10.1 アップグレードに関する考慮事項

Identity Managerコンポーネントのアップグレードを開始する前に、次の考慮事項を確認してください。

  • このコンポーネントは、コンソールモードでのみアップグレードできます。サイレントアップグレードはサポートされていません。

  • 一度に1つのコンポーネントをアップグレードする必要があります。

  • Identity Vaultは別個にアップグレードする必要があります。このバージョンはeDirectory 9.2をサポートしています。

  • Identity VaultがBTRFSファイルシステムで設定されている場合、アップグレードプロセスは成功しません。このバージョンは、Ext3、Ext4、およびXFSファイルシステムのみをサポートしています。

  • Identity Managerエンジンをアップグレードする前に、キャッシュファイルにイベントがないことを確認します。ドライバがMapDBを使用している場合、アップグレードされたドライバがアップグレードされたエンジンで正しく機能することを確認してください。詳細については、MapDB 3.0.5の使用を参照してください。

  • コンポーネントをアップグレードする前に、推奨されたサーバセットアップを確認する必要があります。Identity Managerでは、Identity ApplicationsとOSPを同じコンピュータにインストールすることが要求されます。ただし、Identity ReportingはローカルまたはリモートでインストールされたOSPをサポートします。

  • Identity Managerを4.8バージョンにアップグレードした後で、/opt/netiq/common/jre/ディレクトリに新しいJREファイルが配置されます。必要に応じて、/opt/netiq/idm/jre/ディレクトリから古いJREファイルおよびカスタマイズをバックアップしてから、ファイルを削除します。

  • Identity Applications、Identity Reporting、およびデータベースが、FQDNまたはIPアドレスで均一に設定されていることを確認します。つまり、これらのコンポーネントをFQDNとIPアドレスの組み合わせで設定しないでください。

  • サポートされているバージョンのOracleまたはMicrosoft SQL Serverデータベースを使用している場合は、Identity Applicationsが正しく機能するように、Identity Applications (idmuserappdb)データベースおよびワークフロー(igaworkflowdb)データベースの2つのデータベースインスタンスを設定する必要があります。同じサーバでデータベースインスタンスを設定してください。

  • Identity ApplicationsでNAMリバースプロキシ設定を使用してフォームをロードする場合は、NAM 5.0バージョンを使用する必要があります。