32.6 Identity Reportingのアップグレード

Identity Reporting には2つのドライバが含まれます。また、NetIQ Event Auditing ServiceからSentinel Log Management for IGAにコンテンツを移行する必要がある場合があります。アップグレードは次の順序で実行します。

  1. データ収集サービスのドライバパッケージをアップグレードします。

  2. Managed System Gatewayサービスのドライバパッケージをアップグレードします。

  3. Sentinel Log Management for IGAに移行します

  4. Identity Reportingをアップグレードします

32.6.1 Identity Reportingのドライバパッケージのアップグレード

このセクションでは、Managed System Gatewayドライバとデータ収集サービスドライバのパッケージを最新バージョンにアップデートする方法について説明します。Identity Reportingをアップグレードする前にこのタスクを実行する必要があります。

  1. Designerで現在のプロジェクトを開きます。

  2. パッケージカタログ > パッケージのインポートの順に右クリックします。

  3. 適切なパッケージを選択します。たとえば、「Manage System Gateway Base package 2.0.0.20120509205929」を選択します。

  4. OKをクリックします。

  5. [開発者]ビューでドライバを右クリックし、プロパティをクリックします。

  6. プロパティページでパッケージタブに移動します。

  7. 右上隅のパッケージを追加(+)記号をクリックします。

  8. パッケージを選択し、OKをクリックします。

  9. ドライバの設定プロセスを完了します。詳細については、次の各セクションを参照してください。

  10. ステップ 2ステップ 9を繰り返して、データ収集サービスドライバのパッケージをアップグレードします。

  11. Managed System Gatewayドライバとデータ収集サービスドライバがアップグレード済みのIdentity Managerに接続されていることを確認します。

32.6.2 Identity Reportingのアップグレード

Identity Reportingをアップグレードする前に、Identity ApplicationsとSLM for IGAをアップグレードする必要があります。Identity Reportingをバージョン4.0.2以降からアップグレードするには、古いバージョンの上に新しいバージョンをインストールします。詳細については、Identity Reportingのインストールを参照してください。

32.6.3 データベースにおけるreportRunnerへの参照の変更

Identity Reportingをアップグレードした後、およびTomcatを初めて起動する前に、データベースのreportRunnerへの参照を更新していることを確認してください。

  1. Tomcatを停止します。

  2. Identity Reportingインストールディレクトリに移動し、reportContentフォルダをORG-reportContentに名前を変更します。

    例: C:\NetIQ\idm\apps\IdentityReporting

  3. Tomcatフォルダの下にある一時および作業ディレクトリを削除します。

  4. PostgreSQLデータベースにログインします。

    1. 次のテーブルにあるreportRunner 参照を検索します。

      • idm_rpt_cfg.idmrpt_rpt_params

      • idm_rpt_cfg.idmrpt_definition

    2. 次のdeleteステートメントを発行します。

      DELETE FROM idm_rpt_cfg.idmrpt_rpt_params WHERE rpt_def_id='com.novell.content.reportRunner';
      DELETE FROM idm_rpt_cfg.idmrpt_definition WHERE def_id='com.novell.content.reportRunner';
  5. Tomcatを起動します。

    ログをチェックして、レポートが正しいreportRunnerで再生成されているかどうか確認します。

  6. Identity Reportingにログインしてレポートを実行します。

32.6.4 Identity Reportingのアップグレードの検証

  1. Identity Reportingを起動します。

  2. ツールで古いレポートと新しいレポートが表示されることを検証します。

  3. カレンダを参照し、スケジュールされたレポートが表示されるかどうかを確認します。

  4. 設定ページに管理対象アプリケーションと管理対象外アプリケーションの設定が表示されることを確認します。

  5. 他の設定がすべて正しく見えることを検証します。

  6. 完了したレポートがリストに表示されるかどうかを検証します。