8.8 eDirectory 9.0.2以降での作業

eDirectory 8.8.8 Patch 3のほか、アイデンティティボールトとして、および接続するシステムとして、Identity Manager 4.6とともにeDirectory 9.0.2以降をインストールできます。アイデンティティボールトとしてeDirectory 9.0.2以降を使用する前に、以下のセクションを確認することをお勧めします。

8.8.1 アイデンティティボールトサーバで有効にできる機能

次の表を確認して、eDirectory 9.0.1以降のどの機能をIdentity Managerで有効にできるかを理解してください。これらの制限事項は、eDirectory 9.0.1以降が接続システムとして使用される場合には適用されません。

機能

有効化(対応/非対応)

説明

TLS 1.2

対応

TLS 1.2プロトコルを使用してすべてのTCP通信を有効化できます。

Suite Bの設定

対応

Suite Bによって指定されるSSL通信のより強力なサイファを設定できます。

AES 256ビットSDIキー

対応

Identity Managerへの影響はありません

LDAPサービスとHTTPサービス

対応

Identity Managerサービスは引き続きRSA証明書を使用します。

認証

対応

Identity Managerへの影響はありません

NPKI (NetIQ Certificate Server)

対応

Identity Managerへの影響はありません

FIPSモードのNICI

非対応

NICIはデフォルトでFIPSモードで無効化されています。有効化すると、Identity Managerエンジンは開始されず、エラーが報告されます。NICI設定の非FIPSモードへの変更については、セクション 8.8.2, eDirectoryにおける非FIPSモードへのNICI設定の変更を参照してください。

コンテナの準備

対応

Identity Managerへの影響はありません

ネストされたグループの機能拡張

対応

Identity Managerエンジンおよびドライバによってサポートされていません

プロキシ認証コントロール

対応

Identity Managerへの影響はありません

監視

対応

Identity Managerコンポーネントを監視するための拡張機能はサポートされていません

拡張されたデータレプリケーション

対応

Identity Managerへの影響はありません

データ同期の強化

対応

Identity Managerへの影響はありません

継承されたACLの計算用に最適化されたジャニタスレッド

対応

Identity Managerへの影響はありません

eDirectory 9.0.1および9.0.2の新機能の詳細については、eDirectoryドキュメントのサイトにある該当するリリースノートを参照してください。

8.8.2 eDirectoryにおける非FIPSモードへのNICI設定の変更

Identity Manager 4.6は、FIPSモードでNICIを有効化した、eDirectory 9.0.1以降をサポートしていません。Identity Managerが正しく機能するには、以下の方法のいずれかで、NICI設定におけるNICIのFIPSモードを無効にする必要があります。

  • Linux: /etc/opt/novell/nici64.cfgに移動して、RestrictionLevel0に変更します。

  • Windows: HKLM\SOFTWARE\Novell\Windowsレジストリに移動して、この設定をnici_x64キーで0に変更します。ツリー内の各サーバ上のnici_x64キーでこの変更を行います。