インストールプログラム(ウィザード)は、ユーザによる識別ボールトの環境設定を支援します。インストールプログラムは、デフォルトで自動的にウィザードモードになります。ただし、サイレントインストールを実行することも可能です。
このセクションは、識別ボールトのベース構造としてeDirectoryを使用することを前提としています。
インストールプログラムを起動すると、インストールプログラムは、Novell International Cryptographic Infrastructure (NICI)およびNovell Client for Windowsについてチェックします。必要に応じて、インストールプログラムによって、それらのコンポーネントがインストールまたは更新されます。すでにNovell Clientがあるコンピュータに識別ボールトをインストールすると、eDirectoryは既存のNovell Clientを使用します。Novell Clientがなくても、Windows用の識別ボールトをインストールできます。
NICIの詳細については、『Novell International Cryptographic Infrastructure Administration Guide』を参照してください。Clientの詳細については、Novell Client for Windowsのマニュアルを参照してください。
インストールプログラムにより、NetIQ Module Authentication Service (NMAS)のサーバコンポーネントをインストールできます。インストール時に、NMASで使用するログインメソッドを指定する必要があります。また、NMASログインメソッドを使用する各クライアントワークステーションに、NMASクライアントソフトウェアをインストールすることも必要です。
メモ:
eDirectory 8.8から、すべてのユーティリティで大文字/小文字を区別したパスワードを使用できるようになりました。
コンテナ名にはピリオド(ドット)を使用することができます。コンテナ名にドットを使用する場合の詳細については、「セクション 7.2.3, Windowsサーバに識別ボールトをインストールする場合の前提条件」を参照してください。