16.3 Identity Reportingコンポーネントのインストールの前提条件

Identity Reportingをインストールする際は、次の前提条件と考慮事項を検討します。

  • サポートされていて設定済みのバージョンの次のIdentity Managerコンポーネントが必要です。

    • ユーザアプリケーションドライバを含む識別情報アプリケーション。

    • 別のLinuxコンピュータにインストールされたSentinel。

    • データ収集サービス用ドライバ。

    • 管理対象システムのゲートウェイサービス用ドライバ。

    これらのコンポーネントの必要なバージョンとパッチの詳細については、最新のリリースノートを参照してください。ドライバのインストールの詳細については、セクション 19.0, Reporting用ドライバの管理を参照してください。

  • Identity Reportingをクラスタ環境のサーバにインストールしないでください。

  • ローカルデータベース以外のデータベースを使用する場合は、別のサーバにデータベースを作成してから、Identity Reportingのインストール中にその詳細を指定する必要があります。

  • (状況によって実行) Oracle 12cデータベースに対してレポートを実行するには、適切なJDBCファイルをインストールする必要があります。詳細については、セクション 18.1, Oracleデータベースでのレポートの実行を参照してください。

  • (状況によって実行) Tomcatインストールプログラムは、Identity Managerインストールキットに同梱のものではなく、独自に用意したものを使用できます。ただし、独自のバージョンのTomcatでApache Log4jサービスを使用する場合は、適切なファイルがインストールされていることを確認します。詳細については、セクション 13.1.4, Apache Log4jサービスを使用したサインオンの記録を参照してください。

  • レポーティング機能にアクセスできるようにするすべてのユーザにレポート管理者の役割を割り当てます。

  • Identity Manager環境のすべてのサーバが同時に設定されていることを確認します。サーバの時刻を同期していない場合、レポートによっては実行時に空になることがあります。たとえば、Identity Managerエンジンをホストしているサーバとウェアハウスをホストしているサーバでタイムスタンプが異なる場合、この問題により、新しいユーザに関連するデータが影響を受ける可能性があります。ユーザを作成してから変更すると、レポートにデータが取り込まれます。

  • インストールプロセスにより、Tomcat用setenv.batファイルのJREマッピングのためのJAVA_OPTsエントリまたはCATALINA_OPTSエントリが変更されます。

    デフォルトでは、Tomcat用の簡易インストーラはsetenv.batファイルをC:\NetIQ\idm\apps\tomcat\binディレクトリに配置します。さらに、このファイルにJREの場所も設定します。