ActiveViewにより、次に示す特徴を持った委任モデルを実装することができます。
既存のActive Directory構造から独立している
既存のワークフローと相関関係のある権限割り当てとポリシー定義ができる
企業の更なる統合化およびカスタマイズ化に役立つ自動化を提供する
変更に動的に対応する
1つのActiveViewが1つまたは複数の管理対象ドメイン内の一連のオブジェクトセットを表示します。1つのオブジェクトを複数のActiveViewに含めることができます。複数のドメインまたはOUからの多数のオブジェクトを含めることもできます。
組み込みActiveViewとは、DRAに含まれているデフォルトのActiveViewです。これらのActiveViewは、現在のオブジェクトとセキュリティ設定のすべてを表します。したがって、すべてのオブジェクトおよび設定、およびデフォルトの委任モデルに、組み込みActiveViewで直接アクセスすることができます。これらのActiveViewを使用すれば、ユーザアカウントやリソースなどのオブジェクトを管理したり、現在の企業構成にデフォルトの委任モデルを適用することができます。
DRAには、必要な委任モデルと同等の組み込みActiveViewがいくつか用意されています。組み込みActiveViewのノードには、次に示すActiveViewが含まれています。
すべての管理対象ドメイン内のすべてのオブジェクトが含まれています。このActiveViewを通じて、企業のすべての側面が管理できます。このActiveViewは、管理者に、または全社に対し監査を行う権限が必要なアシスタント管理者に割り当ててください。
現在の管理対象ドメインのオブジェクトが含まれます。このActiveViewを通じて、ユーザアカウント、グループ、連絡先、OU、およびリソースが管理できます。このActiveViewは、管理対象ドメイン内のアカウントおよびリソースのオブジェクトを管理する責任のあるネーティブの管理者に割り当ててください。
管理サーバのコンピュータと管理対象ドメインを含みます。このActiveViewにより、管理サーバの毎日の保守を管理できます。キャッシュ更新の実行や同期化ステータスの監視などを担当するアシスタント管理者に、このActiveViewを割り当ててください。
すべての管理対象ドメイン内のすべてのポリシーおよび自動化トリガオブジェクトが含まれます。このActiveViewから、自動化トリガのプロパティに加え、ポリシーのプロパティや適用範囲が管理できます。会社のポリシーの作成および維持管理を担当するアシスタント管理者に、このActiveViewを割り当ててください。
すべてのセキュリティオブジェクトが含まれます。このActiveViewから、ActiveView、アシスタント管理者グループ、および役割が管理できます。セキュリティモデルの作成および維持管理を担当するアシスタント管理者に、この ActiveViewを割り当ててください。
管理対象ドメインと信頼されたドメインからのすべてのユーザアカウントが含まれます。このActiveViewからは、SPA (Secure Password Administrator)を介してユーザのパスワードが管理できます。
ActiveViewにアクセスして、デフォルトの委任モデルを監査したり、自分のセキュリティ設定を管理します。
組み込みのActiveViewにアクセスするには:
[Delegation Management]>[Manage ActiveViews (ActiveViewを管理)]の順に選択します。
検索フィールドが空であることを確認し、[List items that match my criteria (自分の基準と一致する項目をリスト表示)]ペインで[Find Now (今すぐ検索)]をクリックします。
適切なActiveViewを選択します。
組み込みのActiveViewは削除、クローン作成、変更ができません。ただし、これらのActiveViewを既存の委任モデルに組み込むことや、これらのActiveViewを使用して独自モデルの設計を行うことができます。
組み込みのActiveViewは次の方法で使用できます。
適切なアシスタント管理者グループに割り当ててください。個々の組み込みActiveViewを割り当ててください。この関連付けで、アシスタント管理者グループのメンバーが適切な権限を使って、対応するオブジェクトセットを管理することができます。
組み込みActiveViewのルールと関連付けを、委任モデルの設計と実装を始める際のガイドラインとして参照してください。
ダイナミック委任モデルの設計の詳細については、「ダイナミック委任モデルについて」を参照してください。
ActiveViewでは、1つまたは複数のドメインまたはOUの中の特定のオブジェクトにリアルタイムにアクセスできます。ActiveViewからオブジェクトを、その裏側にあるドメインまたはOUの構造を変更せずに、追加または削除することができます。
ActiveViewは、仮想ドメインまたは仮想OUだと考えてもよいし、リレーショナルデータベースの場合はselectステートメントまたはデータベースビューの結果とみなすこともできます。ActiveViewでは、任意のオブジェクトセットを含めたり除外したり、他のActiveViewを内包したり、重なり合うコンテンツを持つこともできます。ActiveViewには、異なるドメイン、ツリー、フォレストからでもオブジェクトを含めることができます。ActiveViewは、その設定次第でどのような企業管理ニーズにも応えることができます。
Activeviewに含めることができるオブジェクトタイプは次のとおりです。
アカウント:
ユーザ
グループ
コンピュータ
連絡先
ダイナミック配布グループ
公開プリンタ
公開プリンタのプリントジョブ
リソースメールボックス
共有メールボックス
パブリックフォルダ
ディレクトリオブジェクト:
部門(OU)
ドメイン
メンバーサーバ
委任オブジェクト:
ActiveView
自己管理
ダイレクトレポート
管理対象のグループ
リソース:
接続ユーザ
デバイス
イベントログ
オープンファイル
プリンタ
プリントジョブ
サービス
共有
企業の変化と成長に合わせて、ActiveViewも新しいオブジェクトを含めたり除外しながら変化します。したがって、ActiveViewを使用すれば、現モデルの複雑さが軽減され、必要なセキュリティが確保でき、他企業の整理ツールよりもはるかに優れた柔軟性を得ることができます。
ActiveViewは、ユーザアカウント、グループ、OU、連絡先、リソース、コンピュータ、リソースメールボックス、共有メールボックス、ダイナミック配布グループ、および Activeviewなどのオブジェクトを含めるルール、または排除するルールで構成することができます。この柔軟性によりActiveViewがダイナミックになります。
このような一致を「ワイルドカード」と呼びます。たとえば、DOM*と一致する名前を持つすべてのコンピュータを含めるようなルールを定義することができます。このようにワイルドカードで指定すると、名前が文字列「DOM」で始まるコンピュータアカウントをすべて検索します。ワイルドカード一致では、アカウントがルールと一致したときにそれが自動的に含まれるため、管理がダイナミックなものになります。そのため、ワイルドカードを使用すると、組織変更があっても、ActiveViewを再設定する必要がありません。
もう1つの例は、グループメンバーシップに基づいたActiveViewの定義です。「NYC」の3文字で始まるグループメンバーをすべて含めるルールを定義することができます。その後で、メンバーがこのルールに一致するあらゆるグループに追加されたときに、これらのメンバーは自動的にこのActiveViewに含まれます。企業が改変されたり成長した際に、新しいオブジェクトを適切なActiveView内に含めるルール、またはそこから除外するルールをDRAが再び適用します。