このセクションでは、Windowsの高可用性クラスタリングを使用して、eDirectory 8.8を環境設定する方法について説明します。
クラスタリングソフトウェアをインストールした2台以上のWindowsサーバ
クラスタソフトウェアがサポートしている外部共有ストレージ
仮想IPアドレス
NetIQ eDirectory 8.8 SP8以降
プライマリクラスタノードとして使用するサーバにeDirectoryをインストールして、設定を行います。インストールと環境設定の手順の詳細については、「セクション 2.6.1, WindowsサーバでNetIQ eDirectory 8.8をインストールまたはアップグレードする」を参照してください。
クラスタマネージャを使って、共有ボリュームをマウントします。
環境設定ユーティリティを実行する前に、すべてのDIBファイルとNICIデータをバックアップします。
プライマリクラスタノードで端末を開き、NDSCons.exeユーティリティに移動します。このユーティリティは、デフォルトでは<eDirectoryのインストールフォルダ>フォルダにあります。
端末で次のコマンドを実行します。
NDSCons.exe
NDSConsユーティリティで[
]をクリックして、すべてのeDirectoryサービスを停止します。「
」をクリックして確認します。端末で環境設定ユーティリティdsclusterconfig.exeの場所に移動します。 このユーティリティは、デフォルトでは<eDirectoryのインストールフォルダ>フォルダにあります。
次のコマンドを実行します。
dsclusterconfig.exe -s /<sharedfilesystem>
ここで、<sharedfilesystem>は、eDirectory共有クラスタデータに使用する場所を指しています。
メモ:
-sと-uオプションを使って、無人モードでユーティリティを実行することもできます。
プライマリクラスタノードにマウントされている共有ドライブ内のフォルダを指定する必要があります。ドライブ名だけを指定することはできません。たとえば、E:を指定するのではなく、E:\Novellを指定する必要があります。
クラスタ共有ストレージが有効であることをユーティリティが確認した後、[
]をクリックして、クラスタの環境設定を続行します。環境設定ユーティリティは、先に示したディレクトリ内のデータを、共有ファイルシステムの次の場所に移動します。
<sharedfilesystem>/nici
<sharedfilesystem>/Files
共有ファイルシステムへのeDirectoryデータの移動に加え、ユーティリティはeDirectoryサービスのレジストリキーを共有ボリュームにコピーし、キーをndsConfigKeyファイルとして保存します。
また、プライマリノードコンピュータのNDS Serverサービスの[起動のタイプ]を、[自動]から[手動]に変更します。
NDSConsユーティリティで[
]をクリックすると、すべてのeDirectoryサービスが起動します。すべてのeDirectoryサービスが実行されていることを確認し、NDSConsユーティリティを使って、サービスをもう一度停止します。
NDSConsユーティリティを終了します。
クラスタのセカンダリノードとして、使用するサーバにログインします。
クラスタマネージャを使って、共有ストレージをセカンダリノードに移動します。
eDirectoryインストーラを使って、セカンダリノードで無人インストールを実行します。インストールのモードが「Install」であることを確認します。
端末で、セカンダリノードの環境設定ユーティリティの場所に移動します。このユーティリティは、デフォルトではeDirectoryのインストールフォルダにあります。
次のコマンドを実行します。
dsclusterconfig.exe -s /<sharedfilesystem>
ここで、<sharedfilesystem>は、クラスタ共有ストレージを指しています。<sharedfilesystem>のパスは、プライマリノードの設定時に指定したパスの場所と同じにしてください。
dsclusterconfigユーティリティはセカンダリクラスタノードのレジストリを、共有クラスタファイルシステム上に格納されている共有eDirectoryデータに更新します。
環境設定ユーティリティによるセカンダリノードの環境設定が終了したら、NDSConsユーティリティを実行します。
NDSConsユーティリティで[
]をクリックします。「
」をクリックして確認します。NDSConsがすべてのeDirectoryサービスを開始したら、eDirectoryを確認し、[
]をクリックします。[
]をクリックして確認します。クラスタリソースグループでeDirectoryを設定するには、eDirectoryに使用するリソースグループで新しいリソースを作成します。
次の詳細情報を提供する必要があります。
リソースタイプ-汎用サービス
依存先-リソースグループのIPアドレスと共有ディスク
サービス名- NDS Server0
起動パラメータなし
レジストリキー-SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NDS Server0
メモ:2台以上のノードが同じDIBを同時にアクセスしていないことをクラスタマネージャがチェックするのが、理想的です。ただし、ユーザが2台以上のクラスタノードから同時にNDSDが実行されないことを確認する必要があります。これは、2台以上のノードを介して同じDIBにアクセスすると、DIBの破損につながるからです。
プライマリクラスタノードで、マスタエージェントを設定し、自動化する起動タイプを設定します。詳細については、『NetIQ eDirectory 8.8 SP8管理ガイド』のeDirectoryのSNMPサービスのインストールと設定
を参照してください。
パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されたら、eDirectoryパスワードを保存します。
サブエージェントを起動します。