21.1 リモートローダのドライバインスタンスの起動

ホストコンピュータの起動時に自動的にドライバインスタンスを起動するように各プラットフォームを設定できます。手動でインスタンスを起動することもできます。

21.1.1 ドライバインスタンスの起動(UNIXまたはLinux)

UNIXまたはLinuxコンピュータでリモートローダのドライバインスタンスを起動するには、次の2つの方法があります。

ドライバインスタンスの自動起動(UNIXまたはLinux)

コンピュータの起動時に自動的に起動するようにリモートローダのドライバインスタンスを設定できます。環境設定ファイルを/etc/opt/novell/dirxml/rdxmlディレクトリに配置します。

コマンドラインを使用したドライバインスタンスの起動(UNIXまたはLinux)

Linuxプラットフォームでは、バイナリコンポーネントrdxmlはリモートローダ用のコマンドライン機能をサポートしています。このコンポーネントは、デフォルトでは/usr/bin/ディレクトリにあります。

このセクションで使用されているパラメータの詳細については、リモートローダの環境設定パラメータの理解を参照してください。

  1. コマンドプロンプトを開きます。

  2. ドライバインスタンスをIdentity Managerエンジンへ認証するためのパスワードを指定するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Linux/UNIX: rdxml -config filename -sp Remote Loader password Driver Object password

    • Javaリモートローダ: dirxml_jremote -config filename -sp Remote Loader password Driver Object password

  3. ドライバインスタンスを起動するため、次のコマンドを入力します。

    rdxml -config filename

  4. iManagerにログインし、ドライバを起動します。

  5. リモートローダが正常に動作していることを確認します。

    • Linux: psコマンドまたはトレースファイルを使用して、コマンドおよび接続ポートがリスンしているかどうかを判断します。

    • UNIX: トレースファイル上でtailコマンドを使用してリモートローダを監視します。

      tail -f trace filename

      ログの最終行に次のテキストが表示される場合、ローダは正常に実行されており、Identity Managerリモートインタフェースシムからの接続を待機しています。

      TRACE: Remote Loader: Entering listener accept()

    リモートローダは、リモートローダがIdentity Managerエンジンサーバ上のリモートインタフェースシムと通信している場合にのみ、Identity Managerアプリケーションシムをロードします。つまり、たとえば、リモートローダがサーバとの通信を失うと、アプリケーションシムはシャットダウンされます。

21.1.2 ドライバインスタンスの起動(Windows)

Windowsコンピュータでリモートローダのドライバインスタンスを起動するには、次の3つの方法があります。

ドライバインスタンスの自動起動(Windows)

Windowsコンピュータの起動時に自動的に起動するようにリモートローダのドライバインスタンスを設定できます。

  1. リモートローダコンソールを開きます。

    インストールの際にリモートローダコンソールのショートカットを作成した場合は、デスクトップの[Identity Manager Remote Loader Console (Identity Managerリモートローダコンソール)]アイコンを使用します。そうでない場合は、rlconsole.exeを実行します。デフォルトの場所はC:\novell\remoteloader\nnbitです。

  2. ドライバインスタンスを選択して、[編集]をクリックします。

  3. [Establish a Remote Loader Service for this Drive Instance (このドライバインスタンスのリモートローダサービスを設定する)]を選択します。

  4. 変更内容を保存し、コンソールを閉じます。

コンソールを使用したドライバインスタンスの起動(Windows)

  1. リモートローダコンソールを開きます。

    インストールの際にリモートローダコンソールのショートカットを作成した場合は、デスクトップの[Identity Manager Remote Loader Console (Identity Managerリモートローダコンソール)]アイコンを使用します。そうでない場合は、rlconsole.exeを実行します。デフォルトの場所はC:\novell\remoteloader\nnbitです。

  2. ドライバインスタンスを選択し、[Start]をクリックします。

コマンドラインを使用したドライバインスタンスの起動(Windows)

dirxml_remote.exeファイルは、リモートローダ用のコマンドライン機能をサポートしています。この実行可能ファイルは、デフォルトではc:\novell\RemoteLoaderディレクトリにあります。このセクションで使用されているパラメータの詳細については、リモートローダの環境設定パラメータの理解を参照してください。

  1. コマンドプロンプトを開きます。

  2. リモートローダのドライバインスタンスをIdentity Managerエンジンへ認証するためのパスワードを指定するには、次のコマンドを入力します。

    dirxml_remote -config filename -setpasswords password password

    次に例を示します。

    dirxml_remote -config config.txt -sp Novell4 idmpwd6
  3. ドライバインスタンスを起動するため、次のコマンドを入力します。

    dirxml_remote -config filename

    次に例を示します。

    dirxml_remote -config config.txt
  4. iManagerにログインし、ドライバを起動します。

  5. リモートローダが正常に動作していることを確認します。

    リモートローダは、リモートローダがIdentity Managerエンジンサーバ上のリモートインタフェースシムと通信している場合にのみ、Identity Managerアプリケーションシムをロードします。つまり、たとえば、リモートローダがサーバとの通信を失うと、アプリケーションシムはシャットダウンされます。

  6. (状況によって実行)リモートローダをWin32サービスとしてインストールしていない場合は、次のコマンドを入力します。

    dirxml_remote -config filename -service install

    次に例を示します。

    dirxml_remote -config config.txt -service install