19.5 ハードウェア障害後のeDirectoryの復元

eDirectoryが配置されたディスクパーティションまたはディスクボリュームを含むハードディスクの障害は、サーバからeDirectoryが削除された状態と同じです。幸い、複数サーバ環境では、1つのサーバがダウンしても、そのレプリカリング内の残りのサーバが正常に稼働していれば問題はありません。

eDirectoryが格納されたディスクパーティションまたはディスクボリュームの障害の後でeDirectoryを復元するには、「セクション 15.4, 復元処理の準備」および「iManagerによるバックアップファイルの復元作業」(または、「DSBKによるバックアップファイルの復元作業」)で説明している手順に従って、バックアップファイルから復元します。

ハードディスクの新規インストールでは、製造元から提供されている指示に従って、サーバのハードディスクが動作することを検証します。新しいハードディスクには、少なくとも置き換えられる元のドライブと同じ記憶容量が必要です。ローカルサーバ情報のファイルを使用して、環境設定情報を確認します。

メモ:

  • ウイルス対策またはバックアップソフトウェアのプロセスから、eDirectoryサーバ上のDIBディレクトリを除外することをお勧めします。DIBディレクトリのバックアップは、eDirectoryバックアップツールを使って行えます。eDirectoryのバックアップの詳細については、NetIQ eDirectoryのバックアップと復元を参照してください。

  • サーバのバックアップファイルがない場合は、Xbrowseを使用して、サーバ情報の回復に役立つ情報をeDirectoryに問い合わせてください。この作業は、サーバオブジェクトやその関連オブジェクトをツリーから削除する前に実行する必要があります。Xbrowseの詳細については、NetIQサポートのWebサイトを参照してください。