B.3 ヘルスチェックのタイプ

ndscheckユーティリティを実行またはアップグレードすると、次のタイプのヘルスチェックが実行されます。

ndscheckユーティリティを実行すると、その結果が画面に表示され、ndscheck.logに記録されます。ログファイルの詳細については、「セクション B.5, ログファイル」を参照してください。

アップグレードの一部としてヘルスチェックを実行した場合、エラーが検出されると、検出されたエラーのタイプに応じて、アップグレードを続行するかどうかの確認が求められるか、または処理が中断されます。エラーの種類については、「セクション B.4, 状態のカテゴリ」で説明します。

B.3.1 基本的なサーバの状態

これは、ヘルスチェックの最初の段階です。ヘルスチェックユーティリティは次の内容をチェックします。

  1. eDirectoryサービスが動作している。DIBが開いていて、ツリー名などの基本的なツリー情報を読むことができる。

  2. サーバがそれぞれのポート番号を監視している。

    LDAPに関しては、TCPポート番号とSSLポート番号を取得して、サーバがこれらのポートを監視しているかどうかをチェックします。

    同様に、HTTPセキュアポート番号とHTTPSセキュアポート番号を取得して、サーバがこれらのポートを監視しているかどうかをチェックします。

B.3.2 パーティションとレプリカの状態

基本的なサーバの状態のチェック後は、次のとおり、パーティションとレプリカの状態をチェックします。

  1. ローカルに保持されているパーティションのレプリカの状態をチェックします。

  2. サーバによって保持されているすべてのパーティションのレプリカリングを読み込み、レプリカリング内のすべてのサーバが動作していて、すべてのレプリカが使用可能な状態であることをチェックします。

  3. レプリカリング内のすべてのサーバの時刻同期をチェックし、サーバ間の時刻の違いを表示します。