15.8 識別情報アプリケーションの設定の管理

識別情報アプリケーション設定ユーティリティを使用して、ユーザアプリケーションドライバと識別情報アプリケーションの設定を管理できます。識別情報アプリケーションのインストールプログラムは、アプリケーションの設定にかかる時間を短縮するために、このユーティリティを呼び出します。これらの設定のほとんどは、インストール後にも変更できます。

設定ユーティリティ(configupdate.bat)を実行するファイルは、デフォルトでは、Identity Applications (C:\NetIQ\idm\apps\UserApplication)のインストールサブディレクトリにあります。

メモ:クラスタでは、そのすべてのメンバーの環境設定は同一です。

このセクションでは、設定ユーティリティの設定について説明します。これらの設定は複数のタブとして編成されています。Identity Reportingをインストールする場合、インストールプロセスはユーティリティにIdentity Reporting用のパラメータを追加します。

15.8.1 識別情報アプリケーション設定ユーティリティの実行

  1. テキストエディタでconfigupdate.propertiesファイルを開き、次のオプションが設定されていることを確認します。

    edit_admin="true"
    use_console="false"
  2. コマンドプロンプトで、設定ユーティリティ(configupdate.bat)を実行します。

    メモ:ユーティリティが起動するまで数分待つ必要がある場合があります。

15.8.2 User Application Parameters (ユーザアプリケーションのパラメータ)

識別情報アプリケーションを設定する際、このタブでは、識別情報アプリケーションが識別ボールトと通信する場合に使用する値を定義します。いくつかの設定は、インストールプロセスを完了するために必須です。

デフォルトでは、このタブには基本オプションが表示されます。すべての設定を表示するには、詳細オプションの表示をクリックします。このタブには、次の設定グループがあります。

識別ボールト設定

このセクションでは、識別情報アプリケーションが識別ボールト内のユーザの識別情報と役割にアクセスできるようにする設定を定義します。いくつかの設定は、インストールプロセスを完了するために必須です。

識別ボールトサーバ

必須

LDAPサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。たとえば、「myLDAPhost」と指定します。

LDAPポート

識別ボールトが平文のLDAP要求をリスンするポートを指定します。デフォルトは389です。

LDAPセキュアポート

識別ボールトがSSL (Secure Sockets Layer)プロトコルを使用したLDAP要求をリスンするポートを指定します。デフォルトは636です。

eDirectoryがインストールされる前にサーバにロードされているサービスがデフォルトのポートを使用している場合は、別のポートを指定する必要があります。

識別ボールト管理者

必須

LDAP管理者の資格情報を指定します。たとえば、「cn=admin」というようになります。このユーザは識別ボールトにすでに存在している必要があります。

識別情報アプリケーションはこのアカウントを使用して、識別ボールトへの管理接続を行います。この値は、マスタキーに基づいて暗号化されます。

識別ボールト管理者パスワード

必須

LDAP管理者のパスワードを指定します。このパスワードは、マスタキーに基づいて暗号化されます。

パブリック匿名アカウントの使用

ログインしていないユーザがLDAPパブリック匿名アカウントにアクセスできるかどうかを指定します。

セキュア管理者接続

RBPMが管理者アカウント関連のすべての通信でSSLプロトコルを使用するかどうかを指定します。この設定を行っても、SSLを必要としない他の処理はSSLを使用せずに処理を実行できます。

メモ:このオプションを選択すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

セキュアなユーザ接続

RBPMがログインユーザアカウント関連のすべての通信でTLS/SSLプロトコルを使用するかどうかを指定します。この設定を行っても、TLS/SSLを必要としない他の処理はTLS/SSLを使用せずに動作できます。

メモ:このオプションを選択すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

識別ボールトDN

このセクションでは、識別情報アプリケーションとIdentity Managerの他のコンポーネントの間で通信できるようにするコンテナとユーザアカウントの識別名を定義します。いくつかの設定は、インストールプロセスを完了するために必須です。

ルートコンテナDN

必須

ルートコンテナのLDAP識別名を指定します。これは、ディレクトリ抽象化層で検索ルートが指定されない場合に、デフォルトのエンティティ定義検索ルートとして使用されます。たとえば、「o=mycompany」と指定します。

ユーザコンテナDN

必須

詳細オプションを表示すると、このパラメータは[識別ボールトユーザ識別情報]に表示されます。

ユーザコンテナのLDAP識別名(DN)または完全修飾LDAP名を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • このコンテナ(とその下位)のユーザは、識別情報アプリケーションへのログインを許可されます。

  • Identity ApplicationsをホストするTomcatを起動したことがある場合、configupdate.batファイルを使用してこの設定を変更することはできません。

  • このコンテナには、ユーザがユーザアプリケーションドライバを設定したときに指定したユーザアプリケーション管理者が含まれている必要があります。含まれていない場合、指定したアカウントはワークフローを実行できません。

グループコンテナDN

必須

詳細オプションを表示すると、このパラメータは[識別ボールトユーザグループ]に表示されます。

グループコンテナのLDAP識別名(DN)または完全修飾LDAP名を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • ディレクトリ抽象化レイヤ内のエンティティ定義では、このDNを使用します。

  • Identity ApplicationsをホストするTomcatを起動したことがある場合、configupdate.batファイルを使用してこの設定を変更することはできません。

ユーザアプリケーションドライバ

必須

ユーザアプリケーションドライバの識別名を指定します。

たとえば、ドライバがUserApplicationDriver、ドライバセットの名前がmyDriverSet、ドライバセットのコンテキストがo=myCompanyである場合、「cn=UserApplicationDriver,cn=myDriverSet,o=myCompany」と指定します。

ユーザアプリケーション管理者

必須

ユーザアプリケーションの指定したユーザコンテナの管理タスクを実行する権限を持つ識別ボールト内の既存のユーザアカウントを指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • ユーザアプリケーションをホストするTomcatを起動したことがある場合、configupdate.batファイルを使用してこの設定を変更することはできません。

  • ユーザアプリケーションの展開後にこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > セキュリティページを使用します。

  • このユーザアカウントは、ユーザアプリケーションの管理タブを使用してポータルを管理する権利を持ちます。

  • ユーザアプリケーション管理者が、iManager、Designer、またはユーザアプリケーション(要求と承認タブ)に公開されているワークフロー管理タスクに参加する場合は、この管理者に、ユーザアプリケーションドライバに含まれるオブジェクトインスタンスに対する適切なトラスティ権限を与える必要があります。詳細については、『User Application Administration Guide』を参照してください。

プロビジョニング管理者

ユーザアプリケーション全体で使用可能なプロビジョニングワークフロー機能を管理する識別ボールト内の既存のユーザアカウントを指定します。

ユーザアプリケーションを展開した後でこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > 管理者の割り当てページを使用します。

整合性管理者

コンプライアンスタブのすべての機能を実行することをメンバーに許可するシステム役割を実行する識別ボールト内の既存のアカウントを指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • 識別情報アプリケーションを展開した後にこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > 管理者の割り当てページを使用します。

  • 設定を更新する際、この値に対する変更が有効になるのは、有効なコンプライアンス管理者が割り当てられていない場合のみです。有効なコンプライアンス管理者が存在する場合は、変更は保存されません。

役割管理者

任意の役割の作成、削除、または変更および任意のユーザ、グループ、またはコンテナへの役割割り当ての付与または取消をメンバーに許可する役割を指定します。さらに役割のメンバーは、任意のユーザに対してレポートを実行できます。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • デフォルトでは、この役割にはユーザアプリケーション管理者が割り当てられています。

  • 識別情報アプリケーションを展開した後にこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > 管理者の割り当てページを使用します。

  • 設定を更新する際、この値に対する変更が有効になるのは、有効な役割管理者が割り当てられていない場合のみです。有効な役割管理者が存在する場合は、変更は保存されません。

セキュリティ管理者

セキュリティドメイン内のすべての機能をメンバーに付与する役割を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • セキュリティ管理者は、セキュリティドメイン内のすべてのオブジェクトで可能なアクションをすべて実行できます。セキュリティドメインを使用すると、セキュリティ管理者はRBPM内のすべてのドメインのすべてのオブジェクトのアクセス許可を設定できます。セキュリティ管理者はチームを構成でき、またドメイン管理者、委任管理者、およびその他のセキュリティ管理者も割り当てることができます。

  • 識別情報アプリケーションを展開した後にこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > 管理者の割り当てページを使用します。

リソース管理者

リソースドメイン内のすべての機能をメンバーに付与する役割を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • リソース管理者はリソースドメイン内のすべてのオブジェクトで可能なアクションをすべて実行できます。

  • 識別情報アプリケーションを展開した後にこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > 管理者の割り当てページを使用します。

RBPM設定管理者

構成ドメイン内のすべての機能をメンバーに付与する役割を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • RBPM設定管理者は、構成ドメイン内のすべてのオブジェクトで可能なアクションをすべて実行できます。RBPM設定管理者は、RBPM内のナビゲーション項目へのアクセスを制御します。また、RBPM設定管理者は委任と代理サービス、ユーザインタフェースのプロビジョニング、およびワークフローエンジンを設定します。

  • 識別情報アプリケーションを展開した後にこの割り当てを変更するには、ユーザアプリケーションの管理 > 管理者の割り当てページを使用します。

RBPMレポーティング管理者

レポーティング管理者を指定します。デフォルトでは、インストールプログラムが他のセキュリティフィールドと同じユーザをこの値に表示します。

識別ボールトユーザID

このセクションでは、識別情報アプリケーションが識別ボールト内のユーザコンテナと通信できるようにする値を定義します。いくつかの設定は、インストールプロセスを完了するために必須です。

このセクションの設定は、詳細オプションの表示を選択した場合のみ表示されます。

ユーザコンテナDN

必須

詳細オプションを表示していない場合、このパラメータは[識別ボールトDN]に表示されます。

ユーザコンテナのLDAP識別名(DN)または完全修飾LDAP名を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • このコンテナ(とその下位)のユーザは、識別情報アプリケーションへのログインを許可されます。

  • Identity ApplicationsをホストするTomcatを起動したことがある場合、configupdate.batファイルを使用してこの設定を変更することはできません。

  • このコンテナには、ユーザがユーザアプリケーションドライバを設定したときに指定したユーザアプリケーション管理者が含まれている必要があります。含まれていない場合、指定したアカウントはワークフローを実行できません。

ユーザ検索スコープ

識別ボールトユーザがコンテナを検索できるスコープの深さを指定します。

ユーザオブジェクトクラス

LDAPユーザのオブジェクトクラスを指定します。通常はinetOrgPersonです。

ログイン属性

ユーザのログイン名を表すLDAP属性を指定します。たとえば、「cn」と指定します。

名前付け属性

ユーザまたはグループをルックアップする際に識別子として使用するLDAP属性を指定します。これはログイン属性とは異なります。ログイン属性はログイン時にのみ使用されます。たとえば、「cn」と指定します。

ユーザメンバーシップ属性

(オプション)ユーザのグループメンバーシップを表すLDAP属性を指定します。この名前を指定する際、スペースを使用しないでください。

識別ボールトユーザグループ

このセクションでは、識別情報アプリケーションが識別ボールト内のグループコンテナと通信できるようにする値を定義します。いくつかの設定は、インストールプロセスを完了するために必須です。

このセクションの設定は、詳細オプションの表示を選択した場合のみ表示されます。

グループコンテナDN

必須

詳細オプションを表示していない場合、このパラメータは[識別ボールトDN]に表示されます。

グループコンテナのLDAP識別名(DN)または完全修飾LDAP名を指定します。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • ディレクトリ抽象化レイヤ内のエンティティ定義では、このDNを使用します。

  • Identity ApplicationsをホストするTomcatを起動したことがある場合、configupdate.batファイルを使用してこの設定を変更することはできません。

グループコンテナのスコープ

識別ボールトユーザがグループコンテナを検索できるスコープの深さを指定します。

グループオブジェクトクラス

LDAPグループのオブジェクトクラスを指定します。通常はgroupofNamesです。

グループメンバーシップ属性

(オプション)ユーザのグループメンバーシップを指定します。この名前にはスペースを使用しないでください。

ダイナミックグループの使用

ダイナミックグループを使用するかどうかを指定します。

ダイナミックグループオブジェクトクラスの値も指定する必要があります。

ダイナミックグループオブジェクトクラス

ダイナミックグループの使用を選択している場合のみ適用されます。

LDAPダイナミックグループのオブジェクトクラスを指定します。通常はdynamicGroupです。

識別ボールト証明書

このセクションでは、JREキーストアのパスとパスワードを定義します。いくつかの設定は、インストールプロセスを完了するために必須です。

キーストアパス

必須

Tomcatが動作するために使用しているJREのキーストア(cacerts)ファイルへのフルパスを指定します。手動でパスを入力するか、またはcacertsファイルを参照して指定できます。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • 現在の環境におけるRBPMのインストールディレクトリを指定する必要があります。デフォルト値は正しい場所に設定されます。

  • 識別情報アプリケーションのインストールプログラムは、キーストアファイルを変更します。Linuxでは、ユーザにこのファイルへの書き込み許可が必要です。

キーストアパスワード

必須

キーストアファイルのパスワードを指定します。デフォルトは、「changeit」です。

電子メールサーバ設定

このセクションでは、電子メールベースの承認に使用できる、電子メール通知を有効にする値を定義します。詳細については、『NetIQ Identity Manager - Administrator’s Guide to the Identity Applications』のEnabling Support for Digital SignaturesおよびアイデンティティアプリケーションのヘルプManage Approvals by Emailを参照してください。

通知テンプレートホスト

アイデンティティアプリケーションをホストするTomcatの名前またはIPアドレスを指定します。たとえば、「myapplication serverServer」と指定します。

この値は、電子メールテンプレートの$HOST$トークンと置き換えられます。 インストールプログラムはこの情報を使用して、プロビジョニング要求タスクと承認通知を参照するURLを作成します。

通知テンプレートPORT

アイデンティティアプリケーションをホストするTomcatのポート番号を指定します。

プロビジョニング要求タスクと承認通知で使用する電子メールテンプレートの$PORT$トークンがこの値で置き換えられます。

通知テンプレートセキュアポート

アイデンティティアプリケーションをホストするTomcatのセキュアポート番号を指定します。

プロビジョニング要求タスクと承認通知で使用する電子メールテンプレートの$SECURE_PORT$トークンがこの値で置き換えられます。

通知テンプレートプロトコル

ユーザの電子メールを送信する際にURLに使用する非セキュアプロトコルを指定します。たとえば、「http」と指定します。

プロビジョニング要求タスクと承認通知で使用する電子メールテンプレートの$PROTOCOL$トークンがこの値で置き換えられます。

通知テンプレートセキュアプロトコル

ユーザの電子メールを送信する際にURLに使用するセキュアプロトコルを指定します。たとえば、「https」と指定します。

プロビジョニング要求タスクと承認通知で使用する電子メールテンプレートの$SECURE_PROTOCOL$トークンがこの値で置き換えられます。

通知SMTP電子メール送信者

識別情報アプリケーションが電子メール通知を送信するために使用する電子メールアカウントを指定します。

SMTPサーバ名

識別情報アプリケーションがプロビジョニング電子メールに使用するSMTP電子メールホストのIPアドレスまたはDNS名を指定します。localhostは使用しないでください。

サーバには認証が必要です

サーバに認証が必要かどうかを指定します。

電子メールサーバに対する資格情報も指定する必要があります。

ユーザ名

サーバには認証が必要ですを有効にした場合にのみ適用されます。

電子メールサーバのログインアカウントの名前を指定します。

[Password (パスワード)]

サーバには認証が必要ですを有効にした場合にのみ適用されます。

メールサーバのログインアカウントのパスワードを指定します。

SMTP TLSの使用

メールサーバ間の転送中に電子メールメッセージのコンテンツをセキュリティ保護するかどうかを指定します。

電子メール通知イメージの場所

電子メール通知に添付するイメージへのパスを指定します。たとえば、「http://localhost:8080/IDMProv/images」と指定します。

Sign email (電子メールの署名)

送信メッセージにデジタル署名を追加するかどうかを指定します。

このオプションを有効にする場合は、キーストアと署名キーの設定も指定する必要があります。

キーストアパス

Sign email (電子メールの署名)を有効にした場合にのみ適用されます。

電子メールをデジタルで署名するために使用するキーストア(cacerts)ファイルへのフルパスを指定します。手動でパスを入力するか、またはcacertsファイルを参照して指定できます。

たとえば、C:\NetIQ\idm\apps\jre\lib\security\cacertsです。

キーストアパスワード

Sign email (電子メールの署名)を有効にした場合にのみ適用されます。

キーストアファイルのパスワードを指定します。たとえば、changeitです。

Alias of signature key (署名キーのエイリアス)

Sign email (電子メールの署名)を有効にした場合にのみ適用されます。

キーストアの署名キーの別名を指定します。たとえば、idmapptestです。

Signature key password (署名キーのパスワード)

Sign email (電子メールの署名)を有効にした場合にのみ適用されます。

署名キーを含むファイルを保護するパスワードを指定します。たとえば、changeitです。

トラステッドキーストア

このセクションでは、識別情報アプリケーションのトラステッドキーストアの値を定義します。このセクションの設定は、詳細オプションの表示を選択した場合のみ表示されます。

トラステッドストアパス

信頼される署名者のすべての証明書が含まれるトラステッドキーストアへのパスを指定します。入力しない場合は、識別情報アプリケーションはシステムプロパティjavax.net.ssl.trustStoreからパスを取得します。このシステムプロパティからパスを取得できない場合、インストールプログラムはデフォルトでjre\lib\security\cacertsに設定します。

トラステッドストアパスワード

トラステッドキーストアのパスワードを指定します。入力しない場合は、識別情報アプリケーションはシステムプロパティjavax.net.ssl.trustStorePasswordからパスワードを取得します。このシステムプロパティからパスを取得できない場合、インストールプログラムはデフォルトでchangeitに設定します。

このパスワードは、マスタキーに基づいて暗号化されます。

トラステッドストアタイプ

トラステッドストアパスがデジタル署名にJavaキーストア(JKS)またはPKCS12のどちらを使用するかを指定します。

NetIQ Sentinelデジタル署名証明書&キー

このセクションでは、Identity Managerがイベント監査のためにSentinelと通信できるようにする値を定義します。このセクションの設定は、詳細オプションの表示を選択した場合のみ表示されます。

Sentinelデジタル署名証明書

Sentinelに送信される監査メッセージをOAuthサーバが認証するために使用するカスタム公開鍵証明書が表示されます。

Sentinelデジタル署名秘密鍵

Sentinelに送信される監査メッセージをOAuthサーバが認証するために使用するカスタム秘密鍵ファイルへのパスを指定します。

その他

このセクションの設定は、詳細オプションの表示を選択した場合のみ表示されます。

OCSP URI

クライアントインストールがオンライン証明書状態プロトコル(OCSP)を使用する際に使用するUniform Resource Identifier(URI)を指定します。たとえば、「http://host:port/ocspLocal」と指定します。

OCSP URIによって、トラステッド証明書オンラインの状態は更新されます。

許可設定パス

許可環境設定ファイルの完全修飾名を指定します。

識別ボールトインデックス

インストール時にインストールプログラムでmanager、ismanager、およびsrvprvUUIDの各属性にインデックスを作成するかどうかを指定します。インストール後にそれらのインデックスの新しい場所を参照するように設定を変更できます。この設定には次の考慮事項が適用されます。

  • これらの属性にインデックスがない場合、Identity Applicationsユーザは、Identity Applicationsのパフォーマンスの低下を感じる可能性があります。

  • 識別情報アプリケーションをインストールした後、iManagerを使用して、手動でこれらのインデックスを作成できます。

  • パフォーマンスを最大化するには、インストール時にインデックスを作成する必要があります。

  • 識別情報アプリケーションをユーザが使用できるようにする前に、これらのインデックスをオンラインモードにする必要があります。

  • インデックスを作成または削除するには、サーバDNにも値を指定する必要があります。

サーバDN

識別ボールトインデックスを作成または削除する必要がある場合にのみ適用されます。

インデックスを作成または削除するeDirectoryサーバを指定します。

指定できるサーバは一度に1つだけです。複数のeDirectoryサーバでインデックスを設定するには、RBPM設定ユーティリティを複数回実行する必要があります。

Reinitialize RBPM Security (RBPMセキュリティの再初期化)

インストールプロセスの終了時にRBPMセキュリティをリセットするかどうかを指定します。識別情報アプリケーションを再展開する必要もあります。

IDMReport URL

Identity Manager ReportingモジュールのURLを指定します。たとえば、「http://hostname:port/IDMRPT」と指定します。

カスタムテーマのコンテキスト名

ブラウザでIdentity Applicationsを表示する際に使用するカスタマイズしたテーマの名前を指定します。

ログメッセージの識別子プレフィックス

idmuserapp_logging.xmlファイルのCONSOLEアペンダとFILEアペンダのレイアウトパターンで使用する値を指定します。デフォルト値はRBPMです。

RBPMコンテキスト名の変更

RBPMのコンテキスト名を変更するかどうかを指定します。

役割とリソースドライバの新しい名前とDNも指定する必要があります。

RBPMコンテキスト名

RBPMコンテキスト名の変更を選択している場合にのみ適用されます。

RBPMの新しいコンテキスト名を指定します。

役割ドライバのDN

RBPMコンテキスト名の変更を選択している場合にのみ適用されます。

役割とリソースドライバのDNを指定します。

コンテナオブジェクト

このセクションのパラメータはインストール時にのみ適用されます。

このセクションでは、コンテナオブジェクトの値を定義したり、新しいコンテナオブジェクトを作成したりできます。

Selected(選択済み)

使用するコンテナオブジェクトタイプを指定します。

コンテナオブジェクトタイプ

コンテナの地域、国、部門、組織、またはドメインを指定します。

iManager内で自分のコンテナを定義でき、これを新規コンテナオブジェクトの追加の下に追加できます。

コンテナ属性名

指定したコンテナオブジェクトタイプに関連付けられている属性タイプの名前を指定します。

新規コンテナオブジェクトの追加: コンテナオブジェクトタイプ

新しいコンテナとして使用可能な識別ボールトのオブジェクトクラスのLDAP名を指定します。

新規コンテナオブジェクトの追加: コンテナ属性名

新しいコンテナオブジェクトタイプに関連付けられている属性タイプの名前を指定します。

15.8.3 Reporting Parameters (Reportingパラメータ)

識別情報アプリケーションを設定する際、このタブでは、Identity Reportingを管理するための値を定義します。Identity Reportingをインストールすると、このタブが追加されます。

デフォルトでは、このタブには基本オプションが表示されます。すべての設定を表示するには、詳細オプションの表示をクリックします。このタブには、次の設定グループがあります。

電子メール配信設定

このセクションでは、通知を送信するための値を定義します。

SMTPサーバホスト名

Identity Reportingが通知を送信する際に使用する電子メールサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。localhostは使用しないでください。

SMTPサーバポート

SMTPサーバのポート番号を指定します。

SMTPはSSLを使用

電子メールサーバとの通信にTLS/SSLプロトコルを使用するかどうかを指定します。

サーバは認証が必要

電子メールサーバとの通信に認証を使用するかどうかを指定します。

SMTPユーザ名

認証に使用する電子メールアドレスを指定します。

値を指定する必要があります。サーバで認証が不要の場合は、無効なアドレスを指定できます。

SMTPユーザパスワード

サーバは認証が必要と指定している場合にのみ適用されます。

SMTPユーザアカウントのパスワードを指定します。

デフォルト電子メールアドレス

電子メールサーバとの通信に認証を使用するかどうかを指定します。

レポート保持の値

このセクションでは、完了したレポートを保持するための値を定義します。

レポートの単位, レポート有効期間

Identity Reportingが完了したレポートを保持する期間を指定します。この期間が経過すると、完了したレポートは削除されます。たとえば、6カ月を指定するには、レポート有効期間フィールドに「6」と入力し、レポートの単位フィールドでを選択します。

レポートの場所

レポート定義を保存する場所のパスを指定します。たとえば、C:\NetIQ\idm\apps\IdentityReportingです。

ロケールの変更

このセクションでは、Identity Reportingの使用言語に関する値を定義します。Identity Reportingは特定のロケールを使用して検索します。詳細については、『Administrator Guide to NetIQ Identity Reporting』を参照してください。

役割の設定

このセクションでは、Identity Reportingがレポートを生成する際に使用する認証ソースに関する値を定義します。

認証ソースの追加

レポーティングのために追加する認証ソースのタイプを指定します。次の認証ソースを指定できます。

  • デフォルト

  • LDAPディレクトリ

  • File (ファイル)

15.8.4 認証パラメータ

アイデンティティアプリケーションを設定する際、このタブでは、Tomcatがユーザをアイデンティティアプリケーションおよびパスワード管理のページに転送するために使用する値を定義します。

デフォルトでは、このタブには基本オプションが表示されます。すべての設定を表示するには、詳細オプションの表示をクリックします。このタブには、次の設定グループがあります。

[Authentication Server(認証サーバ)]

このセクションでは、識別情報アプリケーションが認証サーバに接続するための設定を定義します。

OAuthサーバのホスト識別子

必須

トークンをOSPに発行する認証サーバの相対URLを指定します。たとえば、「192.168.0.1」と指定します。

OAuthサーバのTCPポート

認証サーバのポートを指定します。

OAuthサーバはTLS/SSLを使用しています

認証サーバが通信にTLS/SSLを使用するかどうかを指定します。

オプションのTLS/SSLトラストストアファイル

OAuthサーバはTLS/SSLを使用していますを選択し、詳細オプションを表示している場合にのみ適用されます。

オプションのTLS/SSLトラストストアパスワード

OAuthサーバはTLS/SSLを使用していますを選択し、詳細オプションを表示している場合にのみ適用されます。

TLS/SSL認証サーバのキーストアファイルをロードする際に使用するパスワードを指定します。

メモ:キーストアパスおよびパスワードを指定せず、認証サーバの信頼証明書がJREトラストストア(cacerts)に存在しない場合、Identity ApplicationsはTLS/SSLプロトコルを使用する認証サービスに接続できません。

認証の設定

このセクションでは、認証サーバの設定を定義します。

管理コンテナのLDAP DN

必須

OSPが認証する必要がある管理者ユーザオブジェクトが含まれる識別ボールト内のコンテナの識別名を指定します。たとえば、「ou=sa,o=data」と指定します。

重複解決名前付け属性

同じcn値を持つ複数のeDirectoryユーザオブジェクトを区別するために使用するLDAP属性の名前を指定します。デフォルト値はmailです。

コンテキストへの認証ソースの制限

識別ボールト内のユーザコンテナおよび管理者コンテナにおける検索を、そのコンテナ内のユーザオブジェクトのみに限定するのか、それともサブコンテナも検索対象にするのかを指定します。

セッションタイムアウト(分)

ユーザが何も操作せずに一定時間が経過するとサーバはそのユーザセッションをタイムアウトさせますが、その時間を分単位で指定します。デフォルト値は20分です。

アクセストークンのライフタイム(秒)

OSPアクセストークンの有効期間の秒数を指定します。デフォルト値は60秒です。

リフレッシュトークンのライフタイム(時間)

OSPリフレッシュトークンの有効期間の秒数を指定します。リフレッシュトークンはOSPが内部的に使用します。既定値は 48 時間です。

認証方式

このセクションでは、Identity ManagerのブラウザベースのコンポーネントにログインするユーザをOSPが認証できるようにする値を定義します。

メソッド

ユーザがログオンする際にIdentity Managerが使用する認証タイプを指定します。

  • 名前とパスワード]: OSPは識別ボールトを使用して認証を検証します。

  • Kerberos]: OSPはKerberosチケットサーバと識別ボールトの両方から認証を受け入れます。マッピング属性名の値も指定する必要があります。

  • SAML 2.0]: OSPはSAMLアイデンティティプロバイダとアイデンティティボールトの両方から認証を受け入れます。マッピング属性名メタデータURLの値も指定する必要があります。

マッピング属性名

KerberosまたはSAMLを指定している場合にのみ適用されます。

Kerberosチケットサーバまたは識別情報プロバイダのSAML表現にマッピングする属性の名前を指定します。

メタデータURL

SAMLを指定している場合にのみ適用されます。

OSPが認証要求をSAMLにリダイレクトする際に使用するURLを指定します。

パスワード管理

このセクションでは、ユーザがパスワードの変更をセルフサービス操作として実行できるようにする値を定義します。

パスワード管理プロバイダ

使用するパスワード管理システムのタイプを指定します。

ユーザアプリケーション(レガシ)]: Identity Managerが従来使用していたパスワード管理プログラムを使用します。このオプションを使用すると、外部パスワード管理プログラムを使用することもできます。

パスワードを忘れた場合

このチェックボックスパラメータは、SSPRを使用する場合にのみ適用されます。

ユーザがパスワードを忘れた場合にヘルプデスクに連絡せずに回復するように設定するかどうかを指定します。

パスワードを忘れた場合の機能で秘密の質問の答えに関するポリシーも設定する必要があります。詳細については、『NetIQ Self Service Password Reset Administration Guide』を参照してください。

パスワードを忘れた場合

このメニューリストは、ユーザアプリケーション(レガシ)を選択している場合にのみ適用されます。

ユーザアプリケーションまたは外部システムのどちらに統合されているパスワード管理システムを使用するかを指定します。

  • 内部]: デフォルトの内部パスワード管理機能を使用します。/jsps/pwdmgt/ForgotPassword.jsp(最初はhttp(s)プロトコルなし)。これは、ユーザを、外部WARではなく、ユーザアプリケーションに組み込まれた[パスワードを忘れた場合]機能にリダイレクトします。

  • 外部]: パスワードを忘れた場合の外部WARを使用して、Webサービス経由でユーザアプリケーションを呼び戻します。外部システムの設定も指定する必要があります。

Forgotten Password Link ([パスワードを忘れた場合]リンク)

外部パスワード管理システムを使用する場合にのみ適用されます。

パスワードを忘れた場合の機能ページを参照するURLを指定します。外部または内部のパスワード管理WARにあるForgotPassword.jspファイルを指定します。

Forgotten Password Return Link (パスワードを忘れた場合の返信リンク)

外部パスワード管理システムを使用する場合にのみ適用されます。

ユーザがパスワードを忘れた場合の操作を実行した後でクリックできるように、パスワードを忘れた場合の返信リンクのURLを指定します。

Forgotten Password Web Service URL (パスワードを忘れた場合のWebサービスURL)

外部パスワード管理システムを使用する場合にのみ適用されます。

パスワードを忘れた場合の外部WARがユーザアプリケーションを呼び戻してパスワードを忘れた場合のコア機能を実行するために使用するURLを指定します。次の形式を使用してください。

https://<idmhost>:<sslport>/<idm>/
pwdmgt/service

Sentinelデジタル署名証明書とキー

このセクションでは、Identity Managerがイベント監査のためにSentinelと通信できるようにする値を定義します。

Sentinelデジタル署名証明書

監査システムに送信される監査メッセージをOSPサーバが認証するために使用するカスタム公開鍵証明書を指定します。

Novell Auditで使用するために証明書を設定する方法の詳細については、『Novell Audit Administration Guide』の「Managing Certificates」を参照してください。

Sentinelデジタル署名秘密鍵

監査システムに送信される監査メッセージをOSPサーバが認証するために使用するカスタム秘密鍵ファイルへのパスを指定します。

15.8.5 SSO Clients Parameters (SSOクライアントパラメータ)

識別情報アプリケーションを設定する際、このタブでは、識別情報アプリケーションへのシングルサインオンアクセスを管理する値を定義します。

デフォルトでは、このタブには基本オプションが表示されます。すべての設定を表示するには、詳細オプションの表示をクリックします。このタブには、次の設定グループがあります。

IDMダッシュボード

このセクションでは、ユーザが識別情報アプリケーションのプライマリログインの場所である、Identity Managerダッシュボードにアクセスするために使用する必要があるURLの値を定義します。

図 15-2 IDMダッシュボード

OAuthクライアントID

必須

ダッシュボードのシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。デフォルト値はidmdashです。

OAuthクライアントシークレット

必須

ダッシュボードのシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

OSP OAuthリダイレクトURL

必須

認証完了時に認証サーバがブラウザクライアントをリダイレクトする絶対URLを指定します。

使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/idmdash/oauth.htmlです。

IDM管理者

このセクションでは、ユーザが[Identity Manager管理者]ページにアクセスするために必要なURLの値を定義します。

OAuthクライアントID

必須

Identity Manager管理者のシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。デフォルト値はidmadminです。

OAuthクライアントシークレット

必須

[Identity Manager管理者]のシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

OSP OAuthリダイレクトURL

必須

認証完了時に認証サーバがブラウザクライアントをリダイレクトする絶対URLを指定します。

使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/idmadmin/oauth.htmlです。

RBPM

このセクションでは、ユーザがユーザアプリケーションにアクセスするために必要なURLの値を定義します。

図 15-3 RBPM

OAuthクライアントID

必須

ユーザアプリケーションのシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。デフォルト値はrbpmです。

OAuthクライアントシークレット

必須

ユーザアプリケーションのシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

ランディングページへのURLリンク

必須

ユーザアプリケーションから[ダッシュボード]にアクセスするために使用する相対URLを指定します。デフォルト値は/landingです。

OSP OAuthリダイレクトURL

必須

認証完了時に認証サーバがブラウザクライアントをリダイレクトする絶対URLを指定します。

使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/IDMProv/oauthです。

RBPMからeDirectory SAMLへの設定

必須

SSO認証に必要な、RBPMからeDirectory SAMLへの設定を指定します。

レポーティング

このセクションでは、ユーザがIdentity Reportingにアクセスするために必要なURLの値を定義します。このセクションの値は、Identity ManagerソリューションにIdentity Reportingを追加している場合にのみ表示されます。

図 15-4 レポーティング

OAuthクライアントID

必須

Identity Reportingのシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。デフォルト値はrptです。

OAuthクライアントシークレット

必須

Identity Reportingのシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

ランディングページへのURLリンク

必須

Identity Reportingから[ダッシュボード]にアクセスするために使用する相対URLを指定します。デフォルト値は/idmdash/#/landingです。

Identity Reportingと識別情報アプリケーションを異なるサーバにインストールしている場合は、絶対URLを指定します。使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/IDMRPT/oauthです。

OSP OAuthリダイレクトURL

必須

認証完了時に認証サーバがブラウザクライアントをリダイレクトする絶対URLを指定します。

使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/IDMRPT/oauthです。

IDMデータ収集サービス

このセクションでは、ユーザがIdentity Managerデータ収集サービスにアクセスするために必要なURLの値を定義します。

OAuthクライアントID

必須

Identity Managerデータ収集サービスのシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。デフォルト値はidmdcsです。

OAuthクライアントシークレット

必須

Identity Managerデータ収集サービスのシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

OSP OAuthリダイレクトURL

必須

認証完了時に認証サーバがブラウザクライアントをリダイレクトする絶対URLを指定します。

使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/idmdcs/oauth.htmlです。

DCS Driver (DCSドライバ)

このセクションでは、データ収集サービスドライバを管理するための値を定義します。

図 15-5

OAuthクライアントID

データ収集サービスドライバのシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。このパラメータのデフォルト値はdcsdrvです。

OAuthクライアントシークレット

データ収集サービスドライバのシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

セルフサービスパスワードリセット

このセクションでは、ユーザがSSPRにアクセスするために必要なURLの値を定義します。

OAuthクライアントID

必須

SSPRのシングルサインオンクライアントを認証サーバに認識させるために使用する名前を指定します。デフォルト値はssprです。

OAuthクライアントシークレット

必須

SSPRのシングルサインオンクライアントのパスワードを指定します。

OSP OAuthリダイレクトURL

必須

認証完了時に認証サーバがブラウザクライアントをリダイレクトする絶対URLを指定します。

使用するフォーマットは、protocol://server:port/pathです。たとえば、https://192.168.0.1:8543/sspr/public/oauth.htmlです。

15.8.6 CEF監査パラメータ

このセクションでは、CEF監査パラメータを管理するための値を定義します。

Send audit events (監査イベントの送信)

CEFをIdentity Applicationsの監査イベントに使用するかどうかを指定します。

[接続先のホスト]

監査サーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。

送信先ポート

監査サーバのポートを指定します。

Network Protocol (ネットワークプロトコル)

CEFイベントを受信するために監査サーバによって使用されるネットワークプロトコルを指定します。

Use TLS (TLSの使用)

ネットワークプロトコルとしてTCPを使用する場合にのみ適用します。

監査サーバがTCPとTLSを併用するように設定されているかどうかを指定します。

Intermediate event store directory (中間イベントストアディレクトリ)

CEFイベントが監査サーバに送信される前のキャッシュディレクトリの場所を指定します。

メモ:novlua許可がキャッシュディレクトリに設定されていることを確認します。設定されていない場合、IDMDashおよびIDMProvアプリケーションにアクセスできません。また、OSPイベントのどれもキャッシュディレクトリに記録されません。たとえば、chown novlua:novlua /<directorypath>コマンドを使用して、ディレクトリの許可と所有権を変更できます。ここで、<directorypath>はキャッシュファイルディレクトリパスです。