アイデンティティアプリケーションを実行するTomcatを準備する必要があります。ユーザの便宜を図るために、インストールキットでApache Tomcatが提供されています。クラスタ環境でアプリケーションを使用する方法の詳細については、セクション 36.4, 識別情報アプリケーションで使用するクラスタの準備も参照してください。
このセクションでは、Tomcat上で識別情報アプリケーションを実行する環境を準備する方法について説明します。Identity Managerインストール用の.isoには、Tomcat(およびオプションでPostgreSQL)のインストールプログラムが含まれています。詳細については、セクション 28.0, PostgreSQLとTomcatのインストールを参照してください。
ユーザの便宜を図るためにインストールパッケージで提供されるインストーラのかわりに、ユーザが独自に入手したTomcatインストールプログラムを使用できます。ただし、別のインストールプログラムを使用する場合、Tomcatが識別情報アプリケーションと連携して正常に動作するために追加手順を実行する必要があります。
インストールプロセスを開始する前に、インストールするコンポーネントのバージョンが識別情報アプリケーションのバージョンでサポートされていることを確認します。詳細については、セクション 33.3, 識別情報アプリケーションのインストールの前提条件と検討事項を参照してください。
サーバにサービスとしてApache Tomcatをインストールします。
詳細については、「Tomcat Setup」を参照してください。
Tomcatをインストールしたサーバに次のコンポーネントをインストールします。
Java Runtime Environment (JRE): 詳細については、『Java Platform Installation Guide』を参照してください。
Apache ActiveMQ: 詳細については、『ActiveMQ』を参照してください。
PostgreSQL: 詳細については、「PostgreSQL Manuals」を参照してください。
ActiveMQ用にactivemq-all-5.14.jarファイルをTOMCAT_INSTALLED_HOME/libフォルダにコピーします。
ログ記録用に次のファイルをTOMCAT_INSTALLED_HOME/libフォルダにコピーします。
log4j.jar
log4j.properties
tomcat-juli-adapters.jar
setenv.bat (Windows)ファイルまたはsetenv.sh (Linux)ファイルで次のプロパティを設定します。
JAVA_HOME JRE_HOME PATH (set Java path) JAVA_OPTS="-Xms1024m -Xmx1024m -XX:MaxPermSize=512m"
novluaという名前でユーザを作成し、novluaという名前でグループを作成します。
これにより、Tomcatをnon-rootユーザとして実行できます。詳細については、『A Guide To Apache Tomcat Linux Installation and Set-Up』を参照してください。
novluaユーザとnovluaグループをTomcatのファイルの所有者にします。
postgresql-9.4.1212-.jdbc42.jarファイルを/TOMCAT_INSTALLED_HOME/libフォルダにコピーします。
(状況によって実行)クラスタ環境で、デフォルトで、クラスタの1番目のノードの/TOMCAT_INSTALLED_HOME/conf/ディレクトリにあるserver.xmlファイルを開き、次の行のコメントを解除します。
<Cluster className="org.apache.catalina.ha.tcp.SimpleTcpCluster"/>
クラスタ内のすべてのノードに対してこれを実行します。
高度なTomcatクラスタリング設定の場合、Apache Tomcatのドキュメントの手順を実行します。
Tomcatと識別情報アプリケーションをインストールした後で、Tomcatを調整して動作効率を高めることができます。詳細については、セクション 37.4, インストール後の手順を参照してください。