デフォルトでは、Sentinelと一緒にコレクタマネージャと相関エンジンが1つずつインストールされます。ご使用の環境によっては、コレクタマネージャと相関エンジンを追加でインストールすることが必要かもしれません。コレクタマネージャと相関エンジンを追加することの利点については、セクション 9.1, 追加のコレクタマネージャの利点およびセクション 9.2, 相関エンジンを追加することの利点を参照してください。
重要:追加のコレクタマネージャまたは相関エンジンは別個のシステムにインストールする必要があります。リモートコレクタマネージャまたはリモート相関エンジンを、Sentinelサーバがインストールされているのと同じシステムにインストールすることはできません。
インストールを開始する前に、次のタスクを完了していることを確認してください。
ハードウェアとソフトウェアが最低要件を満たしていることを確認します。詳細については、セクション 5.0, システム要件を満たすを参照してください。
Network Time Protocol (NTP)を使用して時刻を同期します。
コレクタマネージャは、Sentinelサーバ上のメッセージバスポート(61616)にネットワーク接続する必要があります。コレクタマネージャのインストールを開始する前に、すべてのファイアウォールおよびネットワーク設定で、このポートでの通信が許可されていることを確認します。
Webブラウザに次のURLを入力して、Sentinel Webインタフェースを起動します。
https://<IP_Address_Sentinel_server>:8443.
<IP_Address_Sentinel_server>はSentinelサーバのIPアドレスまたはDNS名であり、8443はSentinelサーバのデフォルトポートです。
Sentinelサーバのインストール時に指定したユーザ名およびパスワードでログインします。
ツールバーで[
]をクリックします。[コレクタマネージャ]の下の[
]をクリックします。[
]をクリックして、目的の場所にインストーラを保存します。次のコマンドを指定して、インストールファイルを抽出します。
tar zxvf <install_filename>
<install_filename>は、実際のインストールファイル名に置き換えます。
インストーラを抽出したディレクトリに移動します。
次のコマンドを指定して、コレクタマネージャまたは相関エンジンをインストールします。
コレクタマネージャの場合:
./install-cm
相関エンジンの場合:
./install-ce
インストールスクリプトは、使用可能なメモリとディスク領域を最初にチェックします。使用可能なメモリが1.5GBよりも少ない場合、スクリプトは自動的にインストールを終了します。
インストールに使用する言語の番号を指定します。
エンドユーザの使用許諾契約が、選択した言語で表示されます。
スペースキーを押して使用許諾契約を確認します。
「yes」または「y」と入力して使用許諾契約に同意し、インストールを続行します。
環境設定のタイプの選択が求められるまで数秒かかることがあります。
選択を求められたら、「1」を指定して標準環境設定に進みます。
デフォルトのCommunication Serverホスト名または、SentinelがインストールされているマシンのIPアドレスを入力します。
コレクタマネージャまたは相関エンジンのユーザ名およびパスワードを指定します。
ユーザ名とパスワードは、Sentinelサーバにある/<install_dir>/etc/opt/novell/sentinel/config/activemqusers.propertiesファイルに保存されます。
証明書に同意するよう求められたら常に同意します。
「yes」または「y」を入力して、SentinelのFIPS 140-2モードを有効にし、FIPS環境設定を続けます。
インストールが完了するまで、プロンプトの指示に従ってインストールを続行します。
Sentinelでは、リモートのコレクタマネージャと相関エンジンにはデフォルトのユーザ名を使用することを推奨しています。ただし、リモートのコレクタマネージャを複数インストールしており、それぞれを個別に識別する必要がある場合は、新しいユーザを作成できます。
Sentinelのインストールファイルにアクセスできるユーザとしてサーバにログインします。
activemqgroups.propertiesファイルを開きます。
このファイルは/<install_dir>/etc/opt/novell/sentinel/config/ディレクトリにあります。
次のようにコンマで区切って、新規ユーザ名を追加します。
コレクタマネージャの場合は、cmセクションに新規ユーザを追加します。たとえば、
cm=collectormanager,cmuser1,cmuser2,...
相関エンジンの場合は、adminsセクションに新規ユーザを追加します。例:
admins=system,correlationengine,ceuser1,ceuser2,...
ファイルを保存して閉じます。
activemqusers.propertiesファイルを開きます。
このファイルは/<install_dir>/etc/opt/novell/sentinel/config/ディレクトリにあります。
ステップ 3で作成したユーザのパスワードを追加します。
このパスワードには任意のランダムな文字列を指定できます。たとえば、
コレクタマネージャユーザの場合:
system=c7f34372ecd20d831cceb29e754e5ac9 collectormanager=1c51ae56 cmuser1=1b51de55 cmuser2=1a51ce57
相関エンジンユーザの場合:
system=c7f34372ecd20d831cceb29e754e5ac9 correlationengine=68790d7a ceuser1=69700c6d ceuser2=70701b5c
ファイルを保存して閉じます。
Sentinelサーバを再起動します。