38.1 イベント監査サービス用の環境の準備

EASをインストールする前にLinux環境を準備する必要があります。たとえば、カーネルパラメータSHMMAXを更新してPostgreSQLを有効にしたり、syslogファイルを転送する場合はファイアウォールを有効にしたりする必要があります。

  1. Linuxシステムが適切にホスト名を返すようにするため、次の手順を実行します。

    1. テキストエディタで/etc/hostsファイルを開きます。

    2. IPアドレス(127.0.0.1など)が記述されている行に「hostname -f」と入力します。

  2. PostgreSQLデータベースがサーバ上で動作できるようにするため、次の手順を実行します。

    1. テキストエディタで/etc/sysctl.confファイルを開きます。

    2. カーネルパラメータSHMMAXの最小値を変更し、データベースを有効にします。

      たとえば、RHEL 6.xシステムの場合、ファイルの末尾に次のテキストを入力します。

      # for Sentinel Postgresql
      kernel.shmmax=1073741824
      

      メモ:ご使用のシステムによっては、この最小値以上のメモリが必要な場合があります。詳細については、PostgreSQLのマニュアルの「Managing Kernel Resources」を参照してください。

    3. このパラメータを設定するには、次のコマンドを実行します。

      cd /proc/sys/kernel
      echo new_val_to_set > shmmax
      
  3. 監査用にsyslogファイルを転送するため、次のいずれかの手順を実行します。

    • EASをインストールする際に、syslogをポート転送できるようにファイアウォールを設定するためのオプションを有効にします。

    • 次のコマンドを実行します:

      iptables -t nat -A PREROUTING -p udp --destination-port 514 -j REDIRECT --to-ports 1514