27.2 PostgreSQLおよびTomcatのインストールプロセスの理解

一方のアプリケーションをインストールするか、それとも両方をインストールするかを選択できます。たとえば、サポートされているバージョンのアプリケーションがすでにサーバにインストールされているため、PostgreSQLは必要ない場合があります。個々のインストールには次の考慮事項が適用されます。

PostgreSQL

インストールプロセスにより、識別情報アプリケーション用のデータベースがインストールされ、データベースを所有するidmadminという名前の管理ユーザが作成されます。ただし、インストール時には識別情報アプリケーション用のデータベース内にスキーマは作成されません。スキーマ情報は識別情報アプリケーションのインストール時に追加されます。

サポートされているバージョンのPostgreSQLがすでにサーバで実行されている場合は、デフォルトのpostgresユーザのパスワードを入力するようプロンプトが表示されます。続いて、idmadminユーザが作成され、postgresと同じパスワードが割り当てられます。

プロセスが終了すると、データベースインスタンスが起動されます。このデータベースを使用する他のIdentity Managerコンポーネント(ユーザアプリケーションなど)をインストールする際に、インスタンスが実行中である必要があります。

識別アプリケーション用のデータベースにはPostgreSQLを使用する必要はありません。

Tomcat

インストールプロセス中にIDM Apps Tomcat Serviceが作成されます。Tomcatアプリケーションサーバをサポートするため、インストールプログラムによってApache ActiveMQおよびOracle JREもインストールされます。これらの項目は、Tomcatから電子メール通知を送信するのに役立ちます。

インストールプログラムの完了時にTomcatは起動されません。他のIdentity Managerコンポーネント(Identity Reportingなど)をインストールする前に、Tomcatを停止する必要があります。