8.1 環境設定ユーティリティ

8.1.1 ndsconfigユーティリティ

ndsconfigユーティリティを使用して、eDirectoryを設定できます。このユーティリティは、既存のツリーにeDirectoryレプリカサーバを追加するときや新しいツリーを作成するときにも使用できます。詳細については、「セクション 2.6.4, ndsconfigユーティリティを使用してeDirectoryレプリカサーバを追加または削除する」を参照してください。

メモ:NCPサーバ名がネットワーク内で一意であることを確認してください。

インストールされているコンポーネントの現在の設定を変更するには、次の構文を使用します。

ndsconfig {set value_list | get [parameter_list] | get help [parameter_list]}

ndsconfigパラメータの説明については、「セクション 8.2, 環境設定パラメータ」を参照してください。

重要:インストール後、ndsconfigユーティリティをサーバのインストール場所から実行します。この場所はデフォルトでは/opt/novell/eDirectory/binです。インストールパッケージからndsconfigを実行しないでください。

8.1.2 LDAPツールを使用してLDAPサーバとLDAPグループオブジェクトを背呈する

Linuxコンピュータ上でLDAPサーバおよびグループオブジェクトの属性を変更、表示、およびリフレッシュするには、eDirectoryに同梱されているLADPツールを使用できます。

詳細については、『NetIQ eDirectory 管理ガイド』のLinuxでのLDAPツールの使用を参照してください。

8.1.3 nmasinstユーティリティを使用してNetIQ Modular Authentication Serviceを設定する

eDirectory 9.0のデフォルトでは、ndsconfigを使用してNMASを設定します。nmasinstを使用してNMASを設定することもできます。

ndsconfigが行うのはNMAS設定のみです。ログインメソッドのインストールは行いません。ログインメソッドのインストールには、nmasinstを使用できます。詳細については、「nmasinstユーティリティを使用してNMASを設定する」を参照してください。

8.1.4 eDirectoryのカスタマイズ

ndsd initスクリプトを使用する

システムが起動すると、デフォルトの環境設定ファイル/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confの環境設定パラメータを使用して、ndsd initスクリプトがデーモンを開始します。

メモ:systemd環境では/etc/init.d/ndsdスクリプトを使用しないでください。Systemdは現在、SLES 12およびRHEL 7プラットフォームのみでサポートされています。詳細については、SLES 12およびRHEL 7プラットフォームでeDirectoryを使用するを参照してください。

ndsdを開始する前に、すべてのSLP (Service Location Protocol)エージェントがホスト上で実行されていることを確認してください。OpenSLP、ご利用のオペレーティングシステムで使用可能なSLP、またはNetIQ SLPがインストール可能です。

メモ:eDirectoryを開始するには、ndsmanageユーティリティを使用します。

ndsdを開始するには、/etc/init.d/ndsd startを実行します。

ndsdを停止するには、/etc/init.d/ndsd stopを実行します。

eDirectoryの設定によって、/opt/novell/eDirectory/sbin内に次のシェルスクリプトが作成されます。

  • pre_ndsd_start

  • post_ndsd_start

  • pre_ndsd_stop

  • post_ndsd_stop

名前が示すように、ndsdバイナリが/etc/init.d/ndsdスクリプトによって起動される前に、pre_ndsd_startスクリプトが実行されます。post_ndsd_startスクリプトは、/etc/init.d/ndsdスクリプトによってndsdバイナリが起動された後に実行されます。同様に、pre_ndsd_stoppost_ndsd_stopスクリプトも、ndsdプロセスを停止する前と後にそれぞれ実行されます。

選択したコマンドをこれらのスクリプトに追加して、実行することができます。デフォルトでは、LDAPサービスが起動した後/etc/init.d/ndsdを実行するコマンドがpost_ndsd_startスクリプトに記述されています。

メモ:eDirectoryサービスに必要なすべての環境変数を、pre_ndsd_start_customスクリプトで追加する必要があります。端末または/etc/init.d/ndsdスクリプトでの環境変数のエクスポートは、eDirectoryでは使用されません。

SLES 12およびRHEL 7プラットフォームでeDirectoryを使用する

システムが起動すると、デフォルトの環境設定ファイル/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confの環境設定パラメータを使用して、eDirectoryがデーモンを開始します。

ndsdを開始する前に、すべてのSLP (Service Location Protocol)エージェントがホスト上で実行されていることを確認してください。OpenSLP、ご利用のオペレーティングシステムで使用可能なSLP、またはNetIQ SLPがインストール可能です。

eDirectoryを開始または停止するには、ndsmanageユーティリティを使用します。

eDirectoryの設定によって、/opt/novell/eDirectory/sbin内に次のシェルスクリプトが作成されます。

  • pre_ndsd_start_custom: eDirectoryを実行する前にこのスクリプトを使用して、コマンドをカスタムで追加します。

  • post_ndsd_start_custom: eDirectoryを実行した後でこのスクリプトを使用して、コマンドをカスタムで追加します。

  • post_ndsd_stop_custom: eDirectoryを停止した後でこのスクリプトを使用して、コマンドをカスタムで追加します。

メモ:/opt/novell/eDirectory/sbinにある工場出荷時のスクリプトは使用しないでください。eDirectoryの設定では、工場出荷時のスクリプトが使用されます。選択したコマンドを含めるには、カスタムスクリプトを使用してください。