PlateSpin Forge (ソフトウェア) 3.3リリースノート

2012年9月28日

バージョン3.3はForgeのソフトウェアのみのリリースで、新機能、機能強化、およびバグフィックスを提供します。

以前の3.x.xリリースに同梱されたリリースノートのドキュメントについては、「PlateSpin Forge 3マニュアルのWebサイト」にアクセスし、メインの目次ページの下部にある「以前のリリース」を確認してください。

1.0 このリリースについて

  • vSphere 5.1のサポート: このリリースでは、VMware vSphere 5.1プラットフォームをサポートしています。

    フェールバックターゲットとしてvSphere 5.1 DRS ClusterまたはESXi 5.1 Serverを選択できるようになりました。

    ユーザガイド』の「サポートされる構成」セクションにすべて目を通してください。

  • 新規ワークロードのサポート: Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.6-5.8、6.0-6.2、および6.3を実行するワークロードを保護できるようになりました。これには、これらのLinuxバージョンをベースとしたOracle Enterprise Linux (OEL)配布も含まれます。

    ユーザガイド』の「サポートされる構成」セクションにすべて目を通してください。

  • WinPE 3.0を活用した追加のISOイメージ: このリリースには、フェールバック時に物理マシンをブートするための追加のPlateSpinブートISOイメージ(WindowsFailback-WinPE3.iso)が含まれています。新しいイメージはMicrosoft Windows Preinstallation Environment (WinPE)バージョン3.0を活用しています。ターゲットハードウェアが既存のブートISOイメージ(WindowsFailback.iso)でサポートされていない場合は、これを使用してください。

    ユーザガイド』の更新リスト「ターゲット物理マシン向けのISOブートイメージ」を参照してください。

  • Windowsのワークロード用.NETフレームワーク要件の統一: PlateSpin Protectによって保護される対象のWindowsワークロードは、PlateSpin Forgeによってインベントリされる前に、Microsoft .NET Frameworkバージョン 2または 3.5 SP1がインストールされている必要があります。

  • フェールバック物理マシンをPlateSpin Serverにポイントするための単純なURL: フェールバックターゲットとして物理マシンを起動するためにISOイメージを使用する場合、PlateSpin Serverホストのホスト名またはIPアドレスを指定するだけでよくなりました(http://<hostname_OR_IP_address>/platespinforgeを入力する必要はなくなりました)。

  • ローカリゼーション: このリリースに同梱される製品マニュアルおよび統合化されたWebHelpシステムは、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、日本語、ドイツ語、およびフランス語にローカライズされています。

    PlateSpin Forge 3マニュアルWebサイトに掲載されている英語バージョンの製品マニュアルはローカライズバージョンよりも頻繁に更新されます。したがって、英語版を最新版と見なしてください。

2.0 バグフィックス

このリリースは、以下のバグに対応しています。

  • 770964 (Windows)カスタム環境設定スクリプト実行時の問題: 製品のバッチファイル処理方法に問題があり、特定のカスタム環境設定スクリプトが正常に実行されていませんでした。

  • 753157 電子メールによるレポートレポートが正常に機能しない: 特定の状況で、PlateSpin Forge電子メール通知の受信者として一覧にされている電子メールアカウントを削除すると、「フラッド」などの異常な動作が発生することがありました。

  • 753449 (Windows)必要に応じてワークロードのホスト名を変更できない: 場合によっては、保護されたWindows Server 2008ワークロードのフェールオーバーVMがドメインに参加するよう設定されていると、そのフェールオーバーVMにシステムが新しいホスト名を割り当てることができませんでした。

  • 770996 イベントレポートのユーザが正しくない: イベントレポートで、実際のユーザ名の代わりにsystemによって開始されたすべての[ワークロードの追加]ジョブが誤って表示された。

  • 762850 (Linux) デフォルト以外のシェルを使用できない: PlateSpin Forgeは、PlateSpin Protect Serverがデフォルトで使用しているBashシェル以外のコマンドラインインタープリタを持つLinuxワークロードを保護できていませんでした。PlateSpin Forge Serverで使用しているデフォルトシェルを上書きしてLinuxワークロードでコマンドを実行することができます。ナレッジベースの記事7010676を参照してください。

  • 756871 (Linux) フェールオーバー後、ターゲットの2つのNICのシーケンスが正しくありません: ターゲットNICのマッピングによって、Novell eDirectoryサービスが誤ったNICにバインドされるなどの問題が起こる場合があります。

  • 773097 (Windows XP)フェールオーバーVM上のSCSIコントローラタイプが正しくない: Windows XPワークロードのVMレプリカに(LSI SCSIコントローラではなく)BusLogic SCSIコントローラが割り当てられ、フェールオーバー機能に悪影響を及ぼしていました。

  • 768137 (Windows) インクリメンタル中にレジストリハイブが正しく複製されません: Windows Server 2003およびWindows XPにおけるWindows Registry変更の処理方法によって、保護されたワークロードのレジストリとVMレプリカとの間で不一致が生じる場合があります。

  • 734525 (Linux) ポート3725に接続できません: 2つのNICを使用したLinuxワークロードとの通信が管理される方法によって、時おり接続の問題が発生する場合があります。

  • 744867 NLBクラスタホストのインベントリの問題: Windows Network Load Balancing (NLB) Clusterホストのコレクションおよび処理により、VMレプリカで環境設定の問題が発生する場合があります。

  • 722096 コンテナをリフレッシュした後、インベントリからフェールオーバーVM情報が削除される: 時々、PlateSpin Serverはコンテナから情報を適切に取得できないことがありました。コンテナのリフレッシュ操作で、フェールオーバーVMに関する情報が削除されてしまい、保護契約およびフェールオーバーの機能に悪影響を及ぼすことがあります。

  • 697049 vNICのMACアドレスが変更された後、保護コントラクトが壊れました: 保護コントラクトをセットアップした後、フェールオーバーVMの仮想ネットワークアダプタのMACアドレスを変更(手動またはハイパーバイザによって自動的に)したことで保護が壊れました。

  • 672815 vNICとvNetwork間のマッピングが見つからないため初期完全レプリケーションを開始できません: レプリケーションの準備操作中のいくつかの状況下では、コンテナのリフレッシュが、新規に作成されたフェールオーバーVMに関するインベントリ情報の収集を妨げ、これがネットワークのマッピングに影響してレプリケーションを害する可能性があります。

  • 736280 Linuxフェールバックにおいてエラーのあるlocalhost.localdomainホスト名: ターゲットホスト名が[変更なし]に設定されていた場合、フェールバック時にワークロードにlocalhost.localdomainホスト名が割り当てられました。

3.0 既知の問題

  • GUIDパーティションテーブル(GPT)規格のサポート: PlateSpin Forgeは、GPTディスクパーティションレイアウト規格を使用するワークロードの保護をサポートしています。ただし、ターゲットは常に、MBR (マスタブートレコード)を使用してBIOSから起動するように設定されます。この制限は次のことを意味します。

    • ボリュームあたり最大2 TB: 保護されたワークロードの最大サイズは、2.19テラバイトに制限されます。これはMBRで許可されるパーティションの最大です。

    • フェールバック用の物理ターゲットはBIOSからブートする必要があります: ほとんどのハードウェアベンダーは、複数のディスクパーティショニング規格をサポートしています。BIOSからブートするための物理ターゲットの設定方法、または“レガシーモード” (BIOSのサポートを使用) で動作させるためのGPTハードウェアの再設定方法については、ご使用のハードウェア ベンダのマニュアルを参照してください。

    ナレッジベースの記事 7005452も参照してください。

  • 781217 (SLES 9) UUIDを使用してマウントされたボリュームの問題: SLES 9ワークロード上のマウントポイントがルックアップされる方法、およびPlateSpin ForgeがLinuxボリュームを処理する方法に問題があり、UUIDによってマウントされたSLES 9ワークロードの保護に悪影響を及ぼすことがあります。この問題は現在調査中です。

    回避策: ワークロードの/etc/fstab環境設定ファイルを、ストレージデバイスおよびパーティションのUUIDではなくデバイス名を使用するように変更します。ナレッジベースの記事7010812を参照してください。

  • 686911 データストアとの間のファイルの送受信に問題がある: 保護ターゲットがVMware DRS Clusterである特定の状況下において、システムはブートISOイメージなどのファイルのアップロードまたはダウンロードが失敗する場合があります。これは保護コントラクトにマイナスの影響を与える可能性があります。

    ナレッジベースの記事7008306を参照してください。

  • 595490 フェールバック時にブートパーティションを保持すると、フェールバックが停止する: 一部のフェールバックシナリオでは、ターゲットのアクティブ(またはブート)パーティションの保持がシステムによって不適切に許可されるため、ターゲットが正しくブートしなくなります。この問題は調査中です。

    回避策: [フェールバックの詳細]では、ターゲットのブートパーティションを保持することを選択しないでください。

  • 698611 特定の状況下でのフルクラスタレプリケーションの障害: Windows 2008 R2クラスタ保護契約が既存のVMへの同期を通じてセットアップされる場合、およびアクティブなクラスタノードがフルレプリケーションの前にひっくり返った場合、フルレプリケーションジョブが失敗します。

    ナレッジベースの記事7008771を参照してください。

  • 655828 NSSボリュームのマウント失敗: フェールオーバー時またはフェールオーバーをテストした時に、スナップショップが有効になっているNSSボリュームが期待とおりに自動的にマウントされません。

    ナレッジベースの記事7008773を参照してください。

  • 680259(VMware 4.1)トラフィック転送VMにより、ネットワークパフォーマンスが乏しい: 一部のシナリオで、ネットワークトラフィックを転送するワークロードのレプリカ(たとえば、ワークロードの目的がNAT、VPN、またはファイアウォールのネットワークブリッジとして機能することである場合)は、ネットワークパフォーマンスの大幅な低減を示します。これは、LRO(Large Receive Offload)をもつVMXNET 2とVMXNET3アダプタの問題に関連しています。

    回避策: 仮想ネットワークアダプタのLROを無効にします。詳細については、VMware vSphere 4.1リリースノートを参照してください。 箇条書き項目「Poor TCP performance...」まで下にスクロールしてください。

  • Linuxワークロードに対するソフトウェアRAIDサポートなし: PlateSpin Forgeは、ソフトウェアRAIDのボリュームのLinuxワークロードをサポートしていません。

  • 590635 アップグレード後、フェールオーバーの結果が矛盾する: PlateSpin Forgeにアップグレードすると、フェールオーバーの操作が失敗したり、適切なホスト名やワークグループ設定などの正しいフェールオーバーパラメータが適用されなかったりする可能性があります。

    回避策: フェールオーバーを実行する前に、レプリケーションを実行します。

  • 581860 中国語エディションの製品でブラウザの例外が発生する: 特定のバージョンの中国語が追加されていないブラウザを使用してPlateSpin Forge Serverに接続しようとすると、Webブラウザにエラーが発生する可能性があります。適切に動作するようにするには、ブラウザの環境設定を使用して特定の中国語(たとえば、Chinese [zh-cn]またはChinese [zh-tw])を追加します。文化的な区別のないChinese [zh]という言語は使用しないでください。

  • 610918 統合ヘルプ内の展開アイコンおよび縮小アイコンが反応しない: 拡張ブラウザセキュリティ設定を使用した一部のシステム(Windows Server 2008上のInternet Explorer 8など)では、目次内の展開アイコンおよび縮小アイコン(+および-)が機能しない場合があります。この問題を修正するには、ブラウザ内でJavaScriptを有効にします。

    • Internet Explorer: [Tools (ツール)]>[Internet Options (インターネットオプション)]>[Security (セキュリティ)]タブ>[Internet (インターネット)]ゾーン>[Custom level (カスタムレベル)]の順にクリックし、[Active Scripting (アクティブスクリプティング)]機能用の[Enable (有効にする)]オプションを選択します。

    • Firefox: [Tools (ツール)]>[Options (オプション)]>[Content (コンテンツ)]タブの順にクリックし、[Enable JavaScript (JavaScriptを有効にする)]オプションを選択します。

  • 558937 VSSを使用するブロックレベルのレプリケーションの失敗(Windows): VSSベースのサードパーティ製バックアップソフトウェアを使用している場合は、ブロックレベルのレプリケーションが場合によっては失敗することがあります。

    回避策: ブラックアウトウィンドウ(『 ユーザガイド』の「保護ティア」を参照)を使用します。

  • 611105 アップグレード後に保護契約が見当たらない: Forgeアプライアンスをバージョン3にアップグレードすると、[Ready for Failback (フェールバックの準備ができました)]または[Ready for Reprotect (再保護の準備ができました)]の状態にあるワークロードを持つ保護契約がユーザインタフェース上で見当たらない可能性があります。この問題は、次の修正の際に考慮されます。