58.6 WebsphereまたはJBossからTomcat Webアプリケーションサーバへの移行

Identity Manager 4.6以降にアップグレードする前に、既存のJBossまたはWebsphereをTomcatアプリケーションサーバに移行する必要があります。

このセクションは、識別情報アプリケーションをWebsphereまたはJBossなどの既存のwebアプリケーションサーバからTomcatアプリケーションサーバに移行するのに役立ちます。このプロセスでは、Tomcat上に識別情報アプリケーションをインストールし、設定更新ユーティリティを使用して設定する必要があります。

WebsphereまたはJBossからTomcatに移行するには、次の手順を実行します。

  1. WebsphereまたはJBossサーバを停止します。

  2. (状況によって実行) Tomcatがインストールされていない場合は、便利なインストーラを使用してTomcatおよびJREをインストールします。

    • 「Linux」: products/RBPM/postgre_tomcat_install/TomcatPostgreSQL.bin

    • 「Windows」: products\RBPM\postgre_tomcat_install\TomcatPostgreSQL.exe

    メモ:IDM 4.5 .isoとともにバンドルされているTomcatアプリケーションサーバを使用します。

  3. (状況によって実行)既存のJREファイルを使用している場合は、インストーラにより特定のファイルの上書きを求められます。Yes to all (すべてにはい)をクリックします。

  4. 次の場所にある便利なインストーラを使用して識別情報アプリケーションをインストールします。

    products/RBPM/user_app_install/IdmUserApp.bin

    1. WebアプリケーションサーバとしてTomcatを選択します。

    2. 既存のデータベースオプションを選択し、ホスト資格情報を提供します。デフォルトのユーザIDは、idmadminです。

    3. TomcatおよびJREのインストールパスを指定します。

    4. (状況によって実行)クラスタ環境では、JBoss/Websphereのインストール中に言及されたのと同一のエンジンIDを指定します。

      メモ:アプリケーションサーバで単一のインスタンスを実行している場合は、JBossまたはWebsphereのインストール時に指定している場合を除き、エンジンIDフィールドを空のままにしてください。

    5. (状況によって実行)クラスタ環境にマスタキー値をインポートする場合は、はいを選択し、マスタキー値を指定します。JBossまたはWebsphereアプリケーションサーバの以前の設定からマスタキー値を検索できます。

    6. IDMの設定ページで、後で設定を選択し、次へをクリックします。

    7. インストール前の概要ページを確認して、インストールをクリックします。

  5. 設定更新ユーティリティを開きます。

    /opt/netiq/idm/apps/UserApplication

    これらの設定の値を指定する方法の詳細については、セクション 40.0, 識別情報アプリケーションの設定の管理を参照してください。

  6. 保存をクリックします。

  7. (状況によって実行)最新のIdentity Manager 4.5サービスパックにアップグレードします。

    メモ:Identity Manager 4.6にアップグレードする場合は、最新のIdentity Managerサービスパックにアップグレードする必要はありません。

  8. Tomcatアプリケーションサーバを起動し、識別情報アプリケーションが正しく展開されていることを確認します。

移行が完了したら、識別情報アプリケーションをアップグレードします。詳細については、セクション 55.5, 識別情報アプリケーションとサポートするコンポーネントのアップグレードを参照してください。