各コンポーネントの設定を完了するのに必要なパラメータが記述されたプロパティファイルを作成または変更することによって、Identity Managerコンポーネントのサイレント設定を実行できます。Identity Managerのメディアには、すべてのコンポーネントを1台のサーバにインストールした場合に使用できるサンプルファイルが2つ付属しています。
プロパティファイルを編集する
(状況によって実行)すべてのコンポーネントを同じサーバにインストールした場合、サンプルプロパティファイルの1つを編集します。サンプルプロパティファイルは、デフォルトでは次のディレクトリにあります。
Linux: install/propfiles
Windows: install\propfiles
たとえば、新しいツリーを作成するには、configure_new_tree.propertiesファイルを使用します。
(状況によって実行)すべてのコンポーネントを同じサーバにインストールしなかった場合は、次の手順を実行して、インストールしたコンポーネントのプロパティファイルを生成します。
次のコマンドを実行します。
./install.bin -i silent -DSELECTED_PRODUCTS=components_to_be_configured -f filename.properties
ここで、filename.propertiesは、サンプルプロパティファイルの1つを表します。
プログラムにより、指定したコンポーネントがインストールされていることが確認され、コンポーネントの必須パラメータのリストが生成されます。
ステップ 2.aで実行したコマンドの出力を使用して、新しいプロパティファイルを作成します。
SELECTED_PRODUCTS変数をファイルに追加し、設定するコンポーネントを指定します。
このプロパティファイルで、インストールしたコンポーネントの設定を指定します。詳細については、セクション 5.0, 環境設定パラメータの理解を参照してください。
プロパティファイルに次のパスワード変数を追加します。
パスワード変数 |
適用対象のユーザアカウントまたはサービス |
---|---|
IA_IDVAULT_ADMIN_PASSWORD |
識別ボールト管理者 |
IA_RBPM_POSTGRESQL_DB_PASSWORD |
識別情報アプリケーションデータベース管理者(idmadmin) |
IA_RBPM_USERAPPADMIN_PASSWORD |
ユーザアプリケーション管理者(uaadmin) |
IA_REPORTING_NOVL_DB_USER_PASSWORD |
Identity Reportingデータベース管理者 |
IA_REPORTING_IDM_SERVER_PASSWORD |
Identity Reportingサーバユーザ(idmrptsrv) |
IA_REPORTING_IDM_USER_PASSWORD |
Identity Reportingユーザ(idmrptuser) |
-DUSER_SUPPLIED_PASSWORD |
シングルサインオンサービス |
サイレントインストールの開始時にduser_supplied_password変数を記述した場合、その値はすでにシングルサインオンパスワードに適用されています。
ファイルを保存して閉じます。