Identity Managerは、以下のIdentity Managerコンポーネントをインストールおよび設定するためのウィザードベースのインストール方法を提供します。
Identity Managerサーバ
識別情報アプリケーション
Identity Reporting
インストーラを使用すると、これらのコンポーネントを対話形式またはサイレントでインストールおよび設定することができます。インストールプロセスでは、インストールされたコンポーネントの値を指定できます。
またインストールプロセスにより、ファイルシステムにJRE、Apache Tomcat、PostgreSQL、ActiveMQ、およびOpenSSLなどの依存コンポーネントのリポジトリも作成されます。同じコンピュータに複数のIdentity Managerコンポーネントをインストールする場合、インストールプロセスでは、依存コンポーネントを必要とするIdentity Managerコンポーネントごとに依存コンポーネントのコピーを複数作成する代わりに、このリポジトリを参照します。たとえば、Identity ApplicationsとIdentity Reportingは、同じコンピュータにインストールされている場合、同じTomcatを使用します。
Identity Managerでは、対話的なインストール方法およびサイレントなインストール方法をサポートしています。サイレント(非対話型)インストールでは、ユーザインタフェースは表示されず、ユーザに対する質問も行われません。
インストールするコンポーネントを選択する必要があります。選択に基づいて、コンポーネントがインストールされます。
プロパティファイルにインストールするコンポーネントの値を指定する必要があります。インストールプログラムが呼び出されると、プロパティファイルからこれらの値を読み取ります。環境内の異なるコンピュータで同じプロパティファイルを使用して、サイレントインストールを実行することができます。
次の表は、インストールプログラムに用意されているインストールオプションを使用してインストールされるコンポーネントについて説明しています。
表 3-1 インストールオプション
インストールオプション |
インストールされるコンポーネント |
---|---|
Identity Managerエンジン |
Identity Vault、Identity Manageエンジン、リモートローダサービス、iManager Web AdministratorとIdentityプラグイン、ファンアウトエージェント、およびドライバをインストールします。 |
識別情報アプリケーション |
Identity Applications、One SSO Provider (OSP)、ユーザアプリケーションドライバ、役割とリソースサービスドライバ(RRSD)、PostgreSQL、およびセルフサービスパスワードリセット(SSPR)をインストールします。 メモ:Identity Applicationsとは異なるサーバにSSPRをインストールする場合は、<iso mounted location>\common\sspr\ディレクトリにあるinstall.exeを使用します。 |
Identity Reporting |
Identity Reporting、OSP、PostgreSQL、Data Collection Serviceドライバ(DCS)、およびManaged System Gateway (MSG)ドライバをインストールします。 |
次の方法でIdentity Managerコンポーネントを設定することができます。
標準
カスタム
標準設定は、ほとんどの設定オプションでデフォルト設定が選択されます。カスタム設定では、要件に応じてカスタム値を指定できます。このオプションを使用して、ほとんどの設定を設定できます。
ほとんどのIdentity Managerコンポーネントでは、設定段階でパスワードを指定する必要があります。設定時間を短縮するために、すべての環境設定パラメータに同じパスワードを適用するようプロセスに指示できます。
パスワードは6文字以上にする必要があります。辞書にある単語を使用しないでください。辞書の単語は、辞書リストによく付属している自由に利用できるパスワード解読ツールに対して脆弱です。辞書の単語を使用する必要がある場合は、数字と句読点を組み合わせてみてください。