このセクションでは、次のeDirectory環境設定ユーティリティの使用法について説明します。
ndsconfigユーティリティを使用して、eDirectoryを設定できます。このユーティリティは、既存のツリーにeDirectoryレプリカサーバを追加するときや新しいツリーを作成するときにも使用できます。詳細については、「ndsconfigユーティリティを使用してeDirectoryレプリカサーバを追加または削除する」を参照してください。
メモ:
NCPサーバ名がネットワーク内で一意であることを確認してください。
SLES 12 SP2およびRHEL 7.2でndsconfigユーティリティが失敗する。この問題はランダムに発生します。この問題のトラブルシュートの詳細については、「TID 7018366」を参照してください。
インストールされているコンポーネントの現在の設定を変更するには、次の構文を使用します。
ndsconfig {set value_list | get [parameter_list] | get help [parameter_list]}
ndsconfigパラメータの説明については、「環境設定パラメータ」を参照してください。
重要:インストール後、ndsconfigユーティリティをサーバのインストール場所から実行します。この場所はデフォルトでは/opt/novell/eDirectory/binです。インストールパッケージからndsconfigを実行しないでください。
Linuxコンピュータ上でLDAPサーバおよびグループオブジェクトの属性を変更、表示、およびリフレッシュするには、eDirectoryに同梱されているLADPツールを使用できます。
詳細については、『NetIQ eDirectory管理ガイド
』の「LinuxでのLDAPツールの使用」を参照してください。
eDirectory 9.2では、デフォルトで、ndsconfigを使用してNMASを設定します。nmasinstを使用してNMASを設定することもできます。
ndsconfigが行うのはNMAS設定のみです。ログインメソッドのインストールは行いません。ログインメソッドのインストールには、nmasinstを使用できます。詳細については、「nmasinstユーティリティを使用してNMASを設定する」を参照してください。
システムが起動すると、デフォルトの環境設定ファイル/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confの環境設定パラメータを使用して、ndsd initスクリプトがデーモンを開始します。
メモ:systemd環境では/etc/init.d/ndsdスクリプトを使用しないでください。Systemdは現在、SLES 12およびRHEL 7プラットフォームのみでサポートされています。詳細については、SLES 12およびRHEL 7プラットフォームでeDirectoryを使用するを参照してください。
ndsdを開始する前に、すべてのSLP (Service Location Protocol)エージェントがホスト上で実行されていることを確認してください。OpenSLP、ご利用のオペレーティングシステムで使用可能なSLP、またはNetIQ SLPがインストール可能です。
メモ:eDirectoryを開始するには、ndsmanageユーティリティを使用します。
ndsdを開始するには、/etc/init.d/ndsd startを実行します。
ndsdを停止するには、/etc/init.d/ndsd stopを実行します。
メモ:以下のコマンドを実行して、SLES 12およびRHEL7でeDirectoryを開始および停止してください。
ndsdを開始するには、systemctl start ndsd*を実行します
ndsdを停止するには、systemctl stop ndsd*を実行します
eDirectoryの設定によって、/opt/novell/eDirectory/sbin内に次のシェルスクリプトが作成されます。
pre_ndsd_start
post_ndsd_start
pre_ndsd_stop
post_ndsd_stop
名前が示すように、ndsdバイナリが/etc/init.d/ndsdスクリプトによって起動される前に、pre_ndsd_startスクリプトが実行されます。post_ndsd_startスクリプトは、/etc/init.d/ndsdスクリプトによってndsdバイナリが起動された後に実行されます。同様に、pre_ndsd_stopとpost_ndsd_stopスクリプトも、ndsdプロセスを停止する前と後にそれぞれ実行されます。
選択したコマンドをこれらのスクリプトに追加して、実行することができます。デフォルトでは、LDAPサービスが起動した後/etc/init.d/ndsdを実行するコマンドがpost_ndsd_startスクリプトに記述されています。
メモ:/etc/opt/novell/eDirectory/confディレクトリにあるenv_customスクリプトで、eDirectoryサービスに必要なすべての環境変数を追加する必要があります。端末または/etc/init.d/ndsdスクリプトでの環境変数のエクスポートは、eDirectoryでは使用されません。環境変数の詳細については、「TID 7018431」を参照してください。
システムが起動すると、デフォルトの環境設定ファイル/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confの環境設定パラメータを使用して、eDirectoryがデーモンを開始します。
ndsdを開始する前に、すべてのSLP (Service Location Protocol)エージェントがホスト上で実行されていることを確認してください。OpenSLP、ご利用のオペレーティングシステムで使用可能なSLP、またはNetIQ SLPがインストール可能です。
eDirectoryを開始または停止するには、ndsmanageユーティリティを使用します。
eDirectoryの設定によって、/opt/novell/eDirectory/sbin内に次のシェルスクリプトが作成されます。
pre_ndsd_start_custom: eDirectoryを実行する前にこのスクリプトを使用して、コマンドをカスタムで追加します。
post_ndsd_start_custom: eDirectoryを実行した後でこのスクリプトを使用して、コマンドをカスタムで追加します。
post_ndsd_stop_custom: eDirectoryを停止した後でこのスクリプトを使用して、コマンドをカスタムで追加します。
メモ:
/opt/novell/eDirectory/sbinにある工場出荷時のスクリプトは使用しないでください。eDirectoryの設定では、工場出荷時のスクリプトが使用されます。選択したコマンドを含めるには、カスタムスクリプトを使用してください。
オペレーティングシステムをアップグレードした後、ndsconfig upgradeユーティリティを実行します。
非ルートインストールからのeDirectoryインスタンスは、自動では開始しません。サーバを再起動したときにeDirectoryの非ルートインスタンスを自動で開始できるようにするには、次の手順を実行します。
開始スクリプトを作成します。
スクリプトに次のコマンドを入力します。
su - user1 -c"/home/user1/eDirectory/opt/novell/eDirectory/bin/ndsmanage startall
上記の例では、eDirectoryは、/home/user1/eDirectory/opt/novell/eDirectory/bin/ndsmanageパスのndsmanageスクリプトを使用して非ルートのuser1として実行されます。
ファイルを保存します。
スクリプトを実行するための適切な許可をルートユーザに付与します。
次のコマンドを使用して開始スクリプトへのシンボリックリンクを作成します。
ln -s /etc/init.d/ndsstart /sbin/rcndsstart
ln -s /etc/init.d/ndstart /etc/init.d/rc2.d/S10ndsstart
ln -s /etc/init.d/ndstart /etc/init.d/rc3.d/S10ndsstart
ln -s /etc/init.d/ndsstart /etc/init.d/rc5.d/S10ndsstart
サーバが再起動すると、eDirectoryのすべての非ルートインスタンスが自動的に開始されるようになります。