3.2 任意の場所にeDirectory 8.8をインストールする

eDirectory 8.8では、アプリケーション、データ、および環境設定ファイルをインストールする場所を自由に選択できます。

eDirectory 8.8を任意の場所にインストールするシナリオの1つは、ホストに以前のバージョンのeDirectoryがインストールされており、それをアップグレードする前にeDirectory 8.8をテストする場合です。このようにすると、既存のeDirectory設定を変更せずに、この新しいバージョンをテストすることもできます。その後で、既存のバージョンを保持するか、eDirectory 8.8にアップグレードするかを決定できます。

メモ:SLPとSNMPサブエージェントはデフォルトの場所にインストールされます。

このセクションでは、任意の場所にさまざまなファイルをインストールする方法について説明します。

3.2.1 アプリケーションファイルに任意の場所を指定する

eDirectoryのインストール中に、選択した場所にアプリケーションファイルをインストールできます。

Linux

eDirectory 8.8を任意の場所にインストールする場合、tarballインストールファイルを使用して、eDirectory 8.8を選択した場所に展開することができます。

Windows

eDirectory 8.8以前でも、インストールウィザードの間にアプリケーションファイルに任意の場所を指定することができました。

3.2.2 データファイルに任意の場所を指定する

eDirectoryの設定中に、選択した場所にデータファイルを保存できます。データファイルには、datadib、およびlogディレクトリが含まれます。

Linux

任意の場所でデータファイルを設定する場合、ndsconfigユーティリティの-dまたは-Dオプションのいずれかを使用できます。

オプション

説明

-d 任意の場所

指定したパスにDIB(eDirectoryデータベース)ディレクトリを作成します。

メモ:このオプションは、eDirectory 8.8以前にも存在しました。

-D 任意の場所

data(pidやソケットIDなどのデータを含む)、dib、およびlogディレクトリを、指定したパスに作成します。

Windows

Windowsでは、インストール中にDIBパスを入力するように指示されます。選択するパスを入力してください。

3.2.3 環境設定ファイルに任意の場所を指定する

eDirectoryの設定中には、環境設定ファイルの保存先にするパスを選択できます。

Linux

nds.conf環境設定ファイルを異なる場所に設定するには、ndsconfigユーティリティの--config-fileオプションを使用します。

その他の環境設定ファイル(modules.confndsimon.conf、およびice.confなど)を異なる場所にインストールするには、次の操作を実行します。

  1. すべての環境設定ファイルを新しい場所にコピーします。

  2. 次のように入力して新しい場所を設定します。

    ndsconfig set n4u.nds.configdir 任意の場所

Windows

Windowsでは、環境設定ファイルに任意の場所を指定することはできません。