12.9 DSRepairオプション

各OpenText eDirectoryプラットフォームのDSRepairユーティリティには、通常の使用時には非表示になっている高度な機能がいくつか含まれています。これらの拡張機能は、さまざまなプラットフォームでDSRepairユーティリティをロードする際にスイッチを使用して利用可能にできます。

12.9.1 OpenText eDirectoryサーバ上でDSRepairを実行する

Windows

  1. [スタート]>[設定]>[コントロールパネル]>[OpenText eDirectoryサービス]の順にクリックします。

  2. [dsrepair.dlm]をクリックして、[開始]をクリックします。

    DSRepairの詳細オプションを開くには、OpenText eDirectory Servicesコンソールの[起動パラメータ]フィールドに「–a」と入力し、dsrepair.dlmを開始します。

Linux

DSRepairを実行するには、サーバコンソールに次の構文を使用して「ndsrepair」と入力します。

ndsrepair {-U |-E |-C |-P [-Ad] |-S [-Ad]|-N |-T |-J <entry_id> [-Ad -AM <attribute name>]} [-A <yes/no>] [-O <yes/no>][-F filename] [-h <local_interface:port>] [--config-file <configuration_file_path>]

または

ndsrepair -R [-l yes|no] [-u yes|no] [-m yes|no] [-i yes|no] [-f yes|no][-d yes|no] [-t yes|no] [-o yes|no][-r yes|no] [-v yes|no] [-c yes|no] [-F filename] [-A yes|no] [-O yes|no]

重要:詳細設定スイッチ[-Ad]は最後の引数として指定する必要があります。[-Ad]詳細設定スイッチオプションは、OpenTextサポート技術者からの指示があった場合にのみ有効にすることをお勧めします。config-fileを引数として指定する場合は、詳細設定スイッチ[-Ad]の前に指定する必要があります。

例

標準修復を実行し、/root/ndsrepair.logファイルにイベントを記録する場合(またはログファイルがすでに存在していればそのログファイルに追加してイベントを記録する場合)は、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -U -A no -F /root/ndsrepair.log

すべてのグローバルスキーマ操作とその詳細設定オプションのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -S -Ad

データベースを強制ロックしてローカルデータベースを修復するには、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -R -l yes

オブジェクトのエントリIDが分かっている場合に1つのオブジェクトを修復するには、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -J <entry ID in hex>

特定のパーティションまたはレプリカを修復するには、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -P

このコマンドは、サーバに存在するすべてのパーティションのリストを返します。いずれかのパーティションを選択して実行可能な操作のリストを取得できます。

使用するために解放可能なデータベースの空き領域に関する情報を表示するには、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -I

ネットワークアドレスを修復するには、次のコマンドを入力します。

ndsrepair -N

メモ:ndsrepairコマンドの入力内容は、オプションファイルによってリダイレクトできます。オプションファイルは、レプリカおよびパーティション操作に関連するオプションやサブオプションを含むテキストファイルです。これらはサーバに対する認証を必要としません。各オプションまたはサブオプションは改行によって区切られます。ファイルの内容が、適切な順序で指定されていることを確認します。適切な順序になっていないと、予期しない結果が発生する場合があります。

12.9.2 DSRepairコマンドラインオプション

オプション

説明

-U

[標準修復]オプションです。ユーザの操作なしにDSRepairを実行して終了します。修復が完了したらログファイルをチェックして、DSRepairで実行された処理を確認できます。

このオプションの指定時に実行される修復は、デフォルトの推奨されている通常の修復ではありません。特定の問題をトラブルシューティングし、それを解決することは標準修復を実行することよりはるかに優れています。

-P

[レプリカ操作とパーティション操作]オプションです。現在のサーバのOpenText eDirectoryデータベースファイルにレプリカが保存されているパーティションが表示されます。[レプリカオプション]メニューには、「レプリカの修復」、「パーティション操作のキャンセル」、「同期のスケジュール」、および「ローカルレプリカをマスタレプリカとして指定」を実行するオプションがあります。

-S

[グローバルスキーマの操作]オプションです。このサーバのスキーマをTreeオブジェクトのマスタに準拠させるのに必要なスキーマ操作がいくつか含まれています。ただし、これらの操作は必要な場合にのみ使用してください。スキーマは、ローカル修復操作および標準修復操作によってすでに検査されています。

-C

[外部参照オブジェクトのチェック]オプションです。各外部参照オブジェクトをチェックして、そのオブジェクトを含むレプリカがあるかどうかを調べます。オブジェクトのあるパーティションレプリカを含むすべてのサーバがアクセス不能の場合、オブジェクトは見つかりません。オブジェクトが見つからない場合、警告が表示されます。

-E

[レプリカ同期のレポート]オプションです。現在のサーバ上にレプリカを持つすべてのパーティションのレプリカ同期ステータスをレポートします。この操作により、パーティションのレプリカを保持する各サーバ上にあるレプリカのツリーオブジェクトから、同期ステータス属性が読み込まれます。レポートには、すべてのサーバに対して正常に同期が行われた最終時刻と、最終同期以降発生したエラーが表示されます。12時間以内に同期が完了していない場合は、警告メッセージが表示されます。

-N

[このデータベースに認識されているサーバ]オプションです。ローカルOpenText eDirectoryデータベースに登録されているすべてのサーバが表示されます。現在のサーバにTreeパーティションのレプリカがある場合、このサーバにはOpenText eDirectoryツリー内のすべてのサーバのリストが表示されます。サーバオプションを実行するサーバを1つ選択します。

-J

ローカルサーバ上の1つのオブジェクトを修復します。修復するオブジェクトのエントリID(16進形式で)を指定する必要があります。破損している1つの特定のオブジェクトを修復する場合、標準修復(-U)オプションの代わりに、このオプションを使用できます。データベースのサイズによっては、[標準修復]オプションの完了に何時間もかかる場合があります。このオプションを使用して、時間を節約することができます。

-T

[時刻同期]オプションです。ローカルOpenText eDirectoryデータベースに登録されているすべてのサーバにアクセスして、各サーバの時刻同期ステータスの情報を要求します。このサーバにTreeパーティションのレプリカがある場合は、OpenText eDirectoryツリー内のすべてのサーバがポーリングされます。各サーバ上で実行されているOpenText eDirectoryのバージョンもレポートされます。

-A

既存のログファイルに付加します。情報は既存のログファイルに追加されます。デフォルトでは、このオプションは有効です。

-O

出力をファイルに記録します。デフォルトでは、このオプションは有効です。

-F filename

出力を指定したファイルに記録します。

-R

[ローカルデータベースの修復]オプションです。ローカルOpenText eDirectoryデータベースを修復します。OpenText eDirectoryでオープンおよびアクセスできるように、この修復操作を使用してローカルデータベースの矛盾を解決します。このオプションには、データベースの修復操作を容易にするサブオプションがあります。このオプションにはファンクション修飾子があります。ファンクション修飾子については、次の表で説明します。

-I

使用するために解放可能なデータベース内の空き領域に関する情報を表示します。OpenText eDirectoryを使用すると、空のレコードを取得し、ndsrepairコマンドの再利用オプションを使用して、空き領域を再利用することができます。

-Rオプションで使用するファンクション修飾子を次に示します。

オプション

説明

-l

修復操作中にOpenText eDirectoryデータベースをロックします。

-u

修復操作中に一時OpenText eDirectoryデータベースを使用します。変更の保存または破棄するためのプロンプト、およびログファイルの表示のプロンプトが表示されます。

-m

修復されていない元のデータベースを維持します。

-i

OpenText eDirectoryデータベース構造とインデックスをチェックします。

-f

データベースの空き領域を増やします。

-d

データベース全体を再構築します。

-t

ツリー構造のチェックを実行します。データベース内での接続状況が正しいかどうかを調べるため、ツリー構造のリンクをすべてチェックするには、「はい」を設定します。チェックを省略するには、「いいえ」を設定します。デフォルト値は「はい」です。

-o

オペレーショナルスキーマを再構築します。

-r

すべてのローカルレプリカを修復します。

-v

ストリームファイルを確認します。

-c

ローカル参照をチェックします。

12.9.3 DSRepair詳細設定スイッチの使用

警告:このセクションで説明する機能は、正しく使用しないとOpenText eDirectoryツリーが破損して元に戻せないことがあります。OpenTextサポート担当者からの指示がない限り、この機能は使用しないでください。

運用環境でこれらのうちのいずれかの機能を使用する前に、あらかじめサーバ上のOpenText eDirectoryのフルバックアップをとっておくことをお勧めします。詳細については、セクション 15.0, OpenText eDirectoryのバックアップと復元を参照してください。

Linuxでは、「ndsrepair -R -Ad -XK2」と入力します。

Windowsでは、dsrepair.dlmを開始する前に、NDSコンソールの[起動パラメータ]フィールドにこれらのオプションを入力します。詳細については、OpenText eDirectoryサーバ上でDSRepairを実行するを参照してください。

スイッチ

説明

-P

タイプが[不明]であるすべてのOpenText eDirectoryオブジェクトを、参照済みとしてマークします。参照されたオブジェクトは、OpenText eDirectoryレプリカ同期処理の対象にはなりません。

-WM

多くの場合、ZENworks ® 2.0を使用していると、WM: Registered Workstations属性が非常に高くなります。DSRepairを-WMオプションを指定して実行すると、こうした高い値がクリアされます。

-XK2

このサーバのOpenText eDirectoryデータベース内のすべてのOpenText eDirectoryオブジェクトを削除します。この操作では、破損したレプリカがどんな方法を使っても削除できない場合に、破損レプリカを削除できます。

-XK3

このサーバのOpenText eDirectoryデータベース内のすべての外部参照を削除します。この操作では、機能していないレプリカ内の外部参照をすべて削除できます。参照が原因で問題が発生している場合、レプリカが再度機能するために、OpenText eDirectoryは参照を再作成できます。

-RC

DIBをバックアップします。このオプションは、Windowsでのみ使用できます。

-OT

ローカルデータベース修復の実行中、破損通知にタイムスタンプを含めます。INHIBIT MOVEを除くすべての破損通知にタイムスタンプを含めます。

-NLD

NLS:ライセンス許可証オブジェクトとNLS:製品コンテナオブジェクトからIRFを削除します。

-AM

特定の条件に一致する属性をFLAIMデータベース内の別のコンテナに移動します。どのOpenText eDirectory属性が別のコンテナへの移動に適格であるかについては、「FLAIM Attribute Containerization」を参照してください。

-AH

DIBサイズが1GBよりも小さく、古いNDOファイルが72時間よりも古い場合、NDOファイルは作成されません。