6.0 パスワードの管理

Identity Manager 4.5にはSSPR (Self Service Password Reset)が組み込まれており、パスワードの変更プロセスやパスワードを忘れた場合のリセットプロセスを簡単に管理できます。SSPRによって、セキュリティが強化されます。ユーザは、本人のみが知っている一連の質問と回答によって認証されます。パスワードリセットの際には、本人確認の回答による認証方法を使用してユーザが認証されます。本人確認の回答に関する情報は、バックエンドディレクトリ、外部データベース、または内部データベースに保存できます。ユーザは、本人確認の回答について設定した情報を使用してパスワードを変更したり、パスワードを忘れた場合にリセットすることができます。SSPRの機能の詳細については、『NetIQ Self Service Password Reset Administration Guide』を参照してください。

Identity Managerの最新バージョンをインストールすると、または最新バージョンにアップグレードすると、インストールプロセスによってSSPRがデフォルトで有効になります。新規インストールの場合、SSPRは独自のプロトコルで認証方法を管理します。ただし、アップグレード後に、NMAS (NetIQ Modular Authentication Services)を使用するようにSSPRに指示できます。NMASは、Identity Managerが従来使用していたパスワード管理プログラムです。

SSPRは、デフォルトのパスワード管理オプションです。パスワードを忘れた場合の対処方法として従来のパスワード管理方法またはサードパーティプログラムを使用する必要がある場合は、『NetIQ Identity Manager Setup Guide』の「Using Self Service Password Reset for Forgot Password Management」を参照してください。この項では、Identity ManagerでSSPRを使用する方法と従来のパスワード管理方法について説明しています。主なトピックは次のとおりです。

メモ:この項では、パスワード管理のデフォルトの機能について説明します。ジョブの役割、権限レベル、および組織内でのカスタマイズのために、ご使用のIdentity Managerユーザアプリケーションと異なっている可能性があります。詳細については、システム管理者に相談してください。