Identity Managerを、Red Hat Enterprise Linux 6.xまたは7.xオペレーティングシステムを実行しているサーバにインストールするには、サーバが特定の前提条件セットを満たしていることを確認します。
NetIQでは、次の前提条件を確認することをお勧めします。
/etc/hostsのエントリに、システムのホスト名に対するループバックアドレスの別名がある場合、この別名をホスト名またはIPアドレスに変更する必要があります。つまり、/etc/hostsファイルに次の1つ目の例のようなエントリがある場合は、2つ目の例のように、正しいエントリに変更する必要があります。
次の例では、いずれかのユーティリティがndsdサーバに対して別名の解決を試みると、問題が発生します。
127.0.0.1 test-system localhost.localdomain localhost
次に、/etc/hosts内の正しいエントリの例を示します。
127.0.0.1 localhost.localdomain localhost 10.77.11.10 test-system
サードパーティ製のツールやユーティリティがlocalhostを使用して別名を解決している場合は、localhostアドレスではなく、ホスト名またはIPアドレスを使用して解決するように変更する必要があります。
サーバに適切なライブラリをインストールします。詳細については、セクション 6.4.3, サーバに依存ライブラリがあることの確認を参照してください。
各Identity Managerコンポーネントで満たされていない前提条件のレポートを生成できます。./II-rhel-Prerequisite.shスクリプトを実行します。このスクリプトは、インストールキットの<Identity Manager build extracted location>\install\utilitiesディレクトリにあります。
64ビットプラットフォームでは、RHELの必須ライブラリは、選択したインストール方法によって異なります。記載されている順番で依存ライブラリまたはrpmをインストールします。
メモ:kshファイルを追加するには、次のコマンドを入力できます。
yum -y install ksh
ガイド付きインストール(GUI):
libXau-*.i686.rpm
libxcb-*.i686.rpm
libX11-*.i686.rpm
libXext-*.i686.rpm
libXi-*.i686.rpm
libXtst-*.i686.rpm
glibc-*.i686.rpm
libstdc++-*.i686.rpm
libgcc-*.i686.rpm
compat-libstdc++-33-*.x86_64.rpm
compat-libstdc++-33-*.i686.rpm
libXrender-*.i686.rpm
コマンドラインインストール(コンソールまたはサイレント):
glibc-*.i686.rpm
libstdc++-*.i686.rpm
libgcc-*.i686.rpm
compat-libstdc++-33-*.x86_64.rpm
compat-libstdc++-33-*.i686.rpm
libXtst-*.i686.rpm
libXrender-*.i686.rpm
RHEL 6.xまたは7.xサーバでインストールメディア用のリポジトリが必要な場合、手動で作成できます。
メモ:
RHELサーバに、適切なライブラリがインストールされていることも必要です。詳細については、セクション 6.4.3, サーバに依存ライブラリがあることの確認を参照してください。
unzip rpmは、Identity Managerのインストール前にインストールしてください。これは、すべてのLinuxプラットフォームに該当します。
インストールのためのリポジトリを設定するには:
ローカルサーバにマウントポイントを作成します。
例: /mnt/rhel (mkdir –p /mnt/rhel)
インストールメディアを使用する場合は、次のコマンドを使用してマウントできます。
# mount -o loop /dev/sr0 /mnt/rhel
または
次のコマンドを使用して/mnt/rhel,のようなディレクトリにRHEL 7インストール用ISOをマウントします。
# mount -o loop RHEL7.x.iso /mnt/rhel
RHEL 6.xまたは7.x isoをダウンロードし、同様にマウントします。
例: mount -o loop <path_to_downloaded rhel*.iso> /mnt/rhel
マウントされたディレクトリのルートから/etc/yum.repos.d/にmedia.repoファイルをコピーし、必要な許可を設定します。
次に例を示します。
# cp /mnt/rhel/media.repo /etc/yum.repos.d/rhel7dvd.repo # chmod 644 /etc/yum.repos.d/rhel7dvd.repo
gpgcheck=0の設定を1に変更して新しいrepoファイルを編集し、次のように追加します。
enabled=1 baseurl=file:///mnt/rhel/ gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
最後に、新しいrepoファイルは次のように表示されます(ただし、mediaidはRHELバージョンによって異なります):
[InstallMedia] name=DVD for Red Hat Enterprise Linux 7.1 Server mediaid=1359576196.686790 metadata_expire=-1 gpgcheck=1 cost=500 enabled=1 baseurl=file:///mnt/rhel gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-redhat-release
32ビットパッケージをインストールするには、/etc/yum.confファイルの「exactarch=1」を「exactarch=0」に変更します。
RHEL 6.x上のIdentity Managerに必要なパッケージをインストールするには、install.shファイルを作成し、そのファイルに次のコンテンツを追加します。
#!/bin/bash yum clean all yum repolist yum makecache PKGS="ksh gettext.x86_64 libXrender.i686 libXau.i686 libxcb.i686 libX11.i686 libXext.i686 libXi.i686 libXtst.i686 glibc.x86_64 libstdc++.i686 libstdc++.x86_64 libgcc.x86_64 compat-libstdc++-33.x86_64" for PKG in $PKGS; do yum -y install "$PKG" done
メモ:64ビットリポジトリを32ビットリポジトリに変更していない限り、スクリプトは64ビットリポジトリ内のlibstdc++.i686ライブラリを参照できません(手順6を参照)。
RHEL7.x上のIdentity Managerに必要なパッケージをインストールするには、install.shファイルを作成して、そのファイルに次のコンテンツを追加します。
#!/bin/bash yum clean all yum repolist yum makecache PKGS="ksh gettext.x86_64 libXrender.i686 libXau.i686 libxcb.i686 libX11.i686 libXext.i686 libXi.i686 libXtst.i686 glibc.x86_64 libstdc++.i686 libstdc++.x86_64 libgcc.x86_64" for PKG in $PKGS; do yum -y install "$PKG" done
メモ:インストールメディアには、compat-libstdc++-33-*.i686.rpmおよびnd compat-libstdc++-33-*.x86_64.rpmは含まれていません。そのため、RHELポータルからダウンロードする必要があります。
例: compat-libstdc++-33-*.x86_64.rpmをインストールするには、次のコマンドを実行します。
yum -y install compat-libstdc++-33-*.x86_64.rpm
RHELバージョンに応じて、手順8または手順7で作成したinstall.shファイルを実行します。
前提条件が満たされていることを確認するには、セクション6.3.2に記載されているスクリプトを実行します。
Identity Manager 4.6をインストールします。