.sch拡張子の付いたファイルを使用して、手動でeDirectoryスキーマを拡張できます。
このセクションでは、次のことを説明します。
Windowsサーバのスキーマを拡張するには、NDSCons.exeを使用します。eDirectoryに付属しているスキーマファイル(*.sch)は、デフォルトでC:\Novell\NDSディレクトリにインストールされています。
[スタート]>[設定]>[コントロール パネル]>[NetIQ eDirectoryサービス]の順にクリックします。
install.dlmをクリックし、[開始]をクリックします。
[追加のスキーマファイルのインストール]をクリックし、[次へ]をクリックします。
管理権を持つユーザとしてログインし、[OK]をクリックします。
スキーマファイルのパスと名前を指定します。
完了をクリックします。
次のセクションでは、Linuxコンピュータでのスキーマ拡張について説明します。
NetIQ iManagerのほかにも、eDirectoryスキーマ拡張ユーティリティndsschを使用して、Linuxコンピュータ上のスキーマを拡張することができます。ツリーのスキーマの変更には、スキーマファイル(.sch)に指定された属性とクラスが使用されます。.schファイルで指定した内容に従って、属性とクラスの関連付けが作成されます。
使用する構文は次のとおりです。
ndssch [-h hostname[:port]] [-t tree_name] [-F <logfile>] admin-FDN schemafile...
ndssch [-h hostname[:port]] [-t tree_name] [-d] admin_FDN schemafile [schema_description]...
ndsschのパラメータ |
説明 |
---|---|
-h hostname |
スキーマを拡張するサーバの名前またはIPアドレス。指定したサーバが属しているツリーのスキーマが拡張されます。スキーマを拡張するホスト上にツリーがある場合、このパラメータの指定はオプションです。それ以外の場合、このパラメータの指定は必須です。 |
port |
サーバポート。 |
-t tree_name |
スキーマを拡張するツリーの名前。このパラメータの指定は任意です。/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confファイルに指定された値が、デフォルトのツリー名になります。詳細については、『 |
-F logfile |
ndsschログファイルのパス名を指定します。 |
admin-FDN |
ツリーに対するeDirectory管理権を持つユーザのフルコンテキスト付きの名前。 |
schemafile |
拡張するスキーマについての情報が入力されたファイルの名前。 |
-d, schema_description |
このオプションが使用されている場合、各スキーマファイルにはスキーマファイルの説明が付属しています。 |
RFC 2307に定義されている属性とオブジェクトクラスは、ユーザまたはグループ関連、およびNIS関連のものです。ユーザまたはグループ関連の定義は、/opt/novell/eDirectory/lib/nds-modules/schema/rfc2307-usergroup.schファイルにコンパイルされます。NIS関連の定義は、/opt/novell/eDirectory/lib/nds-modules/schema/rfc2307-nis.schファイルにコンパイルされます。それぞれに対応するLDIF形式のファイルもあります(ユーザ/グループ関連は/opt/novell/eDirectory/lib/nds-modules/schema/rfc2307-usergroup.ldif、NIS関連は/opt/novell/eDirectory/lib/nds-modules/schema/rfc2307-nis.ldif)。
RFC 2307スキーマを拡張するには、ndsschユーティリティまたはldapmodifyツールを使用します。
次のいずれかのコマンドを入力します。
ndssch -t tree_name admin-FDN /opt/novell/eDirectory/lib/nds-schema/rfc2307-usergroup.sch
または
ndssch -t tree_name admin-FDN /opt/novell/eDirectory/lib/nds-schema/rfc2307-nis.sch
パラメータ |
説明 |
---|---|
-t |
スキーマを拡張するツリーの名前。このパラメータの指定は任意です。このパラメータが指定されていない場合、/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confファイルに指定されたツリー名が使用されます。 |
次のいずれかのコマンドを入力します。
ldapmodify -h -D -w -f /opt/novell/eDirectory/lib/nds-schema/rfc2307-usergroup.ldif
または
ldapmodify -h -D -w -f /opt/novell/eDirectory/lib/nds-schema/rfc2307-nis.ldif
パラメータ |
説明 |
---|---|
-h ldaphost |
LDAPサーバの実行場所となっている代替ホストを指定します。 |
-D binddn |
binddnを使用してX.500ディレクトリにバインドします。RFC 1779に定義されている文字列表現のDNを指定します。 |
-w passwd |
簡易認証のパスワードとして、passwdを使用します。 |
-f file |
エントリ変更情報を標準入力ではなくファイルから読み込みます。 |