Portability Suiteは、物理マシン、仮想マシン、およびボリュームイメージングの3つのインフラストラクチャ間でワークロードのマイグレーションを自動化します。仮想マシンとイメージングインフラストラクチャの場合、Portability Suiteはビジネスの継続性に対して保護機能を提供します。
図 1-1 ワークロードの移植容易性
表 1-1 ワークロードの移植容易性および保護の操作
Portability Suiteは、複数のワークロードタイプと仮想化プラットフォームをサポートしています。保護とイメージングは、Microsoft* Windows*オペレーティングシステムを持つワークロードでサポートされています。サポートされているワークロードとインフラストラクチャの詳細なリストについては、サポートされるソースワークロードおよびターゲットプラットフォームを参照してください。
Portability Suiteは、次のシナリオでの使用を目的としています。
統合。 物理マシンから仮想マシンへの大規模マイグレーションを自動化することで、統合プロジェクトを加速させ、管理上の労力およびエラーを削減します。
マイグレーション。 完全に設定されたワークロードを古いハードウェアから新しいハードウェアへ、ソフトウェアスタック全体を再構築することなしに移行します。
テストラボの展開。 1つのVMホスト上で複数の仮想マシンを実行することによってテストラボのワークロードを統合し、仮想テストラボ環境を迅速で容易に展開し、また運用環境全体を数時間または数日のうちに複製します。
障害復旧。 物理または仮想の運用ワークロードを仮想マシンに自動複製することで、計画内/計画外のシステム停止を管理します。物理的な運用ワークロードが利用できない場合に、仮想マシンレプリカに切り替えることもできます。これにより、ビジネスの継続性を保ちつつ、ダウンタイムおよびハードウェアリソースの使用率を削減します。
保守およびサポート契約の保全。 サポート契約の有効性を保つために、ワークロード、およびそれらにインストールされているアプリケーションの仮想化をまとめて解除し、ネットワーク経由でそれらを物理マシンに移行させます。
マシンプロビジョニング。 ハードウェアから独立した柔軟なイメージのライブラリ全体を簡単にキャプチャし、それらをハードウェアやドライバなどを手動で設定することなくネットワーク経由で新しいインフラストラクチャに展開します。
ワークロードの継続的な最適化。 あらゆる地理的な場所から、任意のプラットフォームに対して、方向を問わずにワークロードを移動させます。ワークロードは、進行中および継続的なリソースの最適化の作業中に、仮想化および仮想化の解除ができます。
Portability Suiteを使用すると、次の変換タスクの定義、保存、スケジュール、実行、および監視を行うことができます。
表 1-2 Portability Suiteのワークロード変換タスク