このセクションでは、次の情報を紹介します。
ndsmanageユーティリティを使用すると、次の操作を実行できます。
サーバ上にあるレプリカの表示
インスタンスの開始
インスタンスの停止
インスタンスに対するDSTrace (ndstrace)の実行
インスタンスの設定解除
次の表で、eDirectoryインスタンスを表示する方法について説明します。
表 6-1 インスタンスを表示するためのndsmanageの使用
構文 |
説明 |
---|---|
ndsmanage |
設定したすべてのインスタンスを表示します。 |
ndsmanage -a|--all |
eDirectoryの特定のインストールを使用しているすべてのユーザのインスタンスを表示します。 |
ndsmanage ユーザ名 |
特定のユーザによって設定されたインスタンスを表示します。 |
各インスタンスについて、次のフィールドが表示されます。
環境設定ファイルのパス
サーバのFDNおよびポート
ステータス(インスタンスがアクティブか非アクティブか)
メモ:このユーティリティは、単一のバイナリに対して設定されたすべてのインスタンスを表示します。
詳細については、「図 6-1」を参照してください。
ndsmanageを使用して新しいインスタンスを作成するには、次の手順を実行します。
次のコマンドを入力します。
ndsmanage
2つのインスタンスを設定した場合、次の画面が表示されます。
図 6-1 ndsmanageユーティリティの出力画面
新しいインスタンスを作成するには、「c」と入力します。
新しいツリーを作成するか、既存のツリーにサーバを追加できます。画面の指示に従って、新しいインスタンスを作成します。
各インスタンスについて、次の操作を実行できます。
これらの操作以外に、選択したインスタンスに対してDSTraceを実行することもできます。
自分が設定したインスタンスを開始するには、次の操作を実行します。
次のように入力します。
ndsmanage
開始するインスタンスを選択します。
メニューが拡張し、特定のインスタンスに対して実行可能なオプションが表示されます。
図 6-2 ndsmanageユーティリティのインスタンスオプションの出力画面
インスタンスを開始するには、「s」と入力します。
または、コマンドプロンプトに次のコマンドを入力することもできます。
ndsmanage start --config-file configuration_file_of_the_instance_configured_by_you
自分が設定したインスタンスを停止するには、次の操作を実行します。
次のように入力します。
ndsmanage
停止するインスタンスを選択します。
メニューが拡張し、特定のインスタンスに対して実行可能なオプションが表示されます。詳細については、「ndsmanageユーティリティのインスタンスオプションの出力画面」を参照してください。
インスタンスを停止するには、「k」と入力します。
または、コマンドプロンプトに次のコマンドを入力することもできます。
ndsmanage stop --config-file configuration_file_of_the_instance_configured_by_you
インスタンスの設定を解除するには、次の手順を実行します。
次のように入力します。
ndsmanage
設定解除するインスタンスを選択します。
メニューが拡張し、特定のインスタンスに対して実行可能なオプションが表示されます。詳細については、「ndsmanageユーティリティのインスタンスオプションの出力画面」を参照してください。
インスタンスを設定解除するには、「d」と入力します。
自分が設定したすべてのインスタンスを開始および停止できます。
自分が設定したすべてのインスタンスを開始するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
ndsmanage startall
特定のインスタンスを開始するには、「特定のインスタンスの開始」を参照してください。
自分が設定したすべてのインスタンスを停止するには、コマンドプロンプトで次のコマンドを入力します。
ndsmanage stopall
特定のインスタンスを停止するには、「特定のインスタンスの停止」を参照してください。
複数インスタンスの設定中に、ホスト名、ポート番号、および一意な環境設定ファイルのパスを、各インスタンスに割り当てます。このホスト名とポート番号が、インスタンスの識別子になります。
ほとんどのユーティリティには、特定のインスタンスを指定することができる「-hホスト名:ポート」オプションまたは「--config-file環境設定ファイルの場所」オプションが用意されています。詳細については、ユーティリティのマニュアルページを参照してください。
特定のインスタンスに対してユーティリティを実行する場合は、ユーティリティのコマンドにインスタンスの識別子を含める必要があります。インスタンスの識別子になるのは、環境設定ファイルのパス、ホスト名、およびポート番号です。「--config-file環境設定ファイルの場所」または「-hホスト名:ポート」を使用すると、特定のインスタンスに対してユーティリティを実行できます。
コマンドにインスタンス識別子を指定しないと、ユーザが所有するさまざまなインスタンスが表示され、ユーティリティの実行対象にするインスタンスを選択するように求められます。
たとえば、--config-fileオプションを指定して特定のユーティリティに対してDSTraceを実行する場合は、次のように入力します。
ndstrace --config-file configuration_filename_with_location