17.2 サイレントインストールの実行

Identity Managerのサイレントインストールを実行するには、インストールを完了するのに必要なパラメータを含むプロパティファイルを作成します。Identity Managerのメディアの次の場所に、サンプルのプロパティファイルが収録されています。

  • Linux: /products/IDM/linux/setup/silent.properties

  • Windows: \products\IDM\windows\setup\silent.properties

サイレントインストールを実行する

  1. インストールディレクトリで、プロパティファイルを作成するか、サンプルのsilent.propertiesファイルを編集します。

  2. テキストエディタで、ファイルに次のパラメータを指定します。

    EDITION_INPUT_RESULTS

    Identity Managerサーバのエディションを指定します。Advanced EditionStandard Editionなど。インストールプログラムは、この情報を使用して、指定されたIdentity Managerエディションを設定します。

    EDIR_USER_NAME

    識別ボールトの管理者アカウントのLDAP識別名を指定します。たとえば、c=admin,o=netiqと指定します。インストールプログラムは、このアカウントを使用してIdentity Managerエンジンを識別ボールトに接続します。

    このパラメータは、サンプルのsilent.propertiesファイルに追加しなければならない場合があります。

    EDIR_USER_PASSWORD

    識別ボールトの管理者アカウントのパスワードを指定します。たとえば、netiq123と指定します。このパラメータは、サンプルのsilent.propertiesファイルに追加しなければならない場合があります。

    パスワード値をファイルに記述しない場合は、このフィールドを空のままにします。その場合、インストールプログラムはEDIR_USER_PASSWORD環境変数からパスワード値を読み込みます。EDIR_USER_PASSWORDに対して環境変数が設定されていることを確認してください。

    METADIRECTORY_SERVER_SELECTED

    Identity Managerサーバとドライバをインストールするかどうかを指定します。

    CONNECTED_SYSTEM_SELECTED

    32ビットのリモートローダサービスとドライバをインストールするかどうかを指定します。同じサーバに32ビットバージョンと64ビットバージョンの両方をインストールできます。

    FANOUTAGENT_SELECTED

    JDBCドライバ用ファンアウトエージェントをインストールするかどうかを指定します。

    X64_CONNECTED_SYSTEM_SELECTED

    64ビットのリモートローダサービスとドライバをインストールするかどうかを指定します。同じサーバに32ビットバージョンと64ビットバージョンの両方をインストールできます。

    WEB_ADMIN_SELECTED

    iManagerをすでにインストール済みの場合に適用されます。

    iManagerプラグインをインストールするかどうかを指定します。

    UTLITIES_SELECTED

    リモートローダ用のユーティリティとシステムコンポーネントをインストールするかどうかを指定します。

    DOT_NET_REMOTELOADER_SELECTED

    Windowsサーバに.NETリモートローダサービスとドライバをインストールするかどうかを指定します。

    EDIR_NDS_CONF

    識別ボールトの環境設定ファイルであるnds.confファイルのパスを指定します。たとえば、/etc/opt/novell/eDirectory/nds.confと指定します。

    識別ボールトのインスタンスが複数ある場合は、各インスタンスに適切な値を指定します。

    EDIR_IP_ADDRESS

    識別ボールトのIPアドレスを指定します。

    識別ボールトのインスタンスが複数ある場合は、各インスタンスのアドレスを指定します。

    EDIR_NCP_PORT

    識別ボールトのポート番号を指定します。

    識別ボールトのインスタンスが複数ある場合は、各インスタンスのポートを指定します。

  3. サイレントインストールを実行するため、プロパティファイルのディレクトリから次のいずれかのコマンドを発行します。

    • Linux: install.bin -i silent -f filename.properties

    • Windows: install.exe -i silent -f filename.properties

  4. (オプション)デフォルトのインストール場所については、/tmp/idmInstall.logを参照してください。

  5. (状況によって実行)非rootユーザとしてインストールを実行した場合は、セクション 17.4, root以外のインストールの完了に移動してください。