8.1 マイグレーションの計画

このセクションでは、eDirectoryのマイグレーション前に確認しなければならない重要な要件を一覧表示します。

8.1.1 システム要件

  • ターゲットサーバはOES 2を実行し、eDirectory 8.8 SP8 RPMがすでにインストールされている必要があります。

  • ターゲットとなるOES 2サーバでeDirectory 8.8 SP8のデフォルトインスタンスがすでに設定されている場合、このインスタンスはアクティブになっている必要があります。このインスタンスは、マイグレーション後に上書きされます。

  • OES 2は同一サーバ上でeDirectoryの複数インスタンスをサポートしないため、マイグレーション中、デフォルト以外のインスタンスを実行しないでください。

  • ソースとなるNetWareサーバが実行されている必要があり、パーティション操作に含まれていてはなりません。

8.1.2 前提条件

  • eDirectoryマイグレーションユーティリティがターゲットサーバ上でのみ実行され、NetWareサーバにリモートアクセスする必要があります。

8.1.3 サポートされているプラットフォーム

eDirectoryマイグレーションユーティリティは、OES 2のLinuxバージョン(マイグレーションのターゲットプラットフォーム)で実行するように設定されています。次の表に、ソースサーバと対応するターゲットサーバで互換性があるeDirectoryバージョンを一覧表示します。

表 8-1 ソースサーバとターゲットサーバのeDirectoryのバージョン

ソースサーバ

ターゲットサーバ

NetWare 5.1 SP8 + eDirectory 8.7.3.6

物理または仮想OES2 Linux 32または64

NetWare 5.1 SP8 + eDirectory 8.7.3.7

物理または仮想OES2 Linux 32または64

NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.7.3.9

物理または仮想OES2 Linux 32または64

NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.8

物理または仮想OES2 Linux 32または64

NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.8 SP1

物理または仮想OES2 Linux 32または64

NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.8 SP3

物理または仮想OES2 Linux 32または64

8.1.4 注意事項

  • このマイグレーションユーティリティでは、IPアドレスとDNSは移行されません。

  • eDirectoryインスタンスのみが移行されます。eDirectoryに依存するアプリケーションは移行されません。

  • マイグレーション操作中、両方のサーバを使用できる状態にする場合は、このマイグレーション方法は使用しないでください。

    メモ:マイグレーション後はターゲットサーバだけが使用可能になります。ソースサーバはロックされます。eDirectoryのマイグレーション完了後は、その他のサービスは移行できません。