9.4 現在の設定のバックアップ

アップグレードを実行する前に、Identity Managerソリューションの現在の設定をバックアップすることをお勧めします。ユーザアプリケーションをバックアップする必要はありません。すべてのユーザアプリケーションの環境設定は、ユーザアプリケーションドライバに保存されます。バックアップは次の方法で作成できます。

9.4.1 Designerのプロジェクトのエクスポート

Designerのプロジェクトには、スキーマおよびすべてのドライバ構成情報が含まれています。Identity Managerソリューションのプロジェクトを作成すると、すべてのドライバを1ステップでエクスポートでき、ドライバごとに個別のエクスポートファイルを作成する必要はありません。

現在のプロジェクトのエクスポート

すでにDesignerプロジェクトがある場合には、以下の方法で、プロジェクト内の情報が識別ボールトの内容と同期されているかどうか確認してください。

  1. Designerで、プロジェクトを開きます。

  2. モデラーで、[識別ボールト]アイコンを右クリックして、ライブ]>[比較の順に選択します。

  3. プロジェクトを評価し、相違点があれば一致させて、OKをクリックします。

    詳細については、『NetIQ Designer for Identity Manager Administration Guide』の展開時の比較機能の使用を参照してください。

  4. ツールバーで、プロジェクト]>[エクスポートを選択します。

  5. すべて選択をクリックして、すべてのリソースをエクスポートするように選択します。

  6. プロジェクトを保存する場所と、そのフォーマットを選択し、完了をクリックします。

    プロジェクトは、現在のワークスペースの場所を除き、任意の場所に保存できます。Designerにアップグレードする場合には、ワークスペースロケーションを新規作成する必要があります。詳細については、『NetIQ Designer for Identity Manager Administration Guide』のプロジェクトのエクスポートを参照してください。

識別ボールトからプロジェクトを新規作成する

現在のIdentity ManagerソリューションのDesignerプロジェクトがない場合は、現在のソリューションをバックアップするためにプロジェクトを作成する必要があります。

  1. Designerをインストールします。

  2. Designerを起動して、ワークスペースの場所を指定します。

  3. オンラインのアップデートをチェックするかどうかを指定して、OKをクリックします。

  4. [ようこそ]ページで、Designerの実行をクリックします。

  5. ツールバーで、プロジェクト]>[プロジェクトのインポート]>[識別ボールトを選択します。

  6. プロジェクトの名前を指定します。それから、プロジェクトのデフォルトの場所を使用するか、または別の場所を選択します。

  7. 次へをクリックします。

  8. 識別ボールトに接続するために次の値を指定します。

    • ホスト名]: アイデンティティボールトサーバのIPアドレスまたはDNS名

    • ユーザ名]: アイデンティティボールトへの認証に使用するユーザのDN

    • パスワード]: 認証ユーザのパスワード

  9. 次へをクリックします。

  10. [識別ボールトのスキーマ]と[デフォルトの通知コレクション]は選択したままにします。

  11. [デフォルト通知コレクション]を展開し、必要のない言語を選択解除します。

    デフォルトの通知コレクションは、多くの言語に翻訳されています。すべての言語をインポートすることもできますし、使用する言語だけを選択することもできます。

  12. 参照をクリックして、インポートするドライバセットを参照し、選択します。

  13. この識別ボールトのドライバセットごとにステップ 12を繰り返し、完了をクリックします。

  14. プロジェクトがインポートされたら、OKをクリックします。

  15. 識別ボールトが1つだけの場合には、これで完了です。複数の識別ボールトがある場合には、ステップ 16に進みます。

  16. ツールバーのライブ]>[インポートをクリックします。

  17. 追加の識別ボールトごとに、ステップ 8からステップ 14を繰り返します。

9.4.2 ドライバ環境設定のエクスポート

ドライバのエクスポートを作成すると、現在の環境設定のバックアップが取られます。ただし、Designerは現在のところ、役割ベースのエンタイトルメントドライバとポリシーのバックアップは作成しません。iManagerを使用して、役割ベースのエンタイトルメントドライバをエクスポートしてあるかどうかを確認してください。

Designerによるドライバ環境設定のエクスポート

  1. Designerのプロジェクトで最新バージョンのドライバが使用されていることを確認します。詳細については、『NetIQ Designer for Identity Manager Administration Guide』のImporting a Library, a Driver Set, or a Driver from the Identity Vaultを参照してください。

  2. [モデラー]で、アップグレードするドライバの行を右クリックします。

  3. 環境設定ファイルのエクスポートを選択します。

  4. 環境設定ファイルを保存する場所を参照して、保存をクリックします。

  5. [結果]ページでOKをクリックします。

  6. 各ドライバに対して、ステップ 1ステップ 5を繰り返します。

iManagerを使用したドライバのエクスポートの作成

  1. iManagerで、Identity Manager]>[Identity Managerの概要の順に選択します。

  2. ツリーでその場所を参照して選択し、ドライバセットオブジェクトを検索してから、[検索]アイコン [検索]アイコン をクリックします。

  3. アップグレードするドライバを格納するドライバセットオブジェクトをクリックします。

  4. アップグレードするドライバをクリックして、エクスポートをクリックします。

  5. 次へをクリックして、環境設定にリンクされているかどうかにかかわらず、含まれるすべてのポリシーをエクスポートを選択します。

  6. 次へをクリックし、名前を付けて保存をクリックします。

  7. ディスクに保存を選択し、OKをクリックします。

  8. 完了をクリックします。

  9. 各ドライバに対して、ステップ 1ステップ 8を繰り返します。