3.1 IPv6を使用するLinuxでのeDirectoryの設定

このセクションではIPv6アドレスをすでにサポートしているLinuxコンピュータ上にeDirectoryを設定する方法について説明します。

3.1.1 新しいeDirectoryツリーを作成する

ndsconfigコマンドで-Bオプションを用いてIPv6アドレスを指定することで、IPv6アドレスを用いたeDirectoryツリーを新しく設定することができます。次に例を示します。

ndsconfig new -t CORP-TREE -B [2015::3]@524 -P ldap://[2015::3]:389,ldaps://[2015::3]:636

LDAPリスナーに自動的にIPvアドレスの認識を開始させるには、eDirectoryの設定中に-PオプションでLDAP URLを指定する必要があります。初期設定の段階で指定しない場合は、後からldapconfigコマンドまたはiManagerを用いてldapInterfaces属性に追加できます。詳細については、「セクション 3.1.4, IPV6のLDAP URLのLDAPサーバオブジェクトへの追加」を参照してください。

3.1.2 既存のeDirectoryツリーへのサーバの追加

ndsconfigコマンドの-Bオプションを用いてIPv6アドレスを指定することで、既存のIPv6のツリーにサーバを追加できます。次に例を示します。

ndsconfig add -t CORP-TREE -B [2015::4]@524 -P ldap://[2015::4]:389,ldaps://[2015::4]:636

LDAPリスナーに自動的にIPvアドレスの認識を開始させるには、eDirectoryの設定中に-PオプションでLDAP URLを指定する必要があります。初期設定の段階で指定しない場合は、後からldapconfigコマンドまたはiManagerを用いてldapInterfaces属性に追加できます。詳細については、「セクション 3.1.4, IPV6のLDAP URLのLDAPサーバオブジェクトへの追加」を参照してください。

3.1.3 既存のもしくはアップグレードしたeDirectoryサーバでのIPv6アドレスの有効化

  1. /etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confファイルに、ポート番号を含むIPv6インタフェースアドレスを追加します。コンピュータに複数のインスタンスが設定されている場合は、それぞれの環境設定ファイルにこのアドレスを追加する必要があります。

    次に例を示します。

    n4u.server.interfaces=164.99.90.148@524,[2015::4]@524,[2015:1234:2345:3456:abcd:bcde:cdef:aaaa]@524
    
    http.server.interfaces=164.99.90.148@8028,[2015::4]@8028,[2015:1234:2345:3456:abcd:bcde:cdef:aaaa]@8028
    
    https.server.interfaces=164.99.90.148@8030,[2015::4]@8030,[2015:1234:2345:3456:abcd:bcde:cdef:aaaa]@8030
    
  2. 以下のコマンドを使用して、ndsdを再起動します。

    ndsmanage stopall
    ndsmanage startall
    

3.1.4 IPV6のLDAP URLのLDAPサーバオブジェクトへの追加

eDirectoryの初期設定の段階でLDAP URLを指定しない場合は、後からldapconfigコマンドまたはiManagerを用いて、ldapInterfaces属性にLDAP URL追加できます。次に例を示します。

ldapconfig set “ldapInterfaces=ldap://[2015::3]:389,ldaps://[2015::3]:636”

iManagerでLDAP URLを追加する:

  1. NetIQ iManagerで[役割およびタスク]をクリックする。

  2. LDAP] > [LDAPオプション]をクリックする。

  3. LDAPサーバの表示]をクリックし、LDAPサーバオブジェクトの名前をクリックして設定します。

  4. 接続]をクリックし、[LDAPインタフェース]フィールドでLDAP URLを追加する

  5. 適用]をクリックし、[OK]をクリックします。