このセクションでは、eDirectoryのマイグレーション前に確認しなければならない重要な要件を一覧表示します。
ターゲットサーバはOES 2を実行し、eDirectory 8.8 SP8 RPMがすでにインストールされている必要があります。
ターゲットとなるOES 2サーバでeDirectory 8.8 SP8のデフォルトインスタンスがすでに設定されている場合、このインスタンスはアクティブになっている必要があります。このインスタンスは、マイグレーション後に上書きされます。
OES 2は同一サーバ上でeDirectoryの複数インスタンスをサポートしないため、マイグレーション中、デフォルト以外のインスタンスを実行しないでください。
ソースとなるNetWareサーバが実行されている必要があり、パーティション操作に含まれていてはなりません。
eDirectoryマイグレーションユーティリティがターゲットサーバ上でのみ実行され、NetWareサーバにリモートアクセスする必要があります。
eDirectoryマイグレーションユーティリティは、OES 2のLinuxバージョン(マイグレーションのターゲットプラットフォーム)で実行するように設定されています。次の表に、ソースサーバと対応するターゲットサーバで互換性があるeDirectoryバージョンを一覧表示します。
表 8-1 ソースサーバとターゲットサーバのeDirectoryのバージョン
ソースサーバ |
ターゲットサーバ |
---|---|
NetWare 5.1 SP8 + eDirectory 8.7.3.6 |
物理または仮想OES2 Linux 32または64 |
NetWare 5.1 SP8 + eDirectory 8.7.3.7 |
物理または仮想OES2 Linux 32または64 |
NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.7.3.9 |
物理または仮想OES2 Linux 32または64 |
NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.8 |
物理または仮想OES2 Linux 32または64 |
NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.8 SP1 |
物理または仮想OES2 Linux 32または64 |
NetWare 6.5 SP6 + eDirectory 8.8 SP3 |
物理または仮想OES2 Linux 32または64 |
このマイグレーションユーティリティでは、IPアドレスとDNSは移行されません。
eDirectoryインスタンスのみが移行されます。eDirectoryに依存するアプリケーションは移行されません。
マイグレーション操作中、両方のサーバを使用できる状態にする場合は、このマイグレーション方法は使用しないでください。
メモ:マイグレーション後はターゲットサーバだけが使用可能になります。ソースサーバはロックされます。eDirectoryのマイグレーション完了後は、その他のサービスは移行できません。