19.4 JavaリモートローダをWindowsにインストールする

Identity Managerは、Javaリモートローダを使用して、1つのサーバで実行されているIdentity Managerエンジンと、rdxmlが動作しない別の場所で実行されているIdentity Managerドライバとの間でデータを交換します。Javaリモートローダ、dirxml_jremoteは、互換性のあるJRE(1.8.0以上)とJava Socketがインストールされた、サポート対象の任意のWindowsプラットフォームにインストールできます。

  1. Identity Managerエンジンをホストするサーバで、アプリケーションシムの..soファイルまたは.jarファイルをコピーします。これらのファイルは、デフォルトではC:\NetIQ\IdentityManager\NDS\libディレクトリにあります。

  2. Javaリモートローダをインストールするコンピュータ(ターゲットコンピュータ)にログインします。

  3. ターゲットコンピュータに、サポートされているバージョンのJREがインストールされていることを確認します。

  4. インストールプログラムにアクセスするため、次のいずれかの手順を実行します。

    1. (状況によって実行) Identity Managerインストールパッケージの.isoイメージファイルがある場合は、Javaリモートローダのインストールファイルが保存されているディレクトリへナビゲートします。デフォルトの場所はproducts/IDM/java_remoteloaderです。

    2. (状況によって実行) JavaリモートローダのインストールファイルをNetIQ DownloadsのWebサイトからダウンロードした場合は、次の手順を実行します。

      1. ダウンロードしたイメージの.tgzファイルへナビゲートします。

      2. ファイルの内容をローカルコンピュータ上のフォルダに抽出します。

  5. dirxml_jremote_dev.tar.gzファイルをターゲットコンピュータ上の目的の場所にコピーします。たとえば、ファイルをC:\NetIQ\IdentityManagerにコピーします。

  6. 次のいずれかのファイルをターゲットコンピュータ上の目的の場所にコピーします。

    • dirxml_jremote.tar.gz

    • dirxml_jremote_mvs.tar

      mvsの詳細については、dirxml_jremote_mvs.tarファイルをuntarし、ドキュメントusage.htmlを参照してください。

  7. ターゲットコンピュータで、.tar.gzファイルを圧縮解除して展開します。

    たとえば、7-Zipまたはサポートされているソフトウェアを使用して、.tar.gzファイルを圧縮解除します。

  8. CLASSPATH環境変数を、libフォルダに存在するすべてのjarに設定します。ドライバに固有の依存jarがある場合、これらのjarファイルをlibフォルダにコピーし、CLASSPATH環境変数をこれらのjarにも設定します。

    たとえば、次のように設定します。

    CLASSPATH=E:\RL\JAVARL\lib\activation.jar;E:\RL\JAVARL\lib\commondrivershim.jar;E:\RL\JAVARL\lib\delimitedtextshim.jar;E:\RL\JAVARL\lib\delimitedtextutil.jar;E:\RL\JAVARL\lib\dirxml.jar;E:\RL\JAVARL\lib\dirxml_misc.jar;E:\RL\JAVARL\lib\dirxml_remote.jar;E:\RL\JAVARL\lib\jco3environment.jar;E:\RL\JAVARL\lib\mail.jar;E:\RL\JAVARL\lib\mapdb.jar;E:\RL\JAVARL\lib\nxsl.jar;E:\RL\JAVARL\lib\shimwrapper.jar;E:\RL\JAVARL\lib\xds.jar;E:\RL\JAVARL\lib\xp.jar
  9. PATH環境変数を、Java.exe用にJDKまたはJREのbinフォルダに設定します。

  10. サンプル環境設定ファイルconfig8000.txtをアプリケーションシム用に設定します。

    dirxml_jremote.tar.gz jarファイルに、このファイルが含まれています。詳細については、セクション 20.0, リモートローダとドライバの設定を参照してください。

  11. 次のコマンドを使用してリモートローダを起動します。

    1. リモートローダのパスワードを指定するには:

      java.exe -classpath %CLASSPATH% com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader -config <config file name> -sp <Remote Loader Password> <Object Driver Password> 

      次に例を示します。

      java.exe -classpath %CLASSPATH% com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader -config e:\RL\JAVARL\config8000.txt -sp novell novell
    2. リモートローダを開始するには:

      java.exe -classpath %CLASSPATH% com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader -config <config file name> 

      次に例を示します。

      java.exe -classpath %CLASSPATH% com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader -config e:\RL\JAVARL\config8000.txt
    3. リモートローダを停止するには:

      java.exe -classpath %CLASSPATH% com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader -config <config file name> -unload 

      次に例を示します。

      java.exe -classpath %CLASSPATH% com.novell.nds.dirxml.remote.loader.RemoteLoader -config e:\RL\JAVARL\config8000.txt -unload