組織のポリシーによって、rootとしてのSentinelのフルアップグレードが実行できない場合は、別のユーザとしてSentinelをアップグレードできます。このアップグレードでは、いくつかの手順をrootユーザとして実行してから、rootユーザによって作成された別のユーザとしてSentinelをアップグレードします。
環境設定をバックアップしてから、ESMエクスポートを作成します。
データのバックアップ方法については、『 Sentinel Administration Guide
』の「Backing Up and Restoring Data」を参照してください。
(条件付き)server.xml、collector_mgr.xml、またはcorrelation_engine.xmlファイルの構成設定をカスタマイズした場合、カスタマイズ内容がアップグレード後も保持されるように、objコンポーネントIDの付いた名前の適切なプロパティファイルが作成されていることを確認します。詳細については、『 Sentinel Administration Guide
』のBacking Up and Restoring Dataを参照してください。
ダウンロードWebサイトからインストールファイルをダウンロードします。
コマンドラインで次のコマンドを指定して、tarファイルからインストールファイルを抽出します。
tar -zxvf <install_filename>
<install_filename>は、実際のインストールファイル名に置き換えます。
Sentinelをアップグレードするサーバにrootとしてログインします。
Sentinelインストールファイルからsquashfs RPMを抽出します。
Sentinelサーバにsquashfsをインストールします。
rpm -Uvh <install_filename>
次のコマンドを指定して、新しく作成された、rootでないnovellユーザに変更します: novell:
su novell
(条件による)インタラクティブアップグレードを実行するには:
次のコマンドを指定します。
./install-sentinel
デフォルトの場所にないSentinelをアップグレードするには、コマンドと一緒に--locationオプションを指定します。例:.
./install-sentinel --location=/foo
ステップ 11に進みます。
(条件による)サイレントアップグレードを実行するには、次のコマンドを指定します。
./install-sentinel -u <response_file>
インストールは、レスポンスファイルに格納された値を使用して進行します。Sentinelのアップグレードが完了します。
アップグレードに使用する言語の番号を指定します。
エンドユーザの使用許諾契約が、選択した言語で表示されます。
エンドユーザの使用許諾契約を読み、「yes」または「y」と入力して契約に同意し、アップグレードを続行します。
アップグレードですべてのRPMパッケージのインストールが開始されます。このインストールが完了するまで数秒かかることがあります。
Webブラウザのキャッシュをクリアして、最新のSentinelバージョンを表示します。
クライアントコンピュータ上のJava Web Startキャッシュを消去してから、最新バージョンのSentinelアプリケーションを使用します。
javaws -clearcacheコマンドを使用するか、Java Control Centerを使用して、Java Web Startキャッシュを消去できます。詳細については、http://www.java.com/en/download/help/plugin_cache.xmlを参照してください。
(条件による) PostgreSQLデータベースがメジャーバージョンにアップグレードされた場合(8.0から9.0や9.0から9.1など)、PostgreSQLデータベースから古いPostgreSQLファイルを消去してください。PostgreSQLデータベースがアップグレードされたかどうかについて詳しくは、『Sentinelリリースノート』を参照してください。
novellユーザに切り替えます。
su novell
binフォルダを参照します。
cd /opt/novell/sentinel/3rdparty/postgresql/bin
次のコマンドを使用して、古いpostgreSQLファイルをすべて削除します。
./delete_old_cluster.sh
(条件による) Kerberos認証を使用している場合、Java Runtime EnvironmentでAES256を有効にします。javaフォルダがアップグレード中にデフォルトファイルに置き換わるためです。Java Runtime EnvironmentでAES256を有効にするには、次の手順を実行します。
次の場所からJava Cryptography Extension (JCE) 8をダウンロードします: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jce8-download-2133166.html
2つの*.jarファイルを取り出して/opt/novell/sentinel/jdk/jre/lib/securityディレクトリにコピーします。
(条件による) SentinelをHA環境で実行している場合は、クラスタ内のすべてのノードでこれらの手順を繰り返します。
Sentinelを再起動します。