9.2 アップグレードプロセスの理解

既存のIdentity Managerインストールの最新バージョンをインストールする場合、通常はアップグレードを実行します。ただし、新しいバージョンのIdentity Managerが既存のバージョンからの直接アップグレードパスをサポートしていない場合は、まず4.8へのアップグレードが可能なバージョンにアップグレードする必要があります。または、新しいマシンへのマイグレーションを実行することもできます。「マイグレーション」は、新しいサーバにIdentity Managersをインストールして、既存のデータをこの新しいサーバにマイグレートすることとして定義されています。

アップグレード
マイグレーション

直接アップグレードを実行できない場合もあります。このようなシナリオでは、マイグレーションが推奨されます。たとえば、今後サポートされないオペレーティングシステムを実行しているサーバ上にIdentity Managerをインストールしていた場合、アップグレードではなく、マイグレーションを実行する必要があります。

1つのドライバセットに複数のサーバを関連付けている場合、一度に1台のサーバに対してアップグレードまたはマイグレーションを実行することができます。すべてのサーバを同時にアップグレードできない場合、各サーバのアップグレードが完了するまでは、ドライバは複数のバージョンのIdentity Managerと連携して動作します。

重要:Identity Manager 4.8以降でのみサポートされているドライバの機能を有効にした場合、バージョンが混在しているサーバでは、ドライバは動作を停止します。古いエンジンは新しい機能を扱うことができません。そのため、すべてのサーバをIdentity Manager 4.8以降にアップグレードするまでは、ドライバは動作しません。

Advanced EditionからStandard Editionへの切り替え

Identity Managerでは、製品評価期間またはAdvanced Editionのアクティベーション後に、Advanced EditionからStandard Editionに切り替えることができます。

重要:Advanced Editionのアクティベーションをすでに適用している場合は、すべてのStandard Edition機能がAdvanced Editionで使用可能であるため、Standard Editionに移行する必要はありません。ご使用の環境でAdvanced Edition機能が必要なく、Identity Managerの展開をスケールダウンする場合にのみStandard Editionに切り替える必要があります。詳細については、セクション 11.0, Advanced EditionからStandard Editionへの切り替えを参照してください。