6.1 環境設定ユーティリティ

このセクションでは、次のeDirectory環境設定ユーティリティの使用法について説明します。

6.1.1 ndsconfigユーティリティ

ndsconfigユーティリティを使用して、eDirectoryを設定できます。このユーティリティは、既存のツリーにeDirectoryレプリカサーバを追加するときや新しいツリーを作成するときにも使用できます。詳細については、「セクション 1.6.4, ndsconfigユーティリティを使用してeDirectoryレプリカサーバを追加または削除する」を参照してください。

メモ:NCPサーバ名がネットワーク内で一意であることを確認してください。

インストールされているコンポーネントの現在の設定を変更するには、次の構文を使用します。

ndsconfig {set value_list | get [parameter_list] | get help [parameter_list]}

ndsconfigパラメータの説明については、「セクション 6.2, 環境設定パラメータ」を参照してください。

重要:インストール後、ndsconfigユーティリティをサーバのインストール場所から実行します。この場所はデフォルトでは/opt/novell/eDirectory/binです。インストールパッケージからndsconfigを実行しないでください。

6.1.2 LDAPツールを使用してLDAPサーバとLDAPグループオブジェクトを背呈する

Linuxコンピュータ上でLDAPサーバおよびグループオブジェクトの属性を変更、表示、およびリフレッシュするには、eDirectoryに同梱されているLADPツールを使用できます。

詳細については、『NetIQ eDirectory 8.8 SP8管理ガイド』のLinuxでのLDAPツールの使用を参照してください。

6.1.3 nmasinstユーティリティを使用してNetIQ Modular Authentication Serviceを設定する

eDirectory 8.8のデフォルトでは、ndsconfigを使用してNMASを設定します。nmasinstを使用してNMASを設定することもできます。

ndsconfigが行うのはNMAS設定のみです。ログインメソッドのインストールは行いません。ログインメソッドのインストールには、nmasinstを使用できます。詳細については、「nmasinstユーティリティを使用してNMASを設定する」を参照してください。

6.1.4 ndsd initスクリプトを使用する

システムが起動すると、デフォルトの環境設定ファイル/etc/opt/novell/eDirectory/conf/nds.confの環境設定パラメータを使用して、ndsd initスクリプトがデーモンを開始します。

ndsdを呼び出す前に、すべてのSLP (Service Location Protocol)エージェントがホスト上で実行されていることを確認してください。OpenSLP、ご利用のオペレーティングシステムで使用可能なSLP、またはNetIQ SLPがインストール可能です。

ndsdを開始するには、次のように入力します。

Linuxの場合: /etc/init.d/ndsd start

HP-UXの場合: /sbin/init.d/ndsd start

ndsdを停止するには、次のように入力します。

Linuxの場合: /etc/init.d/ndsd stop

HP-UXの場合: /sbin/init.d/ndsd stop

次のシェルスクリプトが/opt/novell/eDirectory/sbinに作成されます。

  • pre_ndsd_start

  • post_ndsd_start

  • pre_ndsd_stop

  • post_ndsd_stop

名前が示すように、ndsdバイナリが/etc/init.d/ndsdスクリプトによって起動される前に、pre_ndsd_startスクリプトが実行されます。post_ndsd_startスクリプトは、/etc/init.d/ndsdスクリプトによってndsdバイナリが起動された後に実行されます。同様に、pre_ndsd_stoppost_ndsd_stopスクリプトも、ndsdプロセスを強制終了する前と後にそれぞれ実行されます。

これらのスクリプトにユーザが選択したコマンドを追加して、実行することができます。デフォルトでは、LDAPサービスが起動した後/etc/init.d/ndsdを実行するコマンドがpost_ndsd_startスクリプトに記述されています。