eDirectory 8.8以上では、ルート以外のユーザによるeDirectoryサーバのインストールと設定がサポートされています。eDirectoryの以前のバージョンでは、ホストで実行されるeDirectoryのシングルインスタンスによってのみ、ルートユーザだけがインストールと設定を行うことができました。
eDirectory 8.8以上では、ルート以外のユーザがtarballビルドを使ってeDirectoryをインストールできます。同一または異なるユーザによるeDirectoryのバイナリインストールの複数インスタンスが存在できます。ただし、ルート以外のユーザのインストールに対しても、Novell International Cryptographic Infrastructure (NICI)、SNMP、およびSLPなどのシステムレベルのサービスはルート権限によってのみインストールが可能です。eDirectoryの機能のために、NICIは必須のコンポーネントで、SNMPとSLPはオプションのコンポーネントです。また、パッケージのインストールについては、シングルインスタンスのみがルートユーザによってインストール可能です。
インストール後に、ルート以外のユーザは個々のtarballインストールやバイナリインストールを用いて、eDirectoryサーバインスタンスの設定ができます。つまり、1つのホストでeDirectoryサーバの複数のインスタンスが実行できます。なぜなら、ルートユーザもルート以外のユーザも、パッケージやtarballインストールを用いることで、異なるeDirectoryサーバインスタンスを1つのホスト上で設定できるからです。複数インスタンスの機能の詳細については、『NetIQ eDirectory 8.8 SP8インストールガイド』の複数インスタンス
および複数インスタンスのアップグレード
を参照してください。
ルート以外のユーザによるインストールと設定は、Linuxプラットフォームでのみ適用可能です。ルート以外のユーザによるインストールと設定の詳細については、『NetIQ eDirectory 8.8 SP8インストールガイド』のルート以外のユーザによるeDirectory 8.8のインストール
を参照してください。