41.3 Identity Reportingコンポーネントのインストールの前提条件

インストールプロセスを開始する前に、次の前提条件と考慮事項を確認することをお勧めします。

41.3.1 Identity Reportingの前提条件

Identity Reportingをインストールする際は、次の前提条件と考慮事項を検討します。

  • サポートされていて設定済みのバージョンの次のIdentity Managerコンポーネントが必要です。

    • ユーザアプリケーションドライバを含む識別情報アプリケーション。

    • 別のLinuxコンピュータにインストールされたSentinel。

    • データ収集サービス用ドライバ。

    • 管理対象システムのゲートウェイサービス用ドライバ。

    これらのコンポーネントの必要なバージョンとパッチの詳細については、最新のリリースノートを参照してください。ドライバのインストールの詳細については、セクション 44.0, Reporting用ドライバの管理を参照してください。

  • アイデンティティボールトにSecretStoreモジュールが含まれていて、そのモジュールが設定されていることを確認します。詳細については、セクション 12.1.2, アイデンティティボールトスキーマへのSecretStoreの追加を参照してください。

  • Identity Reportingをクラスタ環境のサーバにインストールしないでください。

  • (状況によって実行) Oracle 12cデータベースに対してレポートを実行するには、適切なJDBCファイルをインストールする必要があります。詳細については、セクション 43.1, Oracleデータベースでのレポートの実行を参照してください。

  • (状況によって実行) Tomcatインストールプログラムは、Identity Managerインストールキットに同梱のものではなく、独自に用意したものを使用できます。ただし、独自のバージョンのTomcatでApache Log4jサービスを使用する場合は、適切なファイルがインストールされていることを確認します。詳細については、セクション 29.4, Apache Log4jサービスを使用したサインオンの記録を参照してください。

  • レポーティング機能にアクセスできるようにするすべてのユーザにレポート管理者の役割を割り当てます。

  • Identity Manager環境のすべてのサーバが同時に設定されていることを確認します。サーバの時刻を同期していない場合、レポートによっては実行時に空になることがあります。たとえば、Identity Managerエンジンをホストしているサーバとウェアハウスをホストしているサーバでタイムスタンプが異なる場合、この問題により、新しいユーザに関連するデータが影響を受ける可能性があります。ユーザを作成してから変更すると、レポートにデータが取り込まれます。

  • インストールプロセスにより、Tomcat用setenv.shファイルのJREマッピングのためのJAVA_OPTsエントリまたはCATALINA_OPTSエントリが変更されます。

    デフォルトでは、Tomcat用の簡易インストーラはsetenv.shファイルを/opt/netiq/idm/apps/tomcat/bin/ディレクトリに配置します。さらに、このファイルにJREの場所も設定します。

  • (オプション) SAML 2.0認証を使用してNetIQ Access Manager 4.0と連携するようIdentity Reportingを設定できます。詳細については、セクション 49.0, NetIQ Access ManagerでのSAML認証によるシングルサインオンを参照してください。

Identity Reportingの監査イベントの識別

このセクションでは、Identity Managerレポートおよびカスタムレポートに必要な異なる監査イベントを識別する方法について説明します。すべてのレポートソースを解凍し、次のスクリプトを実行して、監査イベントを識別することができます。

find . -name *.jrxml -print0 |xargs -0 grep -H "'000[B3]" | perl -ne '($file) = /^\.\/(.*?)\//;@a = /000[3B]..../g; foreach $a (@a) { print "$file;$a\n"}' |sort -u

次のセクションでは、Identity Managerレポートおよびカスタムレポートのさまざまな監査イベントを識別して選択する方法について説明します。

イベント名

監査フラグ

認証およびパスワードの変更

SSPRを使用した監査フラグの選択: SSPR Configuration Editorを起動し、Audit Configuration (監査環境設定)を選択して、次の監査フラグから選択します。

  • Authenticate

  • パスワードの変更

  • パスワードのロック解除

  • パスワードの回復

  • 侵入者の試み

  • 侵入者ロック

  • 侵入者ロックユーザ

iManagerを使用した監査フラグの選択: iManager Roles and Tasks (iManager役割とタスク) > eDirectory Auditing > > Audit Configuration (監査環境設定) > Novell Auditの順に移動し、次の監査フラグから選択します。

  • パスワードの変更

  • パスワードの確認

  • ログイン

  • ログアウト

他のすべてのレポーティングイベント

NetIQ Identity Manager UserApp > 管理 > ログ記録 > 監査サービスを有効にするの順に移動します。