12.2 Elasticsearchのインストールと設定

イベントのインデックス作成をスケーラブルかつ分散型で行うには、Elasticsearchをクラスタモードでインストールする必要があります。Sentinel用にインストールするElasticsearchクラスタは、Sentinelデータのインデックス作成にのみ使用しなければなりません。

12.2.1 前提条件

Elasticsearchをインストールする前に、次の前提条件を満たします。

  • /etc/sysctl.confファイルに次のプロパティを追加して、仮想メモリを設定します。

    vm.max_map_count=262144

  • /etc/security/limits.confファイルに次のプロパティを追加して、ファイル記述子を設定します。

    elasticsearch hard nofile 65536

    elasticsearch soft nofile 65536

    elasticsearch soft as unlimited

重要:上記の前提条件を完了した後、sysctl -pコマンドを実行して、ファイルへの変更を再ロードしてください。

12.2.2 Elasticsearchのインストールと設定

Elasticsearchと必要なプラグインをElasticsearchクラスタの各ノードにインストールする必要があります。

Elasticsearchをインストールし、設定するには次のようにします。

  1. ElasticsearchでサポートされているJDKバージョンをインストールします。

  2. Elasticsearch RPMの認定バージョンをダウンロードします。Elasticsearchの認定バージョンの詳細とダウンロードURLについては、『Technical Information for Sentinel』ページを参照してください。

  3. Elasticsearchをインストールします。

    rpm -i elasticsearch-<version>.rpm

  4. RPMのインストール後の手順として画面で説明されているタスクを完了します。

  5. 次のコマンドを実行して、ElasticsearchユーザがJavaにアクセスできることを確認します。

    sudo -u elasticsearch java -version

  6. 次の情報を更新または追加して、/etc/elasticsearch/elasticsearch.ymlファイルを設定します。

    プロパティと値

    備考

    cluster.name: <Elasticsearch _cluster_name>

    指定するクラスタ名は、すべてのノードで同じである必要があります。

    node.name: <node_name>

    ノード名は、各ノードで固有である必要があります。

    network.host: _<networkInterface>:ipv4_

     

    discovery.zen.ping.unicast.hosts: ["<FQDN of elasticsearch node1>", "<FQDN of elasticsearch node2>", "以下同様"]

     

    thread_pool.bulk.queue_size: 300

     

    thread_pool.search.queue_size: 10000

    検索キューのサイズがその制限に達すると、Elasticsearchではキュー内で保留中の検索要求が破棄されます。

    次の計算に基づき、検索キューのサイズを増やすことができます。threadpool.search.queue_size = 1ダッシュボードのユーザごとのウィジェットクエリの平均数x1日のインデックスごとのシャード数x日数(検索期間)

    index.codec: best_compression 

     

    path.data: ["/<es1>", "/<es2>"]

    データを複数の独立したディスクまたは場所に分散させ、ディスクI/Oのレイテンシを短縮します。

    Elasticsearchデータを格納するための複数のパスを設定します。たとえば、/es1、/es2などです。

    最高のパフォーマンスと管理性を得るため、それぞれのパスを個別の物理ディスク(JBOD)にマウントします。

  7. /etc/elasticsearch/jvm.optionsファイルにあるElasticsearchヒープのデフォルトサイズを更新します。

    ヒープサイズは、サーバメモリの50%である必要があります。たとえば、24GBのElasticsearchノードの場合、12GBをヒープサイズとして割り当てると、最適なパフォーマンスが得られます。

  8. Elasticsearchを開始します。

    /etc/init.d/elasticsearch start

  9. Elasticsearchクラスタの各ノードで上記の手順をすべて繰り返します。