5.4 ハードウェアへのアプライアンスのインストール

ハードウェアにアプライアンスをインストールする前に、アプライアンスISOディスクイメージがサポートサイトからダウンロードされ、アンパックされて、DVDで使用可能になっていることを確認します。

重要:ISOディスクイメージを使用したハードウェア(ベアメタルおよびHyper-V)へのインストールを完了するには、最低4.5GBのメモリが必要です。ハードウェア要件の詳細については、セクション 1.1.2, ハードウェア要件を参照してください。

5.4.1 Sentinelのインストール

  1. DVDドライブからそのDVDを使用して物理マシンをブートします。

  2. インストールウィザードの画面の指示に従います。

  3. ブートメニューの一番上のエントリを選択して、ライブDVDのアプライアンスイメージを実行します。

    最初に使用可能なメモリとディスク領域がチェックされます。使用可能なメモリが2.5GBよりも少ない場合、インストールは自動的に終了します。使用可能なメモリが2.5GB以上6.7GB未満の場合、推奨よりもメモリの容量が少ないというメッセージが表示されます。インストールを続行する場合は「y」と入力し、続行しない場合は「n」と入力します。

  4. 使用する言語を選択して、[次へ]をクリックします。

  5. キーボードのレイアウトを選択して、[次へ]をクリックします。

  6. SUSE Enterprise Serverソフトウェア使用許諾契約書の条項を確認して同意します。

  7. NetIQ Sentinelの使用許諾契約の条項を確認して同意します。

  8. 次へ]を選択します。

  9. [ホスト名]および[ドメイン名]ページで、ホスト名とドメイン名を指定してから、[ホスト名をループバックIPに割り当てる]オプションが選択されていることを確認します。

  10. 次へ]を選択します。ホスト名の環境設定が保存されます。

  11. 次のいずれかの操作を行います。

    • 現在のネットワーク接続設定を使用するには、[ネットワーク環境設定II]ページで[次の環境設定を使用する]を選択します。

    • ネットワーク接続設定を変更するには、[変更]を選択し、目的の変更を行います。

  12. [次へ]を選択します。ネットワーク接続設定が保存されます。

  13. 日付と時刻を設定して、[次へ]をクリックします。

    インストール後にNTP環境設定を変更するには、アプライアンスのコマンドラインからYaSTを使用します。WebYastを使用して日付と時刻を変更することはできますが、NTPの環境設定を変更することはできません。

    インストール直後に時刻が同期されていない場合は、次のコマンドを実行してNTPを再起動します。

    rcntp restart
    
  14. rootのパスワードを設定して、[次へ]をクリックします。

  15. Sentinel管理者のパスワードを設定してから、[次へ]をクリックします。

  16. コンソールでユーザ名とパスワードを入力して、アプライアンスにログインします。

    ユーザ名のデフォルト値はrootで、パスワードはステップ 14で設定されたものです。

  17. Sentinelサーバを停止します。

    service sentinel stop
    
  18. 次のコマンドを入力してUIをリセットし、YaSTでの表示を整頓します。

    reset
    
  19. 物理サーバにアプライアンスをインストールするには、次のコマンドを実行します。

    /sbin/yast2 live-installer

    システムが一度初期化を実行するため、インストール後にすべてのサービスを起動するのに数分かかることがあります。インストールが完了してから、サーバにログインしてください。

  20. コンソールに表示されたアプライアンスのIPアドレスをメモします。

  21. セクション 5.5, アプライアンスのインストール後の環境設定に従って手順を進めます。

5.4.2 コレクタマネージャのインストール

コレクタマネージャは、その最小ハードウェア要件を満たすLinuxシステム上に、アプライアンスとしてインストールすることができます。詳細については、セクション 1.1.2, ハードウェア要件を参照してください。

  1. セクション 5.4.1, Sentinelのインストールステップ 1からステップ 14を実行します。

  2. コレクタマネージャが接続するSentinelサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

  3. Communication Serverのポート番号を指定します。デフォルトのメッセージバスのポートは61616です。

    指定された資格情報によってサーバへの接続が試行されます。入力された値が間違っていると、エラーが表示されます。

  4. JMSユーザ名を指定します。これは、コレクタマネージャのユーザ名です。デフォルトのユーザ名はcollectormanagerです。

  5. JMSユーザのパスワードを指定します。

  6. [次へ]をクリックします。

    ユーザ名とパスワードは、Sentinelサーバにある/<install_dir>/etc/opt/novell/sentinel/config/activemqusers.propertiesファイルに保存されます。

  7. パスワードを確認するには、activemqusers.propertiesファイル内の次の行を確認します。

    collectormanager=<password>
    

    この例では、collectormanagerはユーザ名であり、対応する値はパスワードです。

  8. 同意を求められたら、証明書に同意します。

  9. [次へ]をクリックしてインストールを完了します。

    インストールが完了したら、このアプライアンスがSentinelコレクタマネージャであることと、IPアドレスを示すメッセージが表示されます。また、SentinelサーバのユーザインタフェースIPアドレスも表示します。

5.4.3 相関エンジンのインストール

相関エンジンは、その最小ハードウェア要件を満たすシステム上に、アプライアンスとしてインストールすることができます。詳細については、セクション 1.1.2, ハードウェア要件を参照してください。

  1. セクション 5.4.1, Sentinelのインストールステップ 1からステップ 14を実行します。

  2. 相関エンジンが接続するSentinelサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。

  3. Communication Serverのポート番号を指定します。デフォルトのメッセージバスのポートは61616です。

  4. JMSユーザ名を指定します。これは、相関エンジンのユーザ名です。デフォルトのユーザ名はcorrelationengineです。

  5. JMSユーザのパスワードを指定します。

  6. [次へ]をクリックします。

    ユーザ名とパスワードは、Sentinelサーバにある/<install_dir>/etc/opt/novell/sentinel/config/activemqusers.propertiesファイルに保存されます。

  7. パスワードを確認するには、activemqusers.propertiesファイル内の次の行を確認します。

    correlationengine=<password>
    

    この例では、correlationengineはユーザ名であり、対応する値はパスワードです。

  8. 同意を求められたら、証明書に同意します。

  9. [次へ]をクリックしてインストールを完了します。

    インストールが完了したら、このアプライアンスがSentinel相関エンジンであることと、IPアドレスを示すメッセージが表示されます。また、SentinelサーバのユーザインタフェースIPアドレスも表示します。

  10. セクション 5.5, アプライアンスのインストール後の環境設定に従って手順を進めます。