3.1 アップグレード

アップグレードとは、既存のサーバにIdentity Managerの新しいバージョンをインストールすることです。Identity Managerをインストールするには、現在のバージョンを、Identity Manager 4.0.2がサポートするバージョンのオペレーティングシステムおよびeDirectoryにアップグレードする必要があります。サポートされるプラットフォームのリストについては、『Identity Manager 4.0.2 Frameworkインストールガイド』のシステム要件を参照してください。

アップグレードの実行にはいくつかの利点があります。

アップグレードの実行にはいくつかの欠点もあります。

アップグレードが実行可能ではない場合、または複数のアップグレードを実行する必要がある場合が生じることもあります。サポートされているマイグレーションパスはIdentity Manager 3.5.x以降のみなので、以下のシナリオで説明されるのは、これらのバージョンのみになります。

アップグレードがサポートされている唯一の環境は、Identity Manager 3.5.xまたはIdentity Manager 3.6.xがサポートされているオペレーティングシステムで使用されている環境のみです。ただし、アップグレードが実行できないいくつかのシナリオがあります。次に例を示します。

アップグレードを行う場合には、セクション 4.0, アップグレードの実行に進んでください。

重要:Identity Manager 3.6.xが既存のRBPM 3.7システムにインストールされている場合、3.6.1役割ドライバ(Identity Manager 3.6.xインストーラによって自動的に確認なしで起動されたもの)によって、nrfLocalizedNamesおよびnrfLocalizedDescrsの属性設定が、大文字と小文字を区別しない文字列から大文字と小文字を区別する文字列に変更され、オブジェクトが上書きされます。この結果、RBPM 3.7システムが機能しなくなります。環境が機能しなくなった場合、唯一の修正方法は、Identity Manager 3.6.xインストーラの現在の起動前に作成されたドライバのバックアップを利用することです。無効にされたユーザアプリケーションドライバの復元の詳細については、「Restoring Invalidated User Application Drivers」を参照してください。