7.3 eDirectoryのIdentity Managerオブジェクトの理解

次のリストは、eDirectoryに保存されている主要なIdentity Managerオブジェクト、およびそれらが互いにどのように関係しているのかを示しています。インストールプロセスでは、オブジェクトは作成されません。その代わり、Identity Managerソリューションの設定時にIdentity Managerオブジェクトを作成します。

  • ドライバセット: ドライバセットはIdentity Managerドライバおよびライブラリオブジェクトを格納するコンテナです。1つのサーバで一度にアクティブにできるドライバセットは1つだけです。ただし、複数のサーバを1つのドライバセットに関連付ける場合があります。また、1つのドライバは同時に複数のサーバと関連付けることができます。ただし、ドライバは一度に1つのサーバでしか実行できません。そのドライバは他のサーバで無効化しておく必要があります。ドライバセットに関連付けられているすべてのサーバには、Identity Managerサーバがインストールされている必要があります。

  • ライブラリ: ライブラリオブジェクトは共通に使用するポリシーのリポジトリで、複数の場所から参照できます。ライブラリはドライバセットに保存されます。ドライバセットのすべてのドライバが参照できるようにライブラリにポリシーを配置できます。

  • ドライバ: ドライバは、アプリケーションと識別ボールト間の接続を提供します。また、システム間でデータの同期や共有も可能にします。ドライバはドライバセットに保存されます。

  • ジョブ: ジョブは繰り返して実行されるタスクを自動化します。たとえば、ジョブを使用することで、特定の日にアカウントを無効にしたり、ワークフローを開始して会社のリソースに対するユーザのアクセス権の拡張を要求したりするようにシステムを設定できます。ジョブはドライバセットに保存されます。