20.3 ドライバインスタンスのリモートローダの設定 (UNIXまたはLinux)

リモートローダは、.dll.so、または.jarファイルに含まれるIdentity Managerアプリケーションシムをホストできます。UNIXまたはLinuxコンピュータでリモートローダを実行するには、アプリケーションは各ドライバインスタンスに対して環境設定ファイル(LDAPShim.txtなど)を必要とします。環境設定ファイルは、コマンドラインオプションを使用して作成または編集することもできます。

デフォルトでは、リモートローダはTLS/SSLプロトコルを使用してTCP/IP経由でIdentity Managerエンジンに接続します。この接続におけるデフォルトのTCP/IPポートは8090になります。 同じサーバ上のリモートローダで複数のドライバインスタンスを実行できます。各インスタンスは別々のIdentity Managerアプリケーションシムインスタンスをホストします。同じサーバ上でリモートローダの複数のインスタンスを使用するには、インスタンスごとに異なる接続ポートとコマンドポートを指定します。

メモ:

  • 環境設定ファイルには、-config以外のあらゆるコマンドラインオプションを含めることができます。

  • 環境設定ファイルにパラメータを追加する場合、長い形式のパラメータか、短い形式のパラメータを使用できます。たとえば、-descriptionまたは-descです。

  • 次の手順では、長い形式を最初に示し、その後に丸かっこで囲んで短い形式を示します。たとえば、-description value (-desc value)のように示します。

  • このセクションで使用されているパラメータの詳細については、リモートローダの環境設定パラメータの理解を参照してください。

環境設定ファイルを作成する

  1. テキストエディタで新しいファイルを作成します。

    リモートローダおよびドライバをアプリケーションシム用に設定するのに役立つサンプルファイルconfig8000.txtが用意されています。このサンプルファイルは、デフォルトでは/opt/novell/dirxml/docディレクトリにあります。

  2. 次の環境設定パラメータをファイルに追加します。

    • -description (オプション)

    • -commandport

    • 接続パラメータ:

      • port (必須)

      • address

      • fromaddress

      • handshaketimeo

      • rootfile

      • keystore

      • storepass

      • localaddress

      • hostname

      • kmo

      • secureprotocol

      • enforceSuiteB

      • useMutualAuth

    • トレースファイルパラメータ(オプション):

      • -trace

      • -tracefile

      • -tracefilemax

    • -javaparam

    • -classまたは-module

    これらのパラメータに値を指定する方法の詳細については、セクション 20.2, リモートローダの環境設定パラメータの理解を参照してください。

  3. ファイルを保存します。

    コンピュータの起動時にリモートローダを自動的に起動するには、ファイルを/etc/opt/novell/dirxml/rdxmlディレクトリに保存します。