1.0 Identity Managerのコンポーネントの概要

Identity Managerは、物理ネットワークや仮想ネットワークからクラウドに至るまで、ユーザごとに1つの識別情報が存在するようにします。以下の図は、Identity Manager機能をサポートするコンポーネントの主要な関係を示しています。識別情報管理ソリューションのサイズによっては、これらのコンポーネントの一部を同じサーバにインストールできます。ただし、識別情報アプリケーションなどのいくつかのコンポーネントは、ユーザがワークステーションやモバイルプラットフォームからアクセスできるブラウザベースのインタフェースを備えています。

Identity Managerの「管理対象システム」「接続システム」または「アプリケーション」とも呼ばれていて、識別情報を管理する任意のシステム、ディレクトリ、データベース、またはオペレーティングシステムです。たとえば、接続システムとしてPeopleSoftアプリケーションやLDAPディレクトリを使用できます。データ収集サービスドライバなどの「ドライバ」は、管理対象システムとアイデンティティボールトとの間の接続を提供します。また、システム間でデータの同期や共有も可能にします。Identity Managerは、ドライバおよびライブラリオブジェクトをドライバセットという名前のコンテナに保管します。