7.4 ワークロードレプリケーションのトラブルシューティング

問題またはメッセージ

解決方法

[仮想マシンのスナップショット取得のスケジュール]または[開始前に仮想マシンをスナップショットに戻すようにスケジュールする]のいずれかのレプリケーション中に回復可能なエラーが発生しました。

この問題は、サーバに負荷がかかっているため、プロセスの処理に予想よりも時間がかかっている場合に発生します。

レプリケーションが終了するまで待ちます。

ワークロード問題でユーザの介入が必要

いくつかのタイプの問題によってこのメッセージが出される可能性があります。ほとんどの場合は、メッセージに問題の特性および問題領域(接続、資格情報など)に関するもっと詳しい情報が含まれているはずです。 トラブルシューティングの後、しばらく待ちます。

メッセージが引き続き表示される場合は、PlateSpin Supportに連絡してください。

ディスク領域が不足しているので、すべてのワークロードが回復可能なエラーになっています。

空き領域を確認します。より多くの領域が必要な場合は、ワークロードを削除します。

ネットワーク速度が1MB未満で遅い。

ソースマシンのネットワークインタフェースカードがデュプレックス設定でオンになっており、接続先のスイッチの設定と整合していることを確認します。つまり、スイッチが自動に設定されている場合、ソースを100MBには設定できません。

ネットワーク速度が1MB超で遅い。

ソースワークロードから次のコマンドを実行して遅延時間を測定します。

ping ip –t (ipをご使用のPlateSpin ServerホストのIPアドレスと置き換えます)。

50回反復して実行するようにし、平均値が遅延時間を示します。

WAN接続を使用したデータ転送の最適化も参照してください。

ファイル転送を開始できません - ポート3725がすでに使用中です

または

3725接続できません

ポートが開いてリッスンしていることを確認します。

ワークロード上でnetstat -anoを実行します。

ファイアウォールを確認します。

レプリケーションを再試行します。

コントローラの接続が確立されていません

レプリケーションが[仮想マシンの制御の取得]手順で失敗する。

このエラーは、レプリケーションのネットワーク情報が無効な場合に発生します。DHCPサーバが利用できないか、レプリケーションの仮想ネットワークがPlateSpin Serverホストにルートできません。

レプリケーションIPをスタティックIPに変更するか、DHCPサーバを有効にします。

レプリケーションに選択された仮想ネットワークがPlateSpin Serverホストに対してルート可能であることを確認します。

レプリケーションジョブが開始しない(0%でスタック)

このエラーには複数の原因があり、それぞれに固有の解決策があります。

  • 認証を有効にしたローカルプロキシを使用している環境では、プロキシをバイパスするか適切な権限を追加してこの問題を解決します。詳細については、ナレッジベースの記事20339を参照してください。

  • ローカルポリシーまたはドメインポリシーによって必要な権限が制限される場合、ナレッジベースの記事 7920862で説明してある手順に従います。

これは、PlateSpin Serverホストがドメインに加入しており、ドメインポリシーが制限付きで適用されている場合に見られる一般的な問題です。詳細については、グループポリシーおよびユーザ権限を参照してください。

Windows Updateを実行した後は、C:\Windows\SoftwareDistributionフォルダにあるファイルの一部が、ファイルベースの増分レプリケーションでターゲットに転送されなくなります。

これは、Microsoft Windowsで一般的な動作です。最適化の目的から、一部のファイルをVSSスナップショットから除外するために、HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\BackupRestore\FilesNotToSnapshot レジストリキーでこれらのファイルが削除対象としてマークされます。詳しくは、Microsoft Developer Networkの記事「Excluding Files from Shadow Copies」を参照してください。

一般的に、これらのファイルは、Windows Updateのインストールで使用されてから削除されるので、Windows Updateの実行後は不要になります。 これらのファイルを復元するには、フェールオーバー後のターゲットマシン上でWindows Updateを実行し、SoftwareDistributionフォルダを元の場所に戻します。