更します。

  3. 既存のDirXML-PasswordPolicyオブジェクトまたは別のパスワードポリシーを指すようにDirXML-PasswordPolicy属性を変更します。