サイレント(非対話型)インストールでは、ユーザインタフェースは表示されず、ユーザに対する質問も行われません。代わりに、システムは.propertiesファイルの情報を使用します。デフォルトのファイルを使用してサイレントインストールを実行することも、ファイルを編集してインストールプロセスをカスタマイズすることもできます。ガイド付きインストールを実行するには、ガイド付きプロセスを使用したIdentity Reportingのインストールを参照してください。
インストールの準備をするために、セクション 41.4, Identity Reportingのシステム要件に記載されている前提条件とシステム要件を確認します。リリースに付属するリリースノートも参照してください。
(状況によって実行)インストールで使用する管理者パスワードをサイレントインストール用の.propertiesファイルで指定しないようにするには、exportまたはsetコマンドを使用します。次に例を示します。
Linux: export NOVL_ADMIN_PWD=myPassWord
Windows: set NOVL_ADMIN_PWD=myPassWord
この場合、サイレントインストールプロセスでは、.propertiesファイルからではなく環境からパスワードが読み込まれます。
次のパスワードを指定します。
SIEMデータベースの管理者のパスワードを指定します。
レポーティング用のデータベーススキーマとオブジェクトの所有者のパスワードを指定します。
レポーティングデータに対する読み込み専用アクセス権を持つidmrptuserのパスワードを指定します。
(状況によって実行)ログイン時にサブコンテナを検索できるようにするには、LDAP管理者のパスワードを指定します。
(状況によって実行)電子メールの通信に認証を使用するには、デフォルトのSMTP電子メールユーザのパスワードを指定します。
インストールパラメータを指定するため、次の手順を実行します。
.propertiesファイルがインストール実行可能ファイルと同じディレクトリにあることを確認します。
利便性のため、NetIQは次の2つの.propertiesファイルを提供しています。これらのファイルは、デフォルトでは.isoイメージのproducts/Reportingディレクトリにあります。
rpt_installonly.properties - デフォルトのインストール設定を使用する場合
rpt_configonly.properties - インストール設定をカスタマイズする場合
テキストエディタで.propertiesファイルを開きます。
パラメータの値を指定します。パラメータの説明については、ステップ 9を参照してください。
メモ:Standard Editionをインストールするための.propertiesファイルには、そのバージョンに必要なパラメータのみが含まれています。
ファイルを保存して閉じます。
インストールプロセスを開始するため、次のいずれかのコマンドを入力します。
Linux: ./rpt-install.bin -i silent -f path_to_properties_file
Windows: ./rpt-install.exe -i silent -f path_to_properties_file
メモ:.propertiesファイルがインストールスクリプトとは異なるディレクトリにある場合は、ファイルのフルパスを指定する必要があります。スクリプトによって、必要なファイルが一時ディレクトリに解凍され、サイレントインストールが開始されます。