NetIQ Identity Managerは、ファイアウォールの内側であってもクラウド内であっても、エンタープライズにサービスを提供するインテリジェントな識別情報管理フレームワークを構築する場合に役立ちます。Identity Managerは、物理ネットワークや仮想ネットワークからクラウドに至るまで、ユーザアクセスの管理を一元化し、ユーザごとに1つの識別情報が存在するようにします。
一般的に、Identity Managerを構成する各コンポーネントは次の機能に分類できます。
Identity Manager環境の構築と維持。詳細については、セクション 2.0, Identity Manager環境の構築と維持を参照してください。
Identity Manager環境の監視(ユーザプロビジョニングアクティビティの監査およびレポート機能を含む)。これにより、ビジネスポリシー、ITポリシー、および企業ポリシーへのコンプライアンスを証明できます。詳細については、セクション 3.0, Identity Manager環境でのデータ管理を参照してください。
ユーザプロビジョニングアクティビティ(役割、検証、個々のユーザのセルフサービスなど)の管理。詳細については、セクション 4.0, セキュアなアクセスのためのユーザプロビジョニングを参照してください。
このセクションでは、これらのアクティビティを実行する際に役立つIdentity Managerの各コンポーネントの概要について説明します。この知識を身に付けることで、製品のインストール計画を開始できます。これらのコンポーネントの相互関係の概要については、セクション 1.0, Identity Managerのコンポーネントと通信の概要を参照してください。