NetIQ iManager 2.7.7 Readme

2013年9月

NetIQ iManager 2.7.7に新機能が組み込まれ、以前のバージョンで見られたいくつかの問題が解決されています。iManager 2.7.7は、iManager 2.7.6以降からアップグレードするか、新規でインストールすることができます。iManager 2.7.7には、iManager 2.7.6のサービスパックおよびフィールドパッチによるすべての修正と機能が含まれています。

すべてのパッチとサービスパックを含め、NetIQ iManager 2.7で解決されているすべての問題は、TID 7010166、「History of Issues Resolved in NetIQ iManager 2.7」のリストを参照してください。

このリリースと最新のリリースノートに関する詳細情報については、iManager Documentation Webサイトを参照してください。この製品をダウンロードするには、ノベル製品ダウンロードのサイトを参照してください。

1.0 新機能

以下に、このバージョンで提供されている主な機能と、このリリースで解決されている問題の概要を示します。

1.1 拡張機能

このバージョンのiManagerには、次の機能と拡張が含まれています。

  • 以下をサポート:

    • IPv6

    • Tomcat 7.0.42

    • Java 1.7.0_25

    • Google Chrome 28

    • Mozilla Firefox 22

    • TLSv1.2サポート

  • XDAS監査

  • アップグレードプロセスの向上

1.2 ソフトウェアの修正

このバージョンのiManagerには、以前のいくつかの問題を解決するソフトウェアの修正が含まれています。

  • 拡張文字を使用して作成されたオブジェクトが問題なく表示されます。

  • カスタムプラグインで、属性のデフォルト値が変更された場合、そのデフォルト値が新しい値に付加されることはありません。

  • テキスト領域の高さが、32行から8行へ変更されました。

  • サイファレベルを設定することができます。

  • DER証明書のエクスポートが問題なく動作します。

  • XSS脆弱性はICEプラグインで修正されています。

2.0 既知の問題

NetIQ Corporationは、弊社の製品が企業のソフトウェアの必要にかなった質の高いソリューションを提供できるよう努めています。次の問題は、現在調査中です。いずれかの問題についてさらに支援が必要な場合は、テクニカルサポートに連絡してください。

2.1 Identity ManagerプラグインがJava Scriptエラーを返す

iManager 2.7.7にアップグレードした後で、Identity Managerプラグインを使用してドライバセットまたはドライバを管理すると、Javascriptの警告を受け取ります。たとえば、[オブジェクトの表示]など、別の位置へ移動すると、直ちにログイン画面に戻ります。

この問題は、ご使用のブラウザが、必要なトークンを持たないiManagerの情報をキャッシュしたときに発生します。この問題を解決するには、まずブラウザのキャッシュをクリアしてから、iManagerにログインし直してください。(816973)

2.2 アップグレード後にTomcatサービスが起動しない

Windows Server 2012のコンピュータでiManager 2.7.7にアップグレードした後、Tomcatサービスが自動的に再起動しないことがあります。Tomcatサービスを手動で再起動する必要があります。(817022)

2.3 openSUSEコンピュータでiManagerワークステーションを起動できない

OpenSUSEオペレーティングシステムのバージョン12.2または12.3が動作するコンピュータで、iManagerワークステーションを実行するには、以下のOpenSUSEパッケージがインストールされていなければなりません。

  • libgtk-2_0-0-32bit

  • libXt6-32bit

  • libgthread-2_0-0-32bit

  • libXtst6-32bit

2.4 IPv6の問題

IPv6に関連した次の問題がiManager 2.7.7に存在します:

Symantecのネットワーク脅威防止とIPv6が競合している

Symantecのネットワーク脅威防止とIPv6アドレスが競合しています。iManager 2.7.7でIPv6アドレスを使用するには、ネットワーク脅威防止を無効にする必要があります。(829853)

FirefoxがIPv6をサポートしていない

FirefoxブラウザはIPv6アドレスをサポートしていません。iManager 2.7.7でIPv6アドレスを使用する場合、Firefoxブラウザは使用できません(829853)

Import Convert Export WizardはIPv6アドレスでは動作しません。

iManagerのインストール環境がIPv4アドレスを使用している場合、Import Convert Export Wizardを用いて、IPv6アドレスを使用するeDirectoryのインストール環境に接続すると、ウィザードは接続に失敗し次のエラーを表示します:

Unable to connect to the requested server. Verify the name/address and port.

IPv6アドレスを扱えるようにiManagerを設定する手順は以下の通りです:

  1. catalina.propertiesファイルを開いて次の行をコメントアウトします:

    java.net.preferIPv4Stack=false
    
    java.net.preferIPv4Addresses=true
    

    メモ:java.net.preferIPv4Stackプロパティは、iManagerとeDirectory間の通信に適用されます。java.net.preferIPv4Addressesプロパティは、ブラウザとiManager間の通信に適用されます。

  2. Tomcatを再起動します。

  3. iManagerの[役割およびタスク]をクリックします。

  4. [LDAP]>[LDAPオプション]をクリックし[LDAPサーバの表示]タブを選択します。

  5. 設定するLDAPサーバを選択し、[接続]タブをクリックします。

  6. 以下のように、[LDAPサーバ]で、IPv6フォーマットアドレスのLDAPインタフェースを追加し、ポート番号を指定します:

    ldap://[xx::xx]:389
    ldaps://[xx::xx]:636
    
  7. OK]をクリックします。

  8. 役割ベースサービスを設定したなら、セッションからログアウトし再びログインします。

(831049)

2.5 ツリービューに関する問題

iManager 2.7.7ではオブジェクトビューの[ツリー]タブに以下の問題があります。

ツリービューに状態情報が保存されない

ツリービューと[ブラウズ/検索]タブを切り替える際、ツリー内の現在の位置などの状態はツリービューに保存されません。(266401)

[オブジェクトの表示]を押した後の操作が、Internet Explorer 10のデフォルトモードで正常に機能しない

オブジェクトの表示]をクリックすると、[ツリービュー]、[ブラウズ]、および[検索]タブにある、ポップアップ関連の操作がどれも実行できなくなります。

この問題を回避するには、Internet Explorer 10を互換モードで起動します。

2.6 iManagerがWindows 7および8のInternet Explorer 10でメトロUI表示をサポートしていない

iManager 2.7.7は、Windowsのバージョン7.0および8.0のInternet Explorer 10.0用のメトロUI表示をサポートしていません。

2.7 RHELプラットフォームでのFile Not Foundエラー

最新のeDirectoryプラグインを64ビットのRHEL 5.8にインストールしている最中に、iManagerは次の例外メッセージを返します。

File not found exception message

この問題を回避するには、Tomcatを再起動してください。

2.8 NMASサポートが含まれているNovell ClientへのiManagerの依存-iManager

iManagerでは、iManagerがインストールされているWindowsシステムにNMASサポートをインストールする必要があります。Novell Clientのインストールは必須ではありません。Novell Clientを使用する場合は、iManagerでNMASサポートが含まれているバージョンが必要になります。

2.9 新しくダイナミックグループに追加されたメンバーが対応するフィールドに表示されない

IPv6アドレスを使用してiManagerにアクセスし、新しいメンバーをダイナミックグループに追加した場合、それらのメンバーが[含まれているメンバー]および[すべてのメンバー]のフィールドに表示されません。

この問題を回避するには、iManagerまたはeDirectoryコマンドプロンプトを使用してLDAPを設定してください。

iManagerを使用してLDAPを設定する

以下の手順でiManagerを用いてLDAPを設定します:

  1. eDirectory 8.8 SP8をインストールします。

  2. iManagerの[役割およびタスク]リストへ移動し、[LDAP]>[LDAPオプション]をクリックします。

  3. LDAPサーバの表示]タブをクリックして、該当するサーバを選択します。

  4. LDAPサーバページの[接続]タブをクリックして、[LDAPインタフェース]フィールドで、新しいLDAPサーバ(たとえば ldaps: [ipv6_address]:LDAP_SSL_PORT)を追加して、[OK]をクリックします。

  5. 適用]をクリックし、[OK]をクリックします。

eDirectoryコマンドプロンプトを使用してLDAPを設定する

LDAPがIPv6に設定されているかを確認するには、eDirectoryコマンドプロンプトからldapconfig getコマンドを入力します。LDAPが設定されている場合には、以下の値が結果にリスト表示されます。

ldapInterfaces: ldaps://[ipv6_address]:LDAP_SSL_PORT
Require TLS for Simple Binds with Password: yes

LDAPが設定されていない場合は、以下のコマンドを入力して設定します。

ldapconfig set "ldapInterfaces= ldaps://[ipv6_address]:LDAP_SSL_PORT"

2.10 グループプラグインがldapInterfacesの不特定アドレスを処理しない

LDAPサーバのldapInterfaces属性内に不特定アドレスがあるとグループプラグインはエラーを通知します。

インストール中もしくは設定中、eDirectoryはldapInterfaces属性にldap://:389およびldaps://:636を自動的に追加して、LDAPサーバがアクセス可能なインタフェースすべてをリスンできるように設定します。プラグインはそれらの値を誤って解釈し、iManagerサーバコンピュータのLDAPSポートに接続しようとします。接続に失敗するとグループプラグインは次のエラーメッセージを表示します:

Unable to obtain a valid LDAP context.
Creating secure SSL LDAP context failed:
localhost:636

この問題を回避するには不特定アドレスを削除し、明示的なIPアドレスをldapInterfacesに追加してください。(838833)

2.11 NetIQ iManager 2.7.7にアップグレードした後もiManagerログインページにNovellロゴが表示される

古いバージョンからNetIQ iManager 2.7.7にアップグレードした後もiManagerログインページにNovellロゴが表示されます。

この問題を回避するにはブラウザのキャッシュを削除してiManagerを再度立ち上げてください。

2.12 WindowsプラットフォームでiManager 2.7.7にアップグレードした後もBase Contentが表示される

iManager 2.7.6をiManager 2.7.7にアップグレードすると、iManager Base Contentが[利用できるNetIQプラグインモジュール]リストに表示されます。利用できるプラグインのリストに表示されるにも関わらず、Base Contentはアップグレード処理中にインストールされています。

iManagerの機能にいかなる影響を及ぼすこともないので、無視して運用を続けても問題はありません。とはいえ、Base Contentがリスト中に表示されないようにしたい場合はiManager Base Contentを選択して[インストール]をクリックした後、Tomcatを再起動します。

2.13 NICI 2.7.6がWindowsワークステーションにインストールされているとiManagerがログインに失敗する

NICI 2.7.6がインストールされているとiManager 2.7.7がログインに失敗し、以下のエラーメッセージを表示します:

Unable to create AdminNamespace.java.lang.NoClassDefFoundError: Could not initialize class novell.jclient.JClient

この問題を回避するにはコントロールパネルからNICI 2.7.6を削除した後、iManager 2.7.7ビルドからNICI 2.7.7をインストールします。

3.0 保証と著作権

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わかりやすくするため、すべてのモジュール、アダプタ、またはそれに類する要素(「モジュール」)は、そのモジュールが関連または相互作用するNetIQ製品またはソフトウェアの当該バージョンのエンドユーザ使用許諾契約の条項と条件に基づいてライセンスが供与されます。また、モジュールを接続、複製、または使用することで、これらの条項に従うことになります。エンドユーザ使用許諾契約の条項に同意しない場合、モジュールを使用、接続または複製する権利はなく、モジュールのすべての複製を破棄して頂く必要があります。詳細についてはNetIQにお問い合わせください。

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